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『クロノ・レガシー:0.1秒の建国記』 ~最強無気力な転生聖女は1000年の夢を現実に変える~  作者: Zacku


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113/117

第113話:『透明な家族。 ―ブラックホールの消臭剤と、静寂のワンルーム宇宙―』

第110話までの記録が消えた後の、静かすぎる九条家。

お母さんの消臭剤は、パパの加齢臭もリィナの思春期の悩みも、さらには「作品の履歴」すらも消し飛ばしました。

「綺麗すぎる部屋には福が来ない」とは言いますが、お母さんにとっては「掃除の対象が増える」ことこそが至上の喜び。

透明になった家族の横で、お母さんの「完璧なワンルーム宇宙」への挑戦は続きます。

「……パパ、聞こえる? 私たちの体、透けて向こう側の銀河が見えてるんだけど。お母さんがブラックホールの底からさらってきた『宇宙の灰(消臭剤)』をリビングに撒いた瞬間、私たちの『存在感』まで生活臭と一緒にゴミ箱に捨てられちゃったみたい」

リィナが自分の手を見つめるが、そこには虚空しか存在しない。スカイハウスの中では、パパもまた「声だけの概念」となって浮遊していた。

『……リィナ。……お母さんはブラックホールの「すべてを無に帰す力」を、家庭用の「無香空間」として精製してしまったんだ。……(属性:絶対消臭)×(印:プライバシーの完全抹消)×(事象:全記録のデリート)。……よし。今、110話分に及ぶ九条家の騒がしい歴史は、お母さんのスプレーひと吹きで、新品のノートのように真っ白に漂白されたよ』

「あらぁ……! 今日はなんだか、家の中が広々としてて気持ちいいわねぇ! ホコリ一つ、小言を言う家族一人(の気配)も感じられないわ! (神具:モップ)×(属性:摩擦ゼロ)×(印:静寂の極致)! これよ、これこそが主婦の理想郷ユートピアよッ!!」

お母さんは、透明化したパパとリィナのすぐ横を鼻歌まじりに通り過ぎ、**(神具:宇宙消臭スプレー・ブラック版)×(属性:記憶の拭き取り)×(印:無駄の排除)**をシュッシュと空間に振り撒き続けた。

「お母さん、待って! 私たちここにいるから! 消臭しないで、せめて『加齢臭』だけにしてッ!!」

「ひっ、何か『隙間風』が喋ってるわね? (お母さんの除菌術)×(印:ノイズのシャットアウト)×(強制:爽やかな無音)! 幽霊だろうが空気の塊だろうが、私の掃除の邪魔をするなら、まとめて『次元の裏側』へ洗濯してあげるわよッ!!」

お母さんがおたまを一閃させると、パパとリィナの「声」すらも脱臭され、二人は完全に「無」の状態で、お母さんがピカピカに磨き上げる銀河の床を眺めることしかできなくなった。

「(印:存在の希薄化)×(属性:完璧な家事空間)×(投げ銭:透明な家族への芳香剤)!」

リィナが心の中で指を鳴らすと、お母さんの猛攻により、ついに九条家の物語は「お母さんの一人芝居」へと収束しかけたが、そこにお母さんが撒きすぎた消臭剤が「あまりの清潔さ」に耐えきれず、宇宙の反対側から「新しい汚れ(未知の生命体)」を呼び寄せてしまった。

「……あーあ。お母さんが綺麗にしすぎたせいで、宇宙が『汚れ』を補充するために、見たこともないバケツ型のエイリアンを召喚しちゃった」

「あら、新しいお客様? ちょうどいいわ、そのバケツの中に溜まった『宇宙のヘドロ』、まとめて漂白してあげるわよッ!!」

お母さんの仕切りにより、透明な家族を放置したまま、九条家は「清潔すぎる空間」が生んだ新たな脅威(掃除対象)との戦いに突入するのでした。

第113話、ありがとうございました!

「110話分の記録を消臭剤で消す」という、メタ構造すらも掃除してしまうお母さんのパワー(笑)。

透明人間になったパパとリィナ、もはや「お母さんの背景」になりつつありますね。

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