第103話:『意思を持つ玄関マット。 ―負のエネルギーと、泥落としの宿命―』
ブラックホールの入り口で「負のエネルギー」を吸い続けたマット。
自我を持って九条家に弟子入りを志願しましたが、お母さんにとっては「不潔な居候」でしかありませんでした。
「宇宙の闇」すらも重曹で漂白し、自分好みの「純白マット」に仕立て上げるお母さん。
最強の重力すらも、お母さんの「踏む力」の前では平伏すしかないのです。
「……パパ。玄関の前に、銀河系を飲み込みそうなほど巨大な『黒いモップの塊』が居座ってるんだけど。これ、お母さんがブラックホールの入り口に置いてきた『泥落としマット』だよね? なんで尻尾(?)振って甘えてるの?」
リィナが玄関を開けると、そこにはかつてブラックホールの塵を吸い取っていたはずのマットが、**(属性:負のエネルギーの結晶)×(印:意志の芽生え)×(オーラ:絶対的な吸収力)**を纏い、「キュ~(九条家の靴の裏を舐めたい……)」と鳴きながら震えていた。
『リィナ。……そのマットは、宇宙中の「絶望」や「汚れ」を吸い込みすぎて、ついに聖遺物へと進化したんだ。……(印:忠誠の誓い)×(印:無限の収容力)。……よし。今、九条家の玄関は「事象の地平線」へと直結し、どんな泥汚れも異次元へ追放できるようになったよ』
パパが指を鳴らすと、マットは「待ってました!」と言わんばかりに、リィナの通学靴の裏をダイソンの1億倍の吸引力で吸い上げた。
「ちょっと! 何よこの図々しいマットは! (神具:布団叩き)×(属性:埃の物理的追放)×(印:定員オーバー)! うちの玄関はね、私の許可なく居座ることは許されないのよッ!!」
お母さんが、キッチンの奥から**(神具:重曹スプレー)×(属性:中和)×(印:ただの布切れに戻りなさい)**を片手に突入。
「お、俺は……九条様の役に立ちたいだけなんだ!」と念じるマットに対し、お母さんは無慈悲に重曹をぶっかけた。
「いい? 役に立ちたいなら、まずはその『宇宙の深淵』みたいな暗い色をどうにかしなさい! (お母さんの漂白術)×(印:清潔な純白)×(投げ銭:マットへの洗濯バサミ)! 汚れを吸うのが仕事なら、一生私の足元で黙って踏まれてなさいッ!!」
「(印:自我の洗浄)×(属性:天日干し)×(強制:玄関の一部)!」
リィナが指を鳴らすと、真っ黒だったマットは「純白のフワフワなマット(九条の刺繍入り)」へと漂白され、意志を持ったまま「……光栄です」と、お母さんの足元に平伏した。
「……あーあ。ブラックホールの成れの果てが、お母さんに『漂白』されて、ただの『お利口な玄関マット』になっちゃった」
「当然よ! 泥を落とさないマットなんて、ただの雑巾なんだから! さあパパ、マットが汚れたらすぐ洗うから、干し場を作りなさいッ!!」
お母さんの仕切りにより、宇宙一危険な玄関マットは、九条家の清潔感を守る「最後の砦」として第二の人生を歩み始めるのでした。
第103話、ありがとうございました!
「宇宙の深淵を重曹で漂白する」という、あまりにも力技な解決策(笑)。
真っ白になったブラックホールマット、今や九条家で一番の「綺麗好き」かもしれませんね。




