【野営】に関する閃き
「シビュラちゃんの、ドキドキ超越者講座!始めちゃうよ!」
シビュラ・クリスタルが、桃色のツインテールを振りながら、元気に宣言した。
「まずは、女王ベートが創設しちゃった、最古の超越者集団!構成人数は、封印されちゃった女王様を抜いちゃっても、なんと最多の21名!──残体同盟!」
噂によると、残体同盟は世代によって意識に差があるらしい。
簡単に言うと、女王の脅威を知る旧世代と、その時代を知らない新世代。
今まで関わった中では、前者がギーメルやヴァヴ、後者がアインだ。
「次に、残体同盟に続いて設立されちゃった集団!構成人数は、天使様を含めちゃって13名!──断章取義!」
懐かしい。過去に戻る前の僕も、一応はここに籍を置いていた。
あの頃、もっと周りに目を向けていたら、何かが変わったのだろうか。
「次!ワケアリ超越者の受け皿として作られちゃった集団!構成人数は、我が王を含めちゃって9名!──淫祠邪教!」
ここについて、語る事はない。語りたくもない。次。
「最後に、体育会系だけど、巷では一番まともだと噂されちゃってる集団!構成人数は、天使様が抜けちゃったから、たったの7名!──神聖喜劇!」
まあ、設立が遅かった分、現代的な倫理観を備えているのかもしれない。
「おまけ!どの集団にも所属しちゃってない、フリーの超越者が、多分……結構いちゃうんじゃないかと……?よく分かりませんでした!いかがでしたか、王!」
僕は頷いた。フリーの連中は僕も把握しきれてない。
しかし、こうやって考えると……。
『この世界は、随分と超越者が多いな!異様と言っても差し支えないレベルだろう!我輩がかつて滅びに加担した異界の中には、超越者が数名しかいない世界もザラだった!』
悪魔から見てもそうなのか。
やっぱり、珍しい世界なのだろう。
例えば、女王ベートの出現によって、否応なく異能者全体のレベルが引き上げられてしまったり。
様々な偶然が重なった事で成立した、奇跡のような世界。
『だけど、摂理が崩壊したら、全て無意味』
『クハハッ!よく分かっているではないかね!』
「閃いた」
「あはは、志鳳くんと二人きりなのも、久し振りだね。少し懐かしいかな」
喫茶ウールーズの店内には、珍しく梧桐志鳳と信桜幕楽の声だけが響いていた。
志鳳のLITH端末の中にいるはずのプレイスホルダーも、今は眠っている。
どうやら、黙示録に敗北した後に無茶な自己修復をした後遺症で、常人以上に長く休眠を必要とする体──いや魂になってしまったらしい。
「そういえば、僕だけいない日もある。そういう時は何を話してるか、気になる」
「あはは、大した事ない普通の話だよ?」
不安げに言う志鳳に向けて、幕楽は安心させるように、優しく微笑む。
「例えば、プレイスくんの義体調整の参考にする為に、同じ男性の志鳳くんを裸に剥いてじっくり観察してみよう、とかかな」
「幕楽、それはちゃんと止めて」
志鳳の焦った声に、幕楽が悪戯っぽく笑って返す。
「あはは、どうしてかな?」
「幕楽も、裸を見られたら嫌なはず」
「別に志鳳くん達が相手なら、私は構わないかな。……見る?」
そう言ってバーテン服の胸元に手を掛ける幕楽を、志鳳が慌てて止める。
「幕楽、ここ店内。御客が来るから」
「あはは、じゃあ、またの機会に。志鳳くんの部屋で見せてあげるかな」
「っ!揶揄わないで」
「あはは」
幕楽を格好良い女性として尊敬しているサラートは知らないが、彼女は二人きりの時にだけ志鳳を揶揄って遊ぶ悪癖があった。
ウールーズの面々の中でも、最も長い付き合いだからこその気安さである。
「とにかく、本題。野営をしたい」
「あはは、良いね。私も最近遠出してないから、アウトドアしてみたい気分かな」
志鳳の頬を指で軽く突きながら、幕楽が笑顔で言う。
「……幕楽が相手だと話がスムーズ過ぎて、ちょっと怖い。自分で言うのも変だけど、僕は割りとトラブルメーカーの自覚がある。最近は特に……」
「あはは、そんな事を気にしてたら、超越者となんて交流できないかな。でも」
幕楽は志鳳の耳元に口を近付けた。
「気にしてたんだ。可愛い」
「……皆には言わないで」
「あはは、二人だけの秘密、かな」
志鳳は謎の敗北感を味わった。
「と言うわけで、来た。植物の多様性に定評のある真説大陸のアトランティス遺構」
「あはは、ハーブ類や果物をよく買いに来るかな」
アトランティス遺構は、隅々まで密林が生い茂った場所だ。
樹木に遮られて日当たりが悪いにも関わらず、多種多様な植物が生えている。勿論、マナに満ちた真説大陸ならではの特殊環境だ。
ここの植物は、大気や地中の豊富なマナを栄養にして育っているため、普通の植物よりも栄養価が高いらしい。
「あはは、何処で野営するのかな?」
緑に包まれた環境で、幕楽の赤いミディアムヘアが鮮烈に目を惹く。
相変わらず動きやすい格好が好きなようで、薄手のシャツと脚にフィットしたスキニーをかっちりと着こなしていた。
ウールーズを溜まり場にしている五人の中で、最も私生活に隙がないのが幕楽だ。
アインのように部屋を散らかしたり、サラートのように寝坊する様子は、付き合いの長い志鳳にも想像できない。
『待って。野営に丁度良さそうな場所を探す。口伝──歴史の足跡』
志鳳は周囲の過去を知覚し、人があまり寄り付かない穴場を探して歩く。
「あはは、本当に便利なシグネットだね。私も欲しいくらいかな」
「失せ物や人探し、過去の素行調査。位階が低くても、これ一つでレプタを稼げるから。知覚系は何処でも重宝される」
「過去を読めるなら、帳簿を失くしても安心かな」
本気で羨ましそうな幕楽を、志鳳は半眼で見る。
「……なんか、幕楽はこういう便利系の技能ばっかり評価する」
「あはは、私には戦闘技術の凄さとかよく分からないからかな。位階が高いのに勿体ない、ってよく言われるけどね」
幕楽は困ったように笑った。
『同志』
『ああ、気付いてる』
『それなら良し。起きて損したかえ。……いくつかの攻撃的な意識が向かってくる。失伝──深き眠りの果て』
プレイスホルダーが、LITH端末の中で欠伸をする。
『これで半分、眠らせた。臨戦態勢でこれとは、他愛のない連中かえ。ただ……』
「ん」
ただ、一人だけ、レベルの違う奴がいる。
「君は?」
志鳳達の閑話を受けた幕楽が奇襲に気付き、マナ量の暴力で残党を処理している間、志鳳は一人の男と向き合っていた。
「ど、ドルク・バッシャール。自滅志願者」
呪いの人形のような印象を抱かせる、黒髪を伸ばした陰鬱な男は、見た目を裏切らない嗄れ声で呻いた。
「こ、この馬鹿共が超越者に奇襲を仕掛けるというので、付いてきた。美しい滅びを得る為に。滅びの瞬間にこそ、人は美しく輝く。そう、思わないか、壟断?」
厄介な手合いだ。
志鳳を絶望的な格上だと理解しながらも、言葉通り死力を尽くして戦おうとする闘志を感じる。
こんな見た目だが、間合い管理が体術を極めた達人のそれだ。上位者の中でも、戦闘に秀でた強者。
『ええと、私はどうすれば良いのかな?』
幕楽が迷うように視線を彷徨わせる。態度だけ見ると、ドルクよりもよっぽど弱そうだ。
『自分の身だけ守ってて。対人戦──アウトロー狩りは僕の領分。直ぐに終わらせる。失伝──この世は舞台』
志鳳は自身の編み出した固有術式を行使した。
「う、美しい術式だ。俺を葬るに相応しい」
「君はどうして死に急ぐ?」
「か、簡単な話だ。馬鹿にしても良い」
ドルクは真面目な顔で言った。
「せ、世界が滅びに向かっていると、知り合いの預言者が言っていた。俺は世界よりも先に滅びたい。孤独は……嫌いなんだ」
「寂しがり。少し気が合いそう」
志鳳はドルクの目を見て呟いた。
「あはは、これで終わり、かな?」
志鳳の勝利を見届けた後、幕楽は自信なさげに言う。
そして、展開していた熱源探知の範囲を広げ、残った敵がいないか確認し始めた。
異能者がシグネットで作り出した現象は、当然ながら自然に存在するそれらとは別物だ。例えば、真空状態でも炎のシグネットは消えない。
だが、シグネットに関連する自然現象を捉える感覚が鋭くなる事はある。断章取義のボス──玄松夕鶴が微細な振動から敵の接近を察知したように。
これは、自身のシグネットに最適化された肉体が獲得する祝福の一種である。
『ッ!志鳳くん、何か来る!』
彼女がそれに気付いたのは、ほとんど偶然だった。
視界の悪い密林の奥から、大量の熱源がこちらに向かって移動している。
それも、知覚するのが困難なほどの速度で。
『失伝──|針の上で天使は何人踊れるか《シースレス・エンジェル》!』
志鳳の固有術式が、集団の正体を暴く。それは、動物の群れだった。
迷宮内に存在する怪獣ではなく、野生動物が独力で覚醒した、いわばヒトならざる異能者。
『再演──完全無欠な矛盾!』
志鳳が光の矛を撃ち込むが、当たらずに回避される。
野生動物ならではの反射速度と身体能力。位階もおそらく、人間で言えば上位者クラス。
『くっ、風のシグネット使いか!』
光の盾で突進を受け止めるが、チーターの異能者が発生させた爆風に吹き飛ばされて、幕楽と分断される。
『しかも、待ち伏せ』
志鳳が飛ばされた地点には、多数の動く彫刻──偽典が待機していた。
今回は人型はおらず、全て動物型だ。
『嫌な手を打ってくる。これは人間相手よりも面倒』
志鳳の格闘術も固有術式も、対人戦を想定して調整されている。
野生の獣は過去を辿っても思考を理解できないので、志鳳の苦手とする相手だった。
高い基礎能力によるごり押しで倒せなくもないのだが、少なくとも時間がかかる。
『分断されたか。大丈夫かえ?あの赤色の』
プレイスホルダーが心配そうに問う。
『何が?』
『……先ほどの対人戦を見るに、はっきり言って、第0位階にしては戦闘が下手ではないかえ?女王を宿した影響で位階こそ上がっているが、その女王の封印も簡単には……』
プレイスホルダーは推察していた。
女王ベートの封印解除には、いくつかの条件がある。
最低でも、幕楽の意思一つで自由に封印を解けるような仕様ではないだろう。
そんな雑な仕事をする連中が、女王の封印という大業を成し遂げられるわけがない。
そして、封印解除後には、女王の顕現時間に応じた負担が幕楽にかかるはずだ。
万策尽きた時にしか頼れない切り札。
『あ、プレイスホルダーは知らないんだ』
志鳳はそこでようやく、認識の擦れ違いに気付いた。
『確かに、幕楽は対人戦が苦手。第0位階では一番弱いと思う。だけど、それを補って余りあるほど』
志鳳は自信を持って断言する。
『──人間以外の全てに対して、圧倒的に強い』
信桜幕楽はどこまでも普通の人間だ。
戦闘のセンスはない。第0位階としての祝福とマナに任せた出力はあるが、それの正しい使い方はピンと来ていなかった。
だが。
『あはは、失伝──無秩序な熱狂』
彼女の周囲に数本の炎の鎌が浮かぶ。
幕楽の固有術式は、女王ベートの指導を受けて編み出したものだ。
『志鳳くんは苦い味付けが好きかな』
術式を開発する際に求めた事は、ただ一つ。
『アインちゃんは酸っぱい味付け、杜鵑花ちゃんは辛い味付けが好き。サラちゃんは……』
自分の指示通りに、繊細に動かせる事。
『好き嫌いのない良い子』
それだけあれば、後は彼女の技量で補える。
あらゆる食材の絞め方を知っている。捌き方を知っている。焼き方を知っている。
あらゆる生物の弱点を把握し、致命傷を与える方法を、料理人として深く理解している。
『あはは、食材の方から来てくれるなんて、料理人の冥利に尽きるかな。新鮮なお肉は野営の醍醐味だね』
彼女にとって、それは戦闘ではなく日常の一部だった。
『暴れさせずに絞めるのが、料理人の腕』
炎の鎌が動物ごとの急所を的確に刈る。
『角切り、薄切り、微塵切り』
切り刻む。
『表面はパリッと、中はふんわり柔らかく』
熱を通す。
『強火で焼いて、旨味を閉じ込める、かな』
だから、それは、調理と呼ぶに相応しい光景だった。
「志鳳くん、大丈夫かな?私が倒せるくらいの相手だから、問題ないと思うけど……」
幕楽は自分が強いと思った事はない。
何故なら、彼女の本領は人間以外を相手にした蹂躙。そこに会話は存在しないからだ。
「あはは、もっと綺麗に可食部だけ残したかったのに。世界一の料理人はまだ遠いかな」
しかし、仮にそれを知ったところで、幕楽は何も変わらないだろう。
「あはは、今日の夕飯は何が良い、私?」
『……ラタトゥイユ』
「あはは、了解。自分がもう一人いると献立に悩まなくて良くて、便利かな」
『私が言える立場ではないが言わせろ。……異常者め』
「あはは、えっ……誰がかな?」
女王という爆弾を宿しても、どこまでも自然体で、普通でいられる異常性。
その一点を見込まれて、彼女は人類の希望──女王を封印する器に選ばれたのだから。
『何やら画策しているようじゃないか、孤高の青!』
「超越者に黙示録の脅威をできる限り伝える。何処まで信じて貰えるか分からないけど、この布石は絶対に必要」
僕は悪魔の宿る絵札を投げ捨て、甲高い声を受け流す。全部知ってるだろうが、覗き魔。
こいつにバレずに動こうとは思っていない。そういう役割は、スフィア辺りが勝手にやってくれるだろう。
「あ、あの、王……?本当にやっちゃうつもりですか?」
シビュラが恐る恐る確認してくる。
「当然。光のシグネットで映像は送るから、リアルタイムで見て欲しい。スフィアは読唇術、できる?」
「貴女は私を何だと……まあ、できますけど。映像だけなら閑話は聴けませんね」
「それで良い。どうせ、閑話を使うような場面は超越者しか付いていけない」
閑話を使うのは、タイムラグなしで思念を届けたい時か、高度な術式を行使する時だからな。
「ところで、スフィア、さっきから何してる?」
「親衛隊の拡大計画を立ててます。私とシビュラさんだけでは、人手が足りませんから」
スフィアは資料から顔を上げ、指を立てて見せる。
「あのドルク・バッシャールとかいう上位者、使えると思いません?」
「目敏い。でも、同感。そっちはスフィアに任せる。話を進めといて」
僕はスフィアの提案に対して、肯定の意を示す。
「今回は、シビュラ達はお留守番しちゃう感じですね……」
「来ても良いけど、高過ぎるマナ濃度で酔うし、戦闘になったら余波で死ぬ」
「全力でお留守番させて貰っちゃいます!」
僕は軽く準備体操をしながら、二人に向けて言った。
「でも正直、戦闘にはならないと踏んでる」
「超越者は好戦的だと聞きますけど?」
「それはまあ、事実。だけど今回は──」
「失礼する」
僕はとある人物の付き添いの下、残体同盟の拠点に来ていた。
この場所で、残体同盟の会議が開かれるという話を聞き付けたからだ。
全員は集合しないだろうが、多数の超越者を擁する残体同盟とは顔を繋いでおきたい。
「あぁ?誰だ、この女。見慣れねぇ顔じゃねぇか。新入りか?」
歴史を感じさせる豪華な部屋──残体同盟の会議室に踏み込んだ僕を、血の気の多そうな薄青色の髪のチンピラが睨む。
僕の記憶が正しければ、供犠のシン・ジュージュマンとかいう超越者だ。
女王が消えた後に残体同盟入りした、新世代の一人。
というか、僕の顔も知らないのか。一応、第0位階だぞ。不勉強め。
僕は口を開かずに無視する。今日の主役は僕ではない。
『──全て、私に跪け』
その閑話に含まれた威圧が、会議室の空気を震わせた。
『失伝──至上なる命令』
僕の脇を通り抜けて、女王がゆっくりと歩き出す。
誰からも遮られる事なく、彼女は部屋の最奥に向かった。
『椅子を用意しろ』
その命令に従うように、長大なテーブルの端が欠け、女王の玉座として組み上がる。
彼女は椅子に腰掛けて、静まり返る残体同盟の面々を見渡し、首を傾げた。
『どうした?歓迎の喝采が聴こえないが。──拍手』
女王の閑話が響くと同時に、残体同盟の会議室が万雷の拍手で包まれる。
「んだぁ!?手が勝手に……ふざけんじゃねぇ!!」
「これが噂の女王の力デス!?」
「想像以上ですな……!」
「格が違い過ぎだお!!」
新世代の連中は困惑してるな。
「待ってたかしら、ベート」
水色の長髪を水平に切り揃えた女──戦渦のギーメル・パペスは、微動だにせず、不敵に笑う。
「伝説復活、みたいな?」
ゴスロリファッションに身を包んだ女──花唇のダレット・ランペラトゥリスが、毛先の黒い銀髪を弄りながら呟く。
「討伐は失敗したようであるな」
白いマントを羽織った褐色肌の男──版図のへー・ランプラーは、白手袋で暗い茶髪をかき上げて苦笑した。
「俺は成功したと信じたかったですぜ。あー、やだやだ」
赤のメッシュが入った茶髪を逆立てた男──侵蝕のヴァヴ・パープが、深く肩を落とす。
「女王が生きてるなら、早く教えてってば!夜逃げの準備しないと!」
明るい金髪を肩に垂らした女──恩寵のザイン・ラムールが、被っていたオレンジ色のフードを押し上げて、忙しなく叫んだ。
おお、旧世代の一部はしっかり抵抗してる。流石。
僕は閑話を女王に繋いだ。
『来てくれてありがとう、女王』
『恋人にせがまれては、仕方あるまい。久方振りに、私の城の様子も確認したかったしな』
多分、梧桐志鳳の方は恋人だと思ってない。
そう言ったら、殺されるだろうか。
『それに、お前から愛しい人と同じ気配がする。生き別れの姉か何かか?』
『分かるんだ?』
『乙女の勘と解釈しろ』
……僕は生来の無表情に、初めて感謝した。
今、笑ったら、間違いなく殺される。
「私が暇だとは思うな。用件があって来た。簡潔に話す。聞け、下僕共」
「「「殺すぞ」」」
「懐かしい空気だ。無理だと思うが、いずれやってみろ」
女王は長い足を組んで、本題に入った。
「私の世界で許可なく遊んでいる輩がいる。少しばかり目に余る故、叩き潰す予定だ。──手を貸せ」
世界を滅ぼす黙示録に対抗する為の話し合いに。




