主要な基礎用語(ネタバレ注意・随時更新)
【生物】
異能者
マナという特殊なエネルギーを精製し、常人が使えない異能を行使できる不思議人間。
異能者の子供は異能に覚醒し易いが、異能の世界と関わりのない一般家庭からもそれなりに出現する。
人間以外の生物も異能者になり得るが、体系化して学んでいないので個体ごとのレベル格差が激しい。
未能者
マナを生み出す事ができない一般人。
時代に合わせて差別的にならない表現を模索し、未だ異能に覚醒していない者という意味の言葉が採用された。
ほとんどの人間は未能者のまま一生を終える。
直魂
生物の残留思念が魂だけで自立した、幽霊のような存在。
義体という器に入る事で現実世界に干渉できる。
眷属
幻界で暮らす人型の幻想生物──幻妖鬼が現実世界に召喚された存在。
怪異という理性のない複製体が迷宮に出現し、それを討伐する事で召喚紋章を得られる。
幻界の自領を御園として現実世界に展開できる。
隷獣
幻界で暮らす獣型の幻想生物──幻妖獣が現実世界に召喚された存在。
怪獣という理性のない複製体が迷宮に出現し、それを討伐する事で召喚紋章を得られる。
黙示録
人間の願いを叶える代わりに、肉体を奪おうとする寄生種族。
本能的に世界を滅ぼそうとするので、まともな人間とは生態的に相容れない。
受肉した場合は両性になり、肉体の繁殖能力は失われる。
偽典
黙示録が自らの手足として創造する、生物を模した彫刻。
瘴気を纏う事はできるが、不死身にはならない。
ごく稀に自我を持つ個体が現れる。
戮辱者
末期の瘴気中毒者。
不死身になる代わりに、常に激痛を伴う生き地獄。
烙印者
瘴気に適応進化した生物。
痛みを感じない、戮辱者の上位互換。
【組織】
国際異能連盟
異能社会の秩序を維持する組織。
異能者は自身の情報を連盟に登録する義務があり、正当な理由なく拒否すれば、アウトロー認定される。
行政を司る枢密院、軍事を司る紋章院、医療を司る治療院の三機関が運営している。
砂紋部隊
超越者に頼れない事態に備えて紋章院が結成した、連盟の切り札。
異能社会の秩序を乱す者を粛清する技術に特化している。
異能を殺しの道具としてのみ鍛えている異常者の集まりだが、根底には世界の秩序を守る最後の砦としての自負がある。
聖蹟連合
前衛に向いた異能者が所属する組合。
本部はベリスにある。
神聖喜劇
聖蹟連合の最高戦力である結社。
破綻枢軸
中衛に向いた異能者が所属する組合。
本部はチュリパにある。
残体同盟
破綻枢軸の最高戦力である結社。
花蓮会議
後衛に向いた異能者が所属する組合。
本部は桜国にある。
断章取義
花蓮会議の最高戦力である結社。
球状星団
何処にも馴染めない問題児が所属する組合。
本部はダリアにある。
淫祠邪教
球状星団の最高戦力である結社。
対抗神話
あらゆる異能に関する事柄を研究する独立機関。
倫理観を投げ捨てた研究者の巣窟。
金枝玉葉
異名持ちを安定して輩出している血統。
七つの異能名家。
羽化登仙
異能武術を極めた達人の集団。
梅国の秘境で鍛練に明け暮れている。
円卓
異能社会に大きく貢献した未能者に与えられる円卓勲章の受章者。
未能社会における情報操作・事後処理・人材勧誘などを一手に担う、異能社会と未能社会の橋渡し役。
【世界】
摂理
世界の自己防衛機構。
大いなる一つの意識体。
物理法則を逸脱した異能者を縛る、唯一絶対のルール。
世界の変化を許容範囲内に保とうとする働きがある。
真説大陸
未能者に周知されている表の六大陸の外側に存在する、裏の六大陸。
異常な天候と環境に支配された無法地帯で、連盟の管轄外。
幻界
眷属や隷獣の故郷とされる幻想の世界。
迷宮
幻想生物の暮らす幻界の一部が、何かの拍子で現実世界に飛び出してしまう現象。
攻略済みの迷宮の内部に手を加える事で、異能者が居住する迷宮都市として再利用される。
【異能】
シグネット
異能者の固有属性。
本人の内面的な性質を反映しており、精神の成長と共に個性的に進化していく為、一つとして全く同じものはないと言われる。
知覚系・精神系・時間系・空間系・生物系・物質系・支配系・現象系などの分類がある。
知覚系
五感を外れた感覚を得るシグネット。
精神系
自他の精神へ干渉できるシグネット。
時間系
周囲の時間に干渉できるシグネット。
空間系
周囲の空間に干渉できるシグネット。
生物系
特定の生物を具現できるシグネット。
物質系
特定の物質を具現できるシグネット。
支配系
存在の在り方を規定するシグネット。
現象系
特定の現象を発生させるシグネット。
複数シグネット持ち
複数のシグネットを宿した珍しい存在。
しかし、片方に絞って鍛えた方が利が大きいので、研究対象として以外に大きな価値はない。
複数シグネット使い
器用貧乏の代名詞。基本的に弱い。
せっかく複数シグネットを持っているんだから両方鍛えよう!と考えた馬鹿の末路。
複合シグネット
複数のシグネットを混ぜ合わせて一つのシグネットとして運用する神業。
理論上不可能……と、ある時期までは思われていた。
祝福
様々な経験を経る事で、異能者の心身が環境に最適化されていく現象。
大量の祝福を持つ異能者は、物理法則に縛られず、音速を超えて走っても衝撃波や摩擦熱が発生しない。
異名
英雄的な偉業を成した者が得る、特別な祝福。
共有術式
マナさえあれば誰でも行使できる技。
促進の活術・抑制の呪術・放出の発術・操作の律術・同調の協術・固定の錬術の基本六術を組み合わせて式としたもの。
固有術式
共有術式にシグネットを混ぜ込んだオリジナルの技。
炎の鎌、水の矛など。
特に高度な術式は、失伝>口伝>秘伝>皆伝と名付けられる。
位階
異能者を格付けする絶対的な指標。
最低が第9位階、最高が第0位階。
上位者
第3位階以上。生理現象を克服した人外。
人間卒業。
超越者
第1位階以上。不老の肉体を有する神格。
特定の国に利用されると困るので、個人で一つの国家として扱われる。
第0位階
世界のバグ。
残心
術式の発動状態を長時間に渡って維持する技術。
妙覚
極限の集中状態において、自身の位階を超えた力を発揮する現象。
瘴気
生物の体内の調和を乱す有害物質。
マナとは正反対の性質を持ち、生命体に悪影響を及ぼす。
瘴気の溜まった場所を放置すると、人の住めない土地になる事もある。
【術式】
閑話
マナを介して直接思念を届ける共有術式。
音よりも高速で会話できる。
共鳴
マナを双方向に循環させて、異能者の魂を繋げる共有術式。
繋がりを辿る事で、離れていても相手の状態を感じ取り、一時的に互いのマナを高め合う事もできる。
親愛度が高いほど、繋がりは強固になるが、心から好意を向け合う異能者の間でしか成立しない。
浄化
マナを瘴気に混ぜ込んで有害性を薄める共有術式。
教育を受けた異能者なら誰でも使えるくらい簡単。
聖別
マナと瘴気の反発を利用して細かく分け、浄化できるレベルに薄める共有術式。
瘴気に深く侵食された存在にも通用するが、習得と発動が極めて難しい。
【道具】
祭具
使用者の発するマナを燃料として動く道具の総称。
予め特定の術式を刻み込まれている。
未能者の道具に外見が似た物も多いが、協術を使って加工しているので不自然に継ぎ目がない。
器仗
術式の行使を補助する、剣の柄に似た形状の祭具。
注いだマナを固める事で、柄から好きな形状の刀身を伸ばせる。
礼装
礼装は着用者のマナを流す事で強度を補完し、破損箇所も修復できる祭具。
複数の衣装デザインが内部に記憶されており、状況に適した服装に再構築できる。
認識票
異能者の身分を証明する祭具。
シグネットを含ませたマナを通すと、位階や所属結社が浮かび上がる。
LITH端末
異能者専用の携帯端末として普及している祭具。
認識失墜
自身を地味に見せる効果のある祭具。
目立ち過ぎる容姿を有する高位階の異能者が愛用している。
遺物
人工的に製造できない希少な道具。
道具でありながら意思を持つ生命体でもあり、自らマナを生み出す。
祭具と違って動力にマナを必要としない代わりに、適合した人間にしか扱えない。
賢者の方舟
全知なる遺物。連盟の切り札。
失楽園
監獄型の遺物。連盟の切り札。
聖剣
直剣型の遺物。長らく適合者が見付からなかった。
【インフラ】
開廊
移動に用いられるトンネル状の異空間。
空間系の異能者が開発した技術。
キノス
仮想空間を構築する装置。
精神系の異能者が開発した技術。
テネト
異能者の通信を支える、世界規模のマナ・ネットワーク。
ラフトラック
異能関係者向けの無料で使える匿名掲示板。
利用者は多いが異能対策がザルなので、相手を見ずに喧嘩を売るとネット越しに攻撃される危険あり。
【慣習】
基柱協定
超越者の間で締結された世界の基幹となる協定。
人間社会に牙を剥いた超越者は、全ての超越者から最優先討伐対象とされる。
厄除の儀
ある程度の年齢になった異能者が、親との縁を切って自立する儀式。
混成語
世界各地の異能者が共通して使う言語。
【地理】
ゴールデンワトル
国際異能連盟の本部がある。
ベリス
聖蹟連合の本部と神聖喜劇の拠点がある。
アインが育った国。
チュリパ
破綻枢軸の本部と残体同盟の拠点がある。
桜国
花蓮会議の本部と断章取義の拠点がある。
ダリア
球状星団の本部と淫祠邪教の拠点がある。
アクイレギア
自由の国。
異能者の居住地としてはあまり人気がない。
梅国
志鳳が育った国。
フルールドリス
幕楽が育った国。
セントレア
杜鵑花が育った国。
シッスル
サラートが育った国。
ヘリアンサス
プレイスホルダーが育った国。
アガルタ遺構
真説大陸の1つ。
洞窟地帯であり、迷宮には鍍金種が多い。採掘都市が発展している。
アトランティス遺構
真説大陸の1つ。
密林地帯であり、迷宮には伐根種が多い。生産都市が発展している。
パシフィス遺構
真説大陸の1つ。
海流地帯であり、迷宮には烟波種が多い。商業都市が発展している。
ムー遺構
真説大陸の1つ。
天空地帯であり、迷宮には閑雲種が多い。宗教都市が発展している。
メガラニカ遺構
真説大陸の1つ。
雪原地帯であり、迷宮には咬牙種が多い。軍事都市が発展している。
レムリア遺構
真説大陸の1つ。
砂漠地帯であり、迷宮には絶命種が多い。学芸都市が発展している。