【あらすじのみ】放浪の聖女【供養作品】
一週間以上うんうん唸っても、良い話の膨らませ方が思い浮かびませんでしたので、こうやって公開して供養。
働いたら負け系の引きこもりで一日中パソコンを眺め続け、ネット三昧な女性がいた。
その女性はある日、ついに親から強引な手段として、生活費や就職面接・外出に使う服等に使う当座の金として15万を置いて、誰も家に居ませんよ。 をされる。
それでも彼女は働かなかったし、そもそも外出すらしなかった。
その結果、出前で食べ物を確保できなくなり、空腹をごまかすためにもずっと再生していたアニメを見ながら、ついに力尽きた。
そのアニメには神が登場していて、女性はその神がキャラの容姿も声も性格も大好きで、よくその神の登場シーンで騒いでいた。
その神は異世界に実在した創造神の名前だった。
その一心不乱に喜び騒ぐ様は、信仰を示す一種の祈りの儀式レベルにまで昇華していた。
異世界から熱心に信仰する心が飛んできている理由が知りたかったその神が、丁度死にたてでその神を信仰しながら伏した即身仏から魂を手繰り寄せる。
女性が目を覚ますと、死ぬ直前まで見てたアニメの推しがいた。
一時取り乱すが、落ち着いたら神から質問される。
それの説明にパソコンを求めたら、神が直前まで使っていた物を呼び寄せてくれた。
それで納得した神は、即身仏になった前世により非常に高い聖属性魔法適性があるとして、神が管理する世界で邪属性に片寄ってるファンタジー世界へ転生させたいと提案される。
魔王とか魔物とか魔獣とかヤバいのは発生しない設定だが、邪属性に片寄った結果アンデッドだけは発生してしまう世界へ。
そこで神が祀られている教会を回って、聖属性魔法で祝福したり聖域化したり、人が困っていたら助けたりしてやってほしいと。
交換条件として、このパソコンの持ち込み(異能として出したり消したりするタイプ)とネット回線。
ネットは擬似的なものでなく、リアルタイムで日本と繋がっている回線。
それを与えたら絶対に動かなくなると予想した神は、ヒトの住む場所ごとに教会の世話と困った人の手助けを1回以上ずつやったら一日でネットへ繋げる時間を30秒増やすと提案。
短すぎると断られそうだったから、神パワーで絶対に壊れないし制限時間の増加に比例してパソコンの性能アップも約束。
承諾し、その世界の片隅でよくいる世界に馴染む容姿の孤児として、新たな命を与えられた。
物心がつく頃に覚醒したら、地方の創造神を信仰する教会に併設された孤児院。
孤児院前に置かれた捨て子の設定でスタート。
それからン十年。
その女性は世界各地で沢山の伝説と二つ名を残す聖女となった。
説得時に伏せられていた、ネットを繋ぐ為には祝福された教会にいないといけない縛りと、一つの教会ごとに接続していられる時間が1分しかない罠に怒り愚痴る様子と共に。
蛇足
聖女
強く真っ直ぐ(笑)な信仰心を捧げている為に、推しキャラの神に目をつけられた引きこもり女性。
使えるようになった聖属性魔法は、工夫をすればするほど色々な事に使えると気付き、引きこもり気質のお陰かどこまでもグータラする為に使われる。
聖属性魔法
傷を癒したり死者を弔ったり、ヒトに補助魔法をかけたり結界を張ったり。 神の奇跡の力の一端を借りて行使する魔法群。
神へ祈れば、都合よく色々出来る。
信仰を捧げてくれる者を守るために、悪意や害意等を察知してくれる。
醜いウソも看破してくれる。
果てはヒトの心根の良し悪しまで判別可能に。
ならず者達に襲われそうになった時に祈れば、ならず者達は全て光の鎖で拘束され、魔法を含めて何も出来なくなる。
追い込まれて危機的状況なら、鎖じゃなくて直接裁きの光が降り注ぐ事もある。
他にも(ぜい)肉をパンに、狩った獲物の血をワインにするなんて当たり前。
必要なら海を割って道を作るのもたやすい。
その中でも神へ強く信仰を捧げていると使えるようになる【小さな奇跡】がとても便利。
生活魔法みたいな些細だけど生活を豊かにしてくれる魔法の代わりにも使えるし、ご都合主義展開を誘発させる魔法としても使える。
それだけでなく祝福をかけたりして聖域化を済ませた教会間なら転移できる機能もあわせ持つ、恐ろしく便利な魔法。
これでネットの接続が切れると、直ぐ様違う教会へ飛ぶ。 引きこもってネット三昧な女性には必須となってしまった便利魔法。
神
一時的だが、異世界から信仰がかなりの量が届いておりビビった。
が、その理由を知って納得。
そして信仰しながら果てた即身成仏した者のチカラを直接見て再びビビる。
これなら自分が作った世界のミスを取り返せるんじゃないかと、期待して引きこもり女性に依頼。
結果、引きこもり女性がその世界での命が尽きるまでに邪属性に偏りすぎていた世界は、均衡したと呼べる状態にまで持ち直した。
想定してた聖女の二つ名
放浪の聖女……ひとつの所に留まらない様から(接続時間を増やす為と、ネットへの接続状態を維持したくて)
慈愛の聖女……ヒトの住む所で必ず人助けをするから
叡智の聖女……人助けの一環。 ネットで検索して、困り事への対処・解決法を示すので
怒りの聖女……一ヶ所でネットに繋げられる時間が短く、それを邪魔されると怒るので
情緒不安定……パソコンを触っていると、一喜一憂して忙しそうなので。 逆にネットに繋げない状況でもコレ
殲滅の魔女……旅の途中、ならず者達に襲われそうになり、そいつら全員を魔法で拘束する事が何度もあったので
鎮魂の聖女……アンデッドの討伐数とか、アンデッドの波に沈みそうになっている街を救ったりで
海の女王……海底の海産物が欲しくて海を割った
自称一般人……お約束
捕まらない聖女……助けて欲しいときにパッと(ネットの為に)来るが、捕まえる前に(ネット回線維持の為に)消えるので
幻の聖女……捕まらない聖女の別名
大聖女……あちこちの教会を聖域化して回っていれば、そう呼ばれる
伝説の大聖女……幻の聖女よりパワーアップ
宗教嫌い……創造神を強く信仰しているが、その宗教を嫌いと公言している恐れ知らず。 なお一度その宗教のお偉いさんが聖女に接触した時、宗教の側に天罰が落ちている。 どんな宗教のお偉いさんとも絶対に接触したがらない
権力者嫌い……誠実な対応をしてくれるなら別だけど、少しでも横柄な態度の権力者が出てくると消える。 以降その権力者とは一切の接触も許さない
善悪判別具……心根の良し悪しが判別出来るようになってから。 教会間転移が可能になって以降、転移後に悪いのが近くに居ると再転移して逃げる様子から
開拓者……少しでもネット接続時間を延ばすために、自分で村を造っちまえばよくね? と思い立ち、やった証。 結果は成功して、30秒延びた
他にも多数。