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石井さん家の妹さん  作者: 小倉十和
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妹、一般にまぎれる


介護施設のお昼寝の一コマ。


今日も記録を書いていると唐突に始まる。


「アニメキャラは3次元だけで十分。以上。」


と机に両腕を載せて後輩を睨む先輩がいる。

だがここで後輩も負けていない。


「意義あり!2.5次元も捨てたものではないと思います。

 なんてったってイケメン+生絡みでマジレボリューションですよ!!」


と後輩が意気揚々と右腕を高く上げ発言をしているも


「待たれよ!イケメンとは限らない!」


と言うがすかさず


「決めつけるのはまだ早いですよ!ちゃんと栗林さんの好みの男子をリサーチして

それこそ厳選に厳選を重ねやっと見つかりました!

そのお方は!なんと!〇井〇海さんです!」


「待って!その人は完璧に石井ちゃんが好きな舞台の人たちでしょうが!」


「そう思われても仕方ないと思ってます。

 が、しかし某アニメの○○中の木〇永〇郎役で

 この方は出演しているんですよ!!」


といきなり席を立ち熱弁をし始めた。


「ふふ、栗林さん。甘いです。余りにもあまあますぎて沼に落とせそうです。」


「くそ、石井ちゃん。まだ負けたわけじゃ「貴方はテニスの○○〇も好きとおっしゃっていましたね。」


「……くそ!!」


あーこれは利用者さん起きるなと思い止めに入る。


「そうです。そんな彼の生演技が見れるんですよ!!プロポーションよし演技もお上手でまずはDVDをいっしょn「うるさいぞー。そこ」


はたっと二人は俺の方を向いた。

そして


「野中さんもなんか言ってくださいよー!

可愛い後輩がこんなにお願いしているのにーって!」


「知るか。」


「ぶーぶー。野中さんも同類のくせに。」


「黙れ。」


とぎゃーぎゃー騒いでいると違うフロアの人が降りるのがわかるとピタリと石井ちゃんは動きを止めた。


「あ、いた!石井ちゃーん!」


「はい!なんでしょうか。」


とにこにことその人に近寄った。


「今度飲みがあるんだけど、一緒にいこうよ!」


と言われると


「あの、もしよかったら栗林さんも野中さんも誘っていいですか?」


と言ってニコニコしていた。終いには「行きますよね?先輩方は私を売らないですよね?」と無言の圧力をかけ、強制「YESとはい」を勝ち取ったのだった。


さすがオタク。顔と声変えるのすげー。





PS:「どうやって雰囲気変えてるの??」

  

「明るいアニメキャラを演じてるくらいですかね。」

  

  「ちなみに誰?」


  「S〇Oのユ〇キちゃん。」


  「あー確かに!」

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