バレンタインの裏話
\バレンタインまで三日/
今日も元気に機械を直してると
「石井!休憩入っていいぞ!」
「はい!ありがとうございます。いってきます。」
と、言って休憩に入る。すると…
ピロリン♪
マナーモードにし忘れスマホが震えた。
急いでマナーモードにして、メッセージを開くと
--------------------------------------------
To:)お兄ちゃん
みてみてーお菓子の箱乱獲したー!
From:)妹
--------------------------------------------
すっと、スマホから顔をあげ画面を消した。
うっわ、そこのお店、可哀想と心の中で合掌した。
その日の夜、家に帰ると
ソファーでごろごろしている妹が
「あと、3つ欲しいから明日も行ってくるー。
お兄ちゃんなんか欲しいのある?」
と、悩むなー。と考えるもまだ自分が欲しいフィギュアとかでないしなーって思ったから
「特には。」
「おけ。」
と言ってその日は妹との話しは終わった。
\バレンタインまで後二日/
ピロリン♪
おい、誰だよ。休みの日くらい寝させてくれ………って
妹よ。まだお昼前の10時半だぞ。と思いながらも
前回のこともありメッセージを開く。
---------------------------------------------
To:)お兄ちゃん
なんか対策されてる。とれねぇ。
本気出す。粛清させる。
From:)妹より
--------------------------------------------
「……は?」
出禁になるからやめとけ。と連絡したが30分経過。返信こないし。
「……寝るか。」
その日の夜。
「みてみてー!苺のやつ取ってきたのー!」山
と言ってテーブルにお菓子箱の山を積み上げていた。
「で、お前なにした。その店でなした。」
ジトっとした目を妹に向けると
「え?特にはなにも。あ、でも壁にあるやつアームで薙ぎ倒したり、箱にぶっ刺して取ったり、半動対はケース自体を持ち上げてぶっ壊して取ったりしただけだよ?」
といい笑顔で俺に言うと、途中残念そうな顔して
「あ、でもねぇ。この苺は流石に返金するからって言われて4箱しか貰えなかったんだー。あーあー。」
「あーあー。はその店だろ」。
まあ、出禁になってないならいいか。と思い「気をつけろよ。」と声かけると妹はテーブルの下から
すっと箱と輪っかがついた袋を取り出し
「これお兄ちゃんにあげる。」
「なにこれ。ってフィギュアと冠バッチじゃん。」
「艦〇れとF〇Oは良く分からないからあげるー。」
「アニメでやってたス〇イ〇イトならわかるのになぁ。」
「杏奈…………。」
「ん?なに?」
「まじありがとう。」
「顔近いし気持ち悪いよ。お兄ちゃん。」
大分、妹に引かれた。
PS:)「唐揚げちょーだい!」
「唐揚げあげるから来月出るからやつも取って。」
「マジか!頑張る!!」