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石井さん家の妹さん  作者: 小倉十和
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妹ヲタバレから昇格する


「おはよう!石井ちゃん!」


「おはようございます!栗林さんと野中さん!」


と一番話しやすい先輩に話しかけられて少し嬉しくなった。

栗林恵さんはお子さんがいらっしゃるんだけど、めちゃめちゃ面白い先輩で

野中大地さんはルームシェアしているからか会話がお上手でとてつもなくでかい人。


二人ともとても話しやすい人達です。


「あ、そういえばさ」


「はい、なにかありましたか?」


わーい、今日も先輩に話しかけられて嬉しいし頑張れるぞーって思っていると


「一昨日、彼氏と歩いてたでしょ。」


「あーそれお兄ちゃんですよ!一緒にお出かけしたんです!」


とにこにこ返すも内心は……

あっぶねー!!バレるバレる。オタクってバレる。

一昨日でしょ??アニ〇イトからのら〇んばん後にゲーセン行ってたわ!!

やばい、やばいどこであった?!私の全てが終わる!!!


「ゲーセンにいたよね?」


まだ大丈夫だ。バレない。バレない。


「そうなんです!お兄ちゃんがUFOキャッチャー得意でクッションとかお願いしてたんです!」


我ながらナイス返答!!

と思っていると


「でも、呪〇とかリ〇ロとかF〇Oとかのフィギュア乱獲してたの石井ちゃんだよね。」


「Oh……。」



         \テッテレー/


      \おめでとうございます!/

   \先輩二人にオタバレしました!!!!/






-------------------------------




「で、その後どうなった?」


ソファーで沈んでる妹に声を掛けるとむくりと顔を上げて絶望した顔をしていた。


「その後も何もオタバレしたよ。この世が終わるか私が退職するかで悩んだよ。」


「やばいしw重い重い重いwこれ食って落ち着け。」


と手に持っていたポッキーの袋を一つ渡すと、身体を起こしポッキーを食べ始めた。


「 ありがとおおおお。泣

でもね、これには続きがあるんだけど……。」


「ほう。」


と自分も持っていたポッキ―を開け一本食べながらアプリゲームを立ち上げていると


「二人も夏目友人帳とか銀魂が好きみたいなの!!!」


「お、よかったじゃん。でもお前見たく腐ってなんだろ?」


「……うん。」


「でも夏目友人帳にしろ銀魂にしろ、アニメと漫画見てるんだから喋れるじゃん。」


「いや、それな。でも、もう身バレしたくないから頑張るうう。」


と妹は言っていた。







--------------------------------------翌週。



「栗林さん、野中さんおh「ねえ、石井ちゃん。」


「はい。」


と凄い剣幕で栗林さんが両肩を掴んできた。

なんか怒らせることしたかな……。と思い怖くて泣きそうでいると


「昨日男装してゲーセンいたでしょ。」



頭が真っ白になった。




   \おめでとうございます!/


  \コスプレイヤーに昇格しました!/








PS:「おにぃ……。コスプレイヤーってバレたああああ!!」

  と泣きながら妹から連絡が来ました。




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