妹の日常
「おはようございます!今日も寒いですね!」
と完璧な笑顔で今日も介護職を全うしているであろう、
俺と妹、家族その周りの話。
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寒すぎて全然指動かねえー。
朝7時緊急の連絡がかかってきて急いで来てみたら昨日直した農器具が動いてない。溜息を吐きそそくさと直し、また今日依頼されているところへ自転車で向かう。
俺、石井利樹は今日も元気に農器具を直してる。
「石井~!休憩入っていいぞ!」
「了解です!」
と先輩に声をかけられ、そそくさと休憩所に移動するも、ストーブの前に先輩方陣取ってるよ。
「ついてねえな……。」と小言を呟き近くの椅子に腰掛け弁当を広げると自分のスマホが点滅していることに気が付いた。
「お、杏奈からじゃん。」
とスマホからメッセージツールを開くと
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To:お兄ちゃん!!!
仕事終わったら一旦家に帰るから
地元のゲーセンに行こう( ˙-˙ )切実
今日ラブラブメイドのフィギュア出る( ˙-˙ )切実
From:妹
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「……。えー。だる」
とこの時返信しなかった俺は本当に愚かなことをしたと思う。
ましては既読が付かないようにみればのちに言い訳出来たのにそこまで頭が回らなく既読をつけてしまい、尚且つ妹の性格を把握していなかった。
17:00~
「石井お疲れ!気を付けて帰れよ!」
「はい!先輩もお疲れ様でした!」
と自分の車に向かおうとすると、スマホが点滅していた。
『あー、無視したから杏奈怒ってんのかな。』ぐらいしか思ってなかった。
スマホを開けると未読件数、
100件。
「……は?」
恐ろしくなり、メッセージアプリを開き100件送られてきた人物のメッセージを開くと、
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To:お兄ちゃん
お前の溜めてたゲーム全てクリアしたかんな。
それと、クリアしたゲームは
全てデータ消したかんな。
From:お前の妹より
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「えぇ……。まじか。」
今日、まじでついてないし本当に泣きたくなった。
PS:)その後、ボロボロと泣いて帰ってきた俺になにかを察したのかしぶしぶ妹は
バックアップデータを渡してきた。
妹よ。こんなことはもうやめてくれ。 と思った1日でした。