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第3話
「おはよ〜!」
次の日の学校は昨日の朝と違ってウキウキした気分だった。
「おはよ〜!今朝はご機嫌だな!」
悪友の大川裕二から声をかけられた。
「じゃ〜、缶コーヒーを賭けてコイントスするぞ〜」
毎朝の儀式みたいになってた。
「裏がでたら大谷の奢り、表だったら俺で・・・ ソ〜レッ!」
コインを裕二が投げた瞬間、片隅に昨日の猫が居るのを見かけた。
そしてまた・・・
金色の右目をウィンクした。
「表だった!クソ負けた!」
裕二は自販機コーナーへ珈琲を買いに行って何も持たずに帰ってきた。
「自販機が壊れていた。お金もとられた。」
・・・俺が行かなくて良かった。