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神剣は気ままに暮らしたい(仮称)  作者: 一二三 四五六
間の話・高級奴隷のクレイ編
31/72

クレイ対ゴイス一派

戦闘描写って難しいです。

本来このタイプの隷属の首輪を着けている間の記憶は一切残らないのだが、クレイには全く効果が無かったので、しっかりと道順は覚えている。

地下の通路通り、階段を登る。

階段を登り切ろうという所でゴイスの声が館に響いた。


「何処に行くつもりかねイラーラ、それとも、他の名前で呼んだほうがいいのかな?」


階段の周りをゴロッキ達用心棒が取り囲む。


「隷属の首輪の効果が効いていない、効果を打ち消す何かしらの道具を隠し持ってたようだね」

「偶然鉢合わせしちゃった、という感じゃない……知っていたの?」

「騎士団の連中がワタシの周りを嗅ぎまわっていたのは知っていたが……まさか君の様な娘を寄越してくるとは、意外だったよ。このゴイスを舐めないでもらいたいね、デュフフ……」


どうやら騎士団の行動が既にゴイスに知られていたようだ。


「君の様な娘に彼等の相手は厳しかろう?君を手放すのは惜しい。どうだね?騎士団からワタシに鞍替えするなら……デュフ、お仕置きは軽めにしてやろう」

「それはお断りだよ」

「そうか、なら仕方がない……殺すなよ?」


ゴイスの合図にゴロッキ達が棍棒を取り出し、いやらしい笑みを浮かべながらにじり寄ってくる。


「可愛そうになぁ」

「とっ捕まえて旦那のお下がり達を見せれば泣いて大人しくなるさ」

「顔はやめておいてやるよ、俺達は優しいからな、へへへっ」


いの一番に棍棒を振り上げた子分の頭に飛び乗り、踏み台にする。

踏み台にした勢いで倒れ、床に顔面を強打した。

素早く懐へ踏み込み、残った部下3人にみぞおちへ拳を叩き込む。

4人共気絶したようだ。


「この……ガキッ!」


ゴロッキが振り下ろした棍棒を掴む。

振りほどこうとゴロッキが棍棒に力を入れるが、びくともしない。


「グッ……!ングッ……!このッ!何でッ!」

「ほい」


棍棒の真ん中辺りを指で弾き、砕き折る。


「んな……っ?!」

「返すよ?」


手首のスナップを効かせて飛ばした棍棒の上半分が「ゴッ」とう鈍い音を立ててゴロッキの頭に命中した。

そのままバタリと倒れ、起き上がることはない。


これでゴロッキ達用心棒は無力化した。

ゴイスは戦う力を持っていない、少なくとも

後は屋敷を出るだけだ。


「それじゃ!」

「グググ……!クソッ!やれ!」


出口へ向けて走り出したクレイが少し大きめの扉の前を通った時、ゴイスが合図を出した。


大きめの扉をぶち抜いて青い右手がクレイの上半身を腕ごと掴む。

獲物を捕まえた右手の主が扉をくぐり、姿を見せた。

大人の2倍はあろうかという身長の1つ目の筋肉ダルマモンスター。


ーーサイクロプスだ。


首に巻かれた隷属の首輪が見える。

こんなモンスターにも効果があるのか……驚きだ。


「この際手足の骨は砕いても構わん!()()()()()()()()()()()!だが殺すな!」

「グアァァ!」


主人の許しを得てサイクロプスがギリギリと右手に力を込める。


「グガヒヒヒヒ……ガッ?」


勝利を確信し笑うサイクロプスの表情が曇る。

いくら力を強めても予想している結果がやって来ない。


「グガァァ、グッグッグゥゥゥウ!」

「馬鹿!力を込めすぎだ!殺すなと言っ……て……何だと……」


両手を使い、血管が浮き上がる程クレイを締め上げるが、それでも変わらない。

それどころかクレイの両腕ががサイクロプスの拳を押し広げ始めた。


「もういい加減……離せ!」


振り上げた右脚がサイクロプスの腕を砕く。


「グギァァァァッ!」


サイクロプスの両手から開放されたクレイは()()()()()()()

バルガスの経験値(ちから)で開放された武器だ。


神弓を構え、矢を放つ。


矢を放った音とは思えない轟音を響かせながらサイクロプスの上半身が吹き飛んだ。

それでも矢は止まらず、屋敷の壁に次々と大穴を開けながら突き進む。

屋敷を破壊する音に遅れて遠くで更に轟音。

屋敷に空いた穴から、頂点がごっそり消し飛んだ山が一つ見えた。


「……」

「……」


ゴイスはもちろんの事、クレイすら予想外の威力にしばらく唖然としていた。

次回で多分1.5部は終わりの予定です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今読みたいと思ってる小説の筆頭なので是非とも頑張ってください、続きお待ちしてます。 [気になる点] とりあえず、下着位は付けさせて上げたら良いんじゃなかろうか、色々透けちゃったりするのは元…
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