アレイヤ対バルガス
悩みましたが、コレで行くことに決めました。
ハイファンタジーの設定だったハズなのに、ローファンタジーに設定するというマヌケをやっていたらしく、ハイファンタジーに直しました。
今のバルガス相手に兵士達では荷が重い。
とても役に立てるとは思えないし、守ってやる程の余裕がある相手とは思えない。
「アンタ達は街に戻りなさい!上にこの事を伝えるのよ!早く!」
「り、了解!」
兵士達が街へと走っていく。
自分も逃げたいところだが、バルガスを放置する訳にはいかない。
バルガスが逃してくれそうもないが。
「1人デ相手シヨウッテカ?見物ダナァッ!」
戦術も技も無いメチャクチャな打撃の嵐。
(速い……ッ!)
回避は難しい、まともに剣で受ければ剣が折れてしまうだろう。
アレイヤはこれらを受けずに反らしていく。
だが、バルガスの打撃の威力はすさまじく、打撃の威力の全てを反らすことができない。
止まぬ打撃の連打に反撃の機会を見出せず、じわりじわりとアレイヤにダメージが蓄積されていく。
「ウガアァッ!」
横振りの一撃。
アレイヤは上へ反らすように流した。
「ぐッ……」
――脚に限界が来た。
バランスを崩し、ふらつく。
この戦闘において、致命的な隙。
「マズッ……」
正面から迫る拳に対応できない。
「がッ……」
アレイヤの体が後ろへ軽々と飛ばされ、転がる。
体中が痛む、手元に剣が無い、剣は何処だ?
起き上がろうと上体を起こしたとき――左腕を掴まれ、引っ張り上げられた。
足に接地感が無い。
「くそっ……!」
「結構元気ソウジャネェカ、武具ガイイカラカ?ン?」
そう言ってバルガスはアレイヤの防具の留め具を破壊し、一枚一枚剥がしていく。
赤を基調とした貴族らしい装飾の施された衣服が露わになる。
「ハハハ!アノあれいやガコノ程度!イイネェ!イイネェ!」
「放せ変態!」
アレイヤがバルガスに蹴りを放つ。
ぶら下げられ踏ん張りの効かない蹴りは、殆どバルガスには効いていなかった。
「ドウシタ?天下ノあれいや様ガ程度カ?チョット手本ヲ見セテヤルヨ」
バルガスが指を弾き、アレイヤの腹に当てる。
「ゴフッ」
指で弾いただけなのに凄まじい威力。
腹部の強烈な痛みがアレイヤから力を奪う。
「「うおおおおおお!」」
「ン?」
街へ撤退したはずの兵士が2人、戻ってきた。
「馬鹿!何で戻ってた!」
「若い連中が街に向かっています!」
「アレイヤ様を置いてなどいけません!」
兵士がバルガスを挟むように左右に並ぶ。
握る剣が少し震えている様に見えた。
「アレイヤ様を放せ!」
同時に剣を振りかぶり、バルガスへ迫る。
「ホント馬鹿ダゼ、オ前ラ」
左の兵士が、アレイヤを掴んでいない左手で叩かれた。
身体がぐるりと回転し、「グシャリ」と音を立てて地面に激突した。
右の兵士が、バルガスの右足で上へと蹴り飛ばされた。
長い滞空時間の後、叫び声と共に地面に叩きつけられた。
「あ……アレイヤ……様……」
叩かれた兵士はまだ息があった。
「ナンダ?運ノイイ奴ダ、マァイイ、ソコデ見テナ」
バルガスがアレイヤへ向き直る。
再び腹へ指を弾く。
「ウグッ……ガハッ……」
「ソウ言エバ、ヨクモマァ俺ノ右腕ヲ斬ッテクレタジャネェカ、モウ元通リダガナ」
バルガスがアレイヤの右腕をつまみ、ギリギリと力を込めていく。
「コイツハ……オ返シダ」
――グキャッ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ」
「オイオイオイ、肉ヲ潰シテ骨ヲ折ッタダケジャネェカ」
「マダ繋ガッテルゼ?」と言いながら再度指を弾き、腹に当てる。
「ゴフッ」と小さな声がアレイヤから漏れた。
「俺ハマダオ前ニ礼ヲ返シタインダゼ?」
バルガスがアレイヤの胸を鷲掴みにし、その大きな胸が指に合わせて形を変えていく。
痛みと羞恥に苦しむアレイヤを見て、バルガスはニタリと口を歪ませた。
書いちゃっているのに、しょうもなくまだ迷っていますが、コレで……行きます。




