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アレイヤと疑惑②

アレイヤは書いてる人の頭の中で比較的勝手に動き回るタイプです。

受付嬢の登場で一気に"冷めた"。


「フゥーー……」


アレイヤは細く長い息を吐き、張ったばかりの緊張の糸を緩めていく。


「急ぎの依頼?ボクにですか?」

「実は()()()()()()()()()()()()()()()()()()が居まして」

「「ラセンリンゴを!?」」

「ええ」

「食べちゃったんですか!?」

「食べたの!?食べようと思ったの!?ソイツ等正気!?」

「ええ……稀に知らない新米冒険者が好奇心で食べてしまう事が時々ありまして、今は街の薬師のところで診て貰っていますが、ラセンリンゴの毒に効く薬が足りないそうで、急ぎ材料を採ってきて欲しい、と」


クレイの知る限り死ぬ程の毒ではないが、効く薬があるなら処方した方が良いだろう。


「分かりました、その依頼受けます」

「クレイちゃんなら早く達成できそうてすから、ありがとうございます」

「すみませんアレイヤさん、ボクはこれで……」

「はーい、行ってらっしゃーい!」


随分軽いな……。

そう思いながらクレイは席を立った。



街の外へ向けて歩みを進める。

目的地までの道のりに問題は無い。

あるとすれば……アレイヤが自分の後を追っている事だ。


彼女の姿はかなり目立つ。

本人は気付いていないのだろうか?


ちなみにクレイもかなり目立っているのだが、本人は気付いていない。


まさか街の外まで追ってくるつもりなのだろうか。

それはちょっと困る。

実は触手モンスターを倒した際に「カチリ」と体の中の歯車がはまった様な、そんな感じがした。

余裕があれば"それ"を外で少し試したいのだが、彼女が居てはできない。


角を曲がり走り出す、更に曲がり裏路地へ進む。

――よし、誰も居ない。

ジャンプで建物の屋根へ移る。


「よし、後は静かに屋根を渡って……」

「ドコに行こうってゆーのかな?」


後ろにアレイヤが居た。


「うわぁッ!アレイヤさん!?なんでこんな所に!?」

「それは私のセリフ、ここ、三階建ての屋根の上よ?そこへジャンプで登るなんて、普通できないわ」

「それって自分は普通じゃないって事じゃ……」

「そうよ?そして、キミも」

「……」

「一体何者?」


刺すような真剣な顔。


「……」


答えられない。

答えたとして、彼女はどうするつもりなのだろうか。


「答えたくない?まぁいいわ、結構強引だったし」

「ごめんなさい」

「謝るのはこっちなんだし、いいのいいの!ま、私は謝らないけどね!」

「ハハハ……」

「でも、もしお願いを聞いてもらえるのなら……」

「な、何ですか?」

「キミの力、この任務で見せてもらえるかな?」

アレイヤは今後どう動いていくのでしょうか、書いてる人にも分かりません。

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