宣戦布告 2
「馬鹿な。竜だと?ファンタジーじゃああるまいし。」
ボールドウィンは笑った。
「しかし、いま我々が置かれている状況を見て、その可能性もないわけじゃあありません。」
会議室は静かになった。
「ともかく、偵察機を出して、それが本当なのか確かめる必要があります。」
ある一人の大臣が言った。
「よし。やってこい。」
ボールドウィンはすぐに許可を出した。
***
スコットランド、グラスゴー郊外の空港に、一人の男が立っていた。名を、ジェームス・エドガー・ジョンソン、通称、「ジョニー」・ジョンソンである。彼は無線を受け、ポケットにカメラを忍ばせ、すぐにホーカー・フューリーに飛び乗った。
彼の航空隊は、編隊を組んで東北東の方角へ飛んでいった。しばらくすると、燃え盛る北海沿岸の街が遠目に見えた。情報によると、火はアバディーンの方まで飛び火しているという。
そして、彼は見てしまった。
「こちらJJ01。敵飛行部隊を確認。オーバー。」
彼はそれを飛行機だと思った。よって、彼は上官に連絡した。
「了解した。接近しどのようなものか見極めてくれ。オーバー。」
航空隊は接近し、この世のものとは思えないものを見た。すでにこの世ではないのだが。
「なんだ……ありゃあ……」
パイロットたちは開いた口がふさがらなかった。なにせ、迷信としか思っていなかった、火を吹く竜を見たのだから。
けっこうガバガバですが、許してください。