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A quarter of the world  作者: 山本好史
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転移、そして危機 1

解説(増えるかも)

・スタンリー・ボールドウィン(1867-1947)

1936年当時のイギリス首相(三回目)。エドワード8世の「王冠を賭けた恋」事件において、エドワード8世に退位を迫った。

・イギリス自治領省

1925年に世界のあちこちにある自治領とイギリス本国をつなぐために創設された省。初めは植民地省と並列していたが、後に吸収する。現在の外務・英連邦省のひとつ。

 1月1日の朝早く、英国首相スタンリー・ボールドウィンを起こしたのは、強いドアのノック音であった。急ぎ会議室に来るように、とのことであった。ボールドウィンはすぐに着替え、会議室へと急いだ。

 会議室には、すでに人が一人いた。イギリス自治領大臣、マルコム・マクドナルドである。

「こんな朝早く起こして……一体なにが起こったんだ?」

ボールドウィンはいささか不満そうである。

「首相」

マクドナルドは少し間をおいて言った。

「耳を疑うような報告ですが、我らの所持する主な自治領、すなわち、インド、カナダ、南アフリカ、マラヤなどで、グリニッジ標準時0時0分、他国との国境地帯が急に先が見えないような霧で覆われ……。」

「覆われ、どうなった?」

ボールドウィンはマクドナルドの顔を覗きこんで聞く。

「……その霧が晴れた後、その部分より先が海になったと。」

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