表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
敏感な主人公は嫌われるようです  作者: ねーむれす
3/3

幼馴染編 ②

「やったわ礼二! 同じクラスよ!」

「本当に? よかったー」


一緒のクラスになって安堵するが、やはりという気持ちが強い。

これも主人公の運命力のおかげだろう。


「席に着けよ~ 」


のんびりとした声とともに教室に入ってきたのは長身痩躯に白衣を着た成人男性。

彼の名前は長谷川巧はせがわたくみ、物理の教師であまり生徒にうるさくいわないので人気がある。


「あー、知っていると思うが担任になった長谷川巧だ。 一年間よろしくな」


そんな当たり障りのない自己紹介をしたあと、こんどは生徒が順番に自己紹介をしていく。

皆が無難にこなしていく中で、極端に緊張しているのが一人


「わ、私の名前は大谷栞おおたにしおりです。 す、好きなことは、ど、読書です…… 」


内容はいたって普通なものだが、ここまで緊張していれば皆の注目を集めてしまう。

クラスの視線が彼女に集中した。


腰まで届くかどうかという濡羽色の髪の毛、前髪は眉の辺りで一直線に切り揃えられている。

黒い髪の毛とは対称に肌は雪のように白く日本人形を彷彿とさせる。

うつむいているせいかはたまたおどおどとした口調がそうさせるのか

少し暗い印象をうけるがかなりの美人だ。


注目されるのが恥ずかしいのか皆の視線に気づくと白い頬を真っ赤に染め、急いで着席した。

彼女の整った容姿を褒める声がちらほらと聞こえてくる。

それがまた居心地を悪くしているのだろう。彼女は顔を赤くして俯いたまま微動だにしなくなった。


「あー、続きを頼む」


教師のフォローで自己紹介が再開し、役員決めなどの雑務など

新年度の一日目らしく過ぎていった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ