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初恋の終り方。  作者: シロ
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女side(主人公の幼馴染み)

君が私を好きなことは分かってたよ。ずっと知ってた。


小さい頃から何をするにも一緒。私の隣を歩くのは君。これまでも、そしてこれからも、それが当たり前だと思ってた。

彼が現れるまでは。


転校してきた彼はとても優しかった。『時期外れな転校生。』みんなは口を揃えてそう言ったけど、私は彼と話してて、そうは思わなかった。

時期が外れて転校してきた理由もすべて、彼の苦しみに見えたから。何があったのかは私の口からは言えないこと。

そんな彼と接していくうちに、彼に惹かれている自分がいた。最初はもちろん戸惑ったけど、これが初恋だと、自覚した。


しばらくしてから、君に私の好きな人を伝えた。そしたら、君は「応援する。」そう言ってくれた。でも、そのときの君の顔は鮮明に記憶に残るほどに、切ない笑顔だった。


思い出してみて、その当時、一つだけ不思議だった彼の言動があった。


「お前の幼馴染みいい奴だな。大事にしろよ。」


「え?うん。急にどうしたの?」


「いや、お前は本当に幸せ者だよ。」


その言葉の意味が今でも分からない。だけど、彼は私と君の最後が分かってたのかもしれない。



花火大会当日。その日は目一杯、花火大会を楽しんだ。


楽しみたかった。君との花火大会が最後になると、どこかで分かっている自分がいたから。


君は私に好きって伝えてくれたよね。嬉しかったよ。でも、好きじゃなかった。だがら、君との幼馴染みという関係に、けじめをつけるために、君の初恋を綺麗な形で終わらせるために、私は君にキスをしたの。


17年間の感謝と、惜別を込めて。


その後に君が言った言葉で私が涙を流したことは、ひと夏の淡い思い出。

「さようなら。」その言葉をこんなにも悲しいと思った日は、この日が最初で最後だった。



「幼馴染みは普通の、ただの同級生に戻っちゃった...」


次の日の学校で、彼にそれを伝えた。

そしたら、彼は、何も言わずに、ただ私の涙を拭ってくれた。

その手の温かさに、私は溢れる涙とともに、想いもすべて流した。


「私も、好きだった。小さい頃から一緒で、本当に大好きだった。...でも、それは違かったの。好きだけど、違う好きだった...同じ好きなのに...」


彼はその話を何も言わずにただ黙って聞いてくれた。その日、私は彼と授業をサボった。初めてのことだった。


これから私の隣にいるのは、彼だとその時、思った。



君と過ごした他愛もない日々は私にあることを教えてくれた。


君との幼馴染みの終り方、を。

ここで終わらせていただきます。

読んでいただきありがとうございました。

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