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ナンだかな…日記  作者: へちゃ
3/3

2日目 恐怖する物

日常生活に潜む恐怖体験を書きます。

思い出しただけでもお腹が痛くなりそうです。

今回書く内容は自分が恐れている物についてです。

人間は長い長い人生の中で数多くの困難に直面します。それをどう切り抜けるか、また、切り抜けたあとにどう対処するのか?



恐怖その1

「便意を伴う腹痛」

誰しも経験があるんじゃないでしょうか?

家にいる時ならとるに足らない事ですが、外にいるとき、しかもトイレにすぐに行けない状況下でこの腹痛がきたら……

考えただけでもゾッとしますが、自分は過去に2度この腹痛で大ピンチに陥った事があります。

1度目は高校1年生の時の駅のホームでそれは起きました。

当時自分は学校まで最寄りの駅から電車で学校近くの駅まで行き、そこからバスで学校に行く事になっていました。

朝、駅に電車が到着するのは午前8時、駅を出発するのは8時5分。いつも5分間電車は駅に止まっていました。

その日、自分はいつも通りに朝家を出て7時45分くらいに駅につきました。自分は少し余裕がある方が安心できるので、いつも少し早めに家を出ていました。

異変が起きたのは7時50分ごろ、少しお腹が痛い……

朝ご飯は何だったか覚えていませんが多分パンだったと思います。牛乳や飲み物系は飲んでいなかったと思います。

腹痛なんて少しすれば治るだろ、そんなふうに軽く考えてトイレには行きませんでした。

トイレに行っている間に電車が来て、乗り遅れ遅刻するのがイヤだったからです。

電車を一本遅らせるとギリギリ間に合うか遅刻か、くらいの感じです。

自分はギリギリが嫌いです。余裕が欲しいのです。

そんな事を考えているうちに、腹痛は治るどころかさらに痛みをましていき、ブツが外に出ようとお腹の中で動いたような感じがしました。

ギュルルルと音がなります。

暑くもないのに汗が出ます。

自然とつま先立ちになります。


「あ……ヤバい」

脳内の警告ランプが点滅し、警報が鳴り響く。

「お尻のダムに亀裂が入ります」



  するとッ!!


    「まもなく~3番線に~◯◯行きの電車が参ります。危険ですので~白線の内側にて~お待ちください~」


      電車が来てしまった。


もう、トイレには行けない。学校までガマンするしか……ないッ!!


今までの人生で、これだけの覚悟を決めたのは初めてでした。

学校までは電車で10分 バスで10分 間の徒歩10分。 学校のトイレまで約30分

今の自分にとっては絶望を数字にしたような時間でした。

遅刻を避けたかった自分は電車に乗り込んでしまいました。

朝の電車なので席は埋まっており、端の方に立っていました。

電車が動くまであと4分、こんなに遅い腕時計は初めて見た。

そして 時間がたつに従って強くなる便意。

頭の中では理性と本能が激しい死闘を繰り広げています。


理性「ここでこの電車を逃したら遅刻する危険が大幅に増量するぞ、いままでの無遅刻記録がパーになる。なんとか持ちこたえろ!」

本能「無遅刻記録なんてこの際どうでもいい。こんな所で尻ダムが決壊したらどうなる?人間性がパーになるぞ!!」


   「まもなく~電車が発車します~」


それは理性と本能の戦いの終わりを告げる合図となった。


    瞬間ッ!!電車を降りる一つの人影。


勝ったのは本能でした。

電車が発車するギリギリに電車を降り、トイレへと小走りで向かいました。

結果。遅刻はしたけど尻ダムの決壊という最悪の結末は避けることができたのです。  (ケツなだけに)


遅刻は初犯ということと、数分の遅刻という理由で怒られずにすみました。

それが、高校3年間の中の最初で最後の遅刻でした。

もし、あの時の死闘で理性が勝っていたら…


2度目は高校3年の時。授業中に起きました。

平和な学校で平凡な授業中、自分は黒板の文字をノートに書き写したり、先生の話しを聞いたりと授業に集中していました。

授業は何のアクシデントもなく30分、40分と時間が静かに流れていきます。(50分授業)


が、またしても、尻ダム崩壊の危機が訪れました。


前回と違うのは予兆がなかった事です。

便意を伴う腹痛は最初に腹痛が起き、しだいに便意に変わっていく事が多いかったのですが、今回はいきなりの便意! しかも強烈な!

「うわ、ヤ、ヤバい…」

その時は非常に危険な状況でした。周り360度にクラスメートがいて逃げは無い。もしここで尻ダムが崩壊したら卒業までネタにされる……

それに、当時可愛いと密かに思っていた娘が2つ横の席にいたのです。

我が誇りある名誉のため。残りの高校生活のためにも。

ここで尻ダムが崩壊する事をなんとしてでも防がねばならないッ!!


が、便意の攻撃は凄まじく、もはや尻ダム崩壊は時間の問題であった。

頭の中はトイレの事でいっぱいで、とても授業内容が入ってくる余裕はなかった。


そして、ついに時はきた。


   キーンコーンカーンコーン

校内に鳴り響く授業終了の合図。

「じゃ、今日の授業はここまで。」

教室を立ち去る先生。

「マジだるかった~」

席を立つ生徒。

「◯◯先生の授業って難しいね。」

談笑する気になるあの娘。

「う、うお、うわおう」

トイレへ行く自分。


 なんとか、間に合った。

今回の「恐怖する物」は長くなってしまうので、前編と後編に分けます。

あまり長くなってしまうと読んでいる方が疲れてしまうからです。あと、自分も肩がつかれました。

次回は「2・5日目 続 恐怖する物」を投稿します。

次回の内容は自分がこの世でもっとも恐れている事

「閃輝暗転」について書きます。


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