表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/88

泣いた悪猿35

あくる日

チケット切りの仕事の後、永山は珍しく真っ直ぐ家に帰らなかった。

懐かしい顔がクラブを訪れたからだ。


檜山幸太夫(ひやま こうだゆう)

コウタの愛称で呼ばれる、永山が高谷山で首俵と組んでいた時代の仲間だ。

さほどの時間はとれないことを告げ、永山は近くのカフェに佐渡を誘った。コウタは不満気な表情を隠さなかったが、渋々ながらに承知した。

「どうした兄弟?久々の再開だってえのに、随分と御機嫌ナナメじゃねえか。何かあったか?協力できることなら、何だってしてやるぜ」

アイスカフェオレを二つ注文して席についた永山は、不機嫌な元相棒の愚痴でも聞いてやるつもりでいた。

「……はっ。御機嫌ナナメか、まあ御明察の通りってヤツだが……」

コウタは苛立ちを隠さずに、目の前の飲み物に目もくれずに吐き出した。

「気に入らねえも何も、最悪なんだよ。オレたちはマシラだ。世が世なら、“業界(カンパニー)”にも一目置かれた、力と知恵を兼ね備えた有力な一門じゃねえか。なのに、何なんだよこの有り様はよ?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ