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泣いた悪猿33

かたや女の方は病弱なタチらしく、病院に入退院を繰り返す生活をしていた。どうして男がこんな七面倒な女を選んだのか永山は理解に苦しんだ。晩稲(おくて)な男のことだから、健康な女を捕まえようと試みてもダメなのだろう。病弱な女だったらハードルが下がると読んだのだろうか?永山はそんな邪推の他に感想の一つも思い浮かばなかった。


しかしユウコとはいえば、凡百(ぼんびゃく)の域を出ない映画のストーリーに没頭しきって、クライマックスで男が女にプロポーズする下りで目頭に涙を溜め始めた。

永山は考えた。こんなツッコミ所満載のシナリオが、ユウコのツボなのだろうか?体に異常が見られないユウコだが、本当は病弱な肉体に憧れがあり、愛する男は貧弱で決断力に欠くまどろっこしい性格の方が好ましいとでもいうのだろうか?だとしたら、チンピラを千切っては投げるタイプの永山をどうして受け入れたのだろう?ユウコが何を望み何を好むのか考察したことさえなかった永山は、今頃になって女心の複雑怪奇さというものに初めてぶち当たった。


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