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泣いた悪猿②

とはいえ、人間にも色々いる。共存が容易い相手もいれば、そうでないものもいる。なんにせんカルト教団からの要請で人を食い殺し、あまつさえそれだけでは足りないといって無計画に人間を襲うものもいるくらいだ。当然のこと、永山たちを“悪”として制裁を加える危険な連中もいる。

“ミカド”と称する彼らには、何匹かの仲間が殺されていた。つい先日も、永山と同じクラブで働いていた佐渡仙造(さどせんぞう)が消されてしまった。永山の勤めるクラブにマシラが何匹か混じっていることがバレたらしく、その実行犯と目される男が店先に立ち始めたのだ。

危険な奴がいれば、臭いでわかる。永山は『WHIGT MONKEY』というクラブの看板が目に入れる前から、危険なものがいることを臭ぎつけていた。人間の臭いに混ぜられた、人外のもの特有の血の臭い。まるで全身を無数の刃物で切り刻むような凶猛な殺気を感じた永山は、迷うことなく(きびす)を返して店から離れた。

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