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Junction  作者: 神山 備
Guidance Point
6/6

キャンプ 3

 キャンプの朝は早い。6時起床。6時半から最初のプログラムというか、デボーション。内容は、班単位で集まって指定された架所を読み祈ると言うもの。あたしにはいつものことだけど、拓也君はちょっと驚いたらしい。大体、このときのお祈りが人生初お祈りだったと言う。それが、ああなるんだからホント導きって不思議だよねぇ。

 

 それが終わってからやっと朝ご飯。ご飯を終えて少し休憩したら(お皿洗いとかもあるんで)一回目のメッセージ。2泊3日の朝のこの時間はすべてメッセージだ。それが終わると、班に分かれて話し合い。メッセージの内容を班で話し合う。それから、ちょこっとフリータイムの後で、お昼ご飯。

 

 お昼が終わった後は、班対抗の大運動会だ。拓也君は大活躍。みごとウチの班が優勝した。

 その後はお風呂と晩ご飯、夜は2回目のメッセージ。

 

 二日目も、朝は6時から、午前中は一日目と同じ。

 昼からはキャンプがある町営のプールに行って、夜はキャンプファイアー。

 

 で、三日目。朝のメッセージが終わった後、少しだけ班で集まって、その後それぞれの班で話し合ったことを発表する「分かち合い」があり、その後お昼を食べて、閉会礼拝をしてまたそれぞれの場所に戻っていく。


 ざっと、キャンプの流れを話すとこんなカンジだ。ぎっちりと詰まっているわけではないんだけど、夜まで何かしらのイベントが組まれているため、意外とじっくりと話す時間がない。それでも話すとなると、睡眠時間を削るしかないんだけど、昼間ガンガン運動しているからか、これが結構キツい。時々スタッフも回ってくるしね。結局、部屋で女子会ってことになる。それも充分楽しいんだけどね。だって、東海地方以外の子にはここでしかほとんど会えないんだもん。

 

 男子が女子ほどしゃべってるかどうかは知らないけど、拓也君は三日の間にすっかりみんなに溶け込んで、ほかの教会の子に、

「またな」

と言いながら先生のワゴン車に乗り込んできた。一緒に乗り込みながら、

「終わっちゃったなぁ」

としみじみ愛生まなせ君も言う。また来年と。でも、また来年……と思ったときに、あたしはちょっと寂しくなった。だって、あたしは高校三年生。来年からはジュニアじゃなくて青年なんだよね。

 青年もキャンプはあるんだけど、場所も日程も違う。確かに先に青年になった人にはまた会えるんだけど、まだジュニアの面々とは彼らが上がってくるまで別になる。拓也君が上がってくるのは4年も後だ。

 思いで話に盛り上がる帰りの車内で、青年キャンプも絶対に楽しいと思うけど、ジュニアキャンプにもまだ行きたいなぁと、あたしは思った。

 


  


 


結局、この時明日美と拓也はほとんど会話してなかったというだけの事でした。


まだまだ、2人ともガキですからね。恋愛どころかその前段階にもいってない感じ。


これで纏まるのか、この2人? と、作者も少々不安になってきた。

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