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傀儡の王  作者: はりまる
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5話

「ラスファまではどれくらいかかる?」


「金剛様はサンテンからお出にならなかったからわからないのも当然だと思いますが、事前に調べるものではないですか?」


「蒼玉、時間は限られている。私が必要ないと思ったことは他の者に任せている」


「その当たりは先王と御一緒ですね」


「先王の話はやめてくれ」


「はぁ…蒼玉、ラスファまでは急げば三日くらいで着きますが、このペースですと2週間くらいでしょうか」


「少し急ぐか」ジャンプして木の枝に乗り、跳躍、枝を渡っていく。


「演習を思い出しますね」金剛後を追う。


「そうだな、蒼玉が踏み外したことを思い出すな」


「先ほどの嫌がらせですか…元とはいえ王なんですから…」


「もう影の傀儡は無くなった。王も何もないだろう」


「はぁ…16歳で…金剛様」


「ああ、襲われているな」急に進路を変え、声のする方へ向かう。


「金剛様いかが致しましょう」木の影に隠れながら金剛に伺う。


「あれは商人だろうな。相手は4人…久しぶりに蒼玉の力を見せてくれ」


「かしこまりました。少々お待ちを」跳躍、商人の前に着地すると同時に攻撃を放つ。


「貴様な…」バタバタと強盗が倒れていく。


「名乗るほどでも」既に事切れた相手から武器を回収する。


「あ、ありがとうございます」


「いえ、お気をつけてください」


「何かお礼をさせていただきたいのですが…」


「大丈夫です。お気になさらず」


「せ、せめてお名前だけでも…」


「そうですね…サファとでも名乗っておきましょうか」


「サファ様ですね…私はラスファの商人です。何かございましたらゴルネ商会をご利用してください」


「ええ、それでは」跳躍し、枝を飛び渡る。


「ありがとうございました!」既にいない黒装束に頭を下げ続ける。


「蒼玉、遅かったじゃないか」


「いえ、あの紋様は大手の商会だったので恩を売るのにはいいかと」


「ゴルネと言ったか。少しは聞いたことがある」


「次の街ラスファの中でも一番大きい商会です。商会というものは情報も入ってくるので」


「それでは向かうとするか」


「そうですね」武器を収納し、金剛の後を追う。


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