3話
「少しは遊ばせてくれるのか?」
男3人はいつまで経っても動かない。
「どうしたんだい?」
『う、動けないっす…』
「はぁ?何しているんだい?」
「遊びはもう終わりか?」
「クソガァ!」近くにあるナイフを持ち、台を飛び越し突き刺しにいく。
「そこ危ないぞ」
「何を言って…え」後からボト、ボトと何かが何回も落ちる音がする。
「せっかく警告したんだが…な」
「あんた何者なのさ!」人間だったモノを見ながら声を荒げる。
「ただ探し人をしている者だと言ったはずだ」
「くそぉぉ!」振り返り、ナイフをまた突き刺そうとしてくる。
だが、動きが急に止まる。
「な、なんで身体が動かないんだよ!?」
「飲み物に毒を入れ、有る事無い事吹っ掛けるようなことをして金をせびっていたようだ」
「何故それを!?」
「一度飲んだことのある酒は味を覚えているが、さっきの酒は味が変わっていた。カウンターで見えないことをいいこと
に、コップか氷に毒を仕込んでおいたと言うところか」
「…っく」
「それで金は払ったほうがいいのか?」
「帰ってくれ」
「そうか、すまないな」
―
「やっと動けるように…一体なんだったんだ…」
その場に座り込む。酒の臭いと生臭さに吐き気を催した。
―
「少し臭いがついてしまったか…」
「新鮮な臭い…懐かしいですね」白髪の老婆が話しかけてくる。
「やっと会えたか」
「金剛様お久しゅうございます」
「蒼玉元気にしていたか」
「えぇ」
「臭いを落としたい。近くにないか?」
「私の家があります。そちらへ向かいましょう」
直後、二人の姿が消える。だがしかし、それを見た人は一人もいない。