23話
「お馬さん頑張ってるね!」
「そうですね、私たちを乗せてよく頑張ってくれています」
「車輪があるから多少重くても動くんでしょうね。車輪がなければ重たい荷物の移動も難しいでしょう」
「馬にそのまま跨るのも悪くはないんだがな」
「お馬さん乗れるの?」
「前までは乗るのが一般だったからね。車輪ができたのはここ数年の話だから」
「確かに革新的だったな。籠をつければ大きな荷物も運べるようになったしな」
「真珠が生まれた時には当たり前の技術でしょうね」
「そうか…機会があれば乗ってみるか」
「お馬さんに乗れるの?」
「疾走感を一度は味わってみてもいいだろう」
「やったー!お馬さん!」
「そんな約束をしても大丈夫なんですか」
「少しは楽しみがないと旅も続かないだろう…」
「でも今馬は…」
「緑玉が居ればなんとかなるだろう」
「あの子にそんなに期待しない方がいいのでは…」
「黄玉、彼女を悪くいうのはやめましょう。何かあっても知りませんよ」
「まさか…今の会話を聞いているわけじゃあるまいし…」
「そう言って何回やられたことか」
「あれは緑玉の悪戯のようなものです」
「悪戯で殺されかけるのもなんとも…」
「ちゃんと用意はしてあるから死にはしないのだろうけど、小さい時は本当に死にかけた人もいらっしゃいますからね」
「ああ…」
「そういえば金剛様が一番酷い目に遭われましたね。よくそれでも四玉に入れたものです」
「それは…」
「ねぇ、お馬さんってどれくらいいるのかな?」
「色々いると思われますよ。白に黒、茶色に斑模様のものなど」
「へぇ、色んなお馬さんに乗ってみたいなぁ」
「一段落したらな」
「楽しみだなぁ」
「あんなに喜んでいるんです、ぬか喜びにしたら色々言われますよ」
「そのためにも早く緑玉を探しに行かないとな」
「赤玉もどこいるのやら…」




