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傀儡の王  作者: はりまる
2/26

2話

「これも腐っているのか…」


見るもののほとんどが腐っているように見える。パンもカビが生え、野菜も細り、吊るされている魚や肉も腐敗している。


あらゆるところから場所から立ち込める臭いに嫌気がさす。


「もう蒼玉はいないのか…」


同志が既にここにいないとさえ思い始める。


国王が亡くなり1ヶ月が過ぎている。他の場所へ移動している可能性もある。


一番情報が手に入るであろう酒場に入る。


階段を降り、扉を開ける。


中はさまざまなアルコールが混ざる匂いが…しない。


どうやら酒もほとんど無いようだ。


「何を飲む?」帽子を被った女性が聞いてくる。


「甘くてキツイやつ」


「高くつくがいいかい?」


「安めに頼む」



「サンテンから良くもまぁ、来たな」


「探し人だ」


「どんなやつだ?」


「知らないな」


「どういうことだ?探し人なんだろ?顔や名前も知らないで探しているのか?」


「そういうことだな」


「はぁ…無茶言うもんだ」


「やっぱりそうか…すまないな、それじゃこれで頼む」


「ん?こんなんじゃ足りないよ?」


「そうか…だがこれ以上は持ち合わせていない」


「そう言う時はどうなるか知っているか?」


「いや、こういう場所で飲んだのは初めてなんだ」


「兄さんいい顔しているからいい仕事ができると思うよ…」


店の奥から3人ほど厳つい男が出てくる。


「これが俗にいうオモテナシと言うやつか」


「あら、面白いこと言うじゃん。余裕って感じ?」


「余裕も何もただ大柄な男が出てきただけではないか」フードを戻し、口元も隠す。


「そんな余裕いつまで持つかな?」帽子を目深に被る。


「さぁ…」


「遊んでやりな!」


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