17話
「ここがストリンです」
「朝から騒がしいな」
「おかしいですね、何かあるのでしょうか」
―
「お姉ちゃん!お祭りだよ!」
「音楽フェスティバルというみたいですね」
「ほう、屋台なども出ているのか」
「真珠あれ食べたいー!」
「金剛様それでは真珠のことよろしくお願いしますね」
「そ…蒼…」
「お姉ちゃん?」
「ああ…行こう」
―
「お嬢ちゃん運がいいね!これがラストなんだよ」
「まだ始まってそんなに時間が経っていないだろう?」
「いやねー。昨日よく食べるお姉ちゃんが来て、気に入ってくれたのかほとんど食べられちゃったんだよ」
「美味しいー!」
「お、良かった良かった」
「店主、その女性はもしかしたら黄色い髪をしていなかったか?」
「いや、髪色までは分からなかったなぁ。お姉さんと同じようなフードをかぶっていたのは覚えているんだ
が」
「その女性今どこにいるかわかるか?」
「いや、分からないがここからは出てないんじゃないか?入ってくる人は居ても出た人間がいるとは聞いてな
いからな」
「誰から聞くんだ?」
「ああ、宿が埋まるからな、出入は教えられるんだ。入口に兵士がいたろ?宿の部屋数以上は入れないよう
になるんだ」
「ちゃんとしてるんだな」
「外で寝られて事故になったことが何回もあるからな。そのせいで死んだ人だって出てくる始末だ」
「大変だな」
「犯人も見つかってないから血眼になって探しているよ」
「だから怪しまれたのか」
「黒装束でフード被って顔もわからなかったらそりゃ怪しまれるだろうな。だが子供連れで人を殺めるやつ
なんかいないだろうからな」




