15/26
15話
「3人でこんな黒装束だと怪しまれないか?」
「今更ですね」
「明日は次の街に行かなければならないな」
「どこか当てはあるのか?」
「さぁ…ここからは全く。練り歩いていくしかないですね」
「あの娘は大丈夫そうか?」
「大丈夫でしょう。色々仕込んでありますので」
「一体何を仕込んだんだ?」
「それは秘密です。それよりあの子のお名前はどうするのですか?」
「それはだな…」
―
「真珠?私の名前?」
「そうだ、今日から真珠だ」
「真珠ですか…良い名ですね」
「真珠!真珠!私の名前は真珠!」
「気に入ったようでよかった」
「意外とセンスあるんですね」
「意外とってなんだ?」
「いえ、なんでもありません」
「真珠、今日はこの街から出る。ついてくるか?」
「え?ずっと一緒じゃないの?」
「…行くか」
「うん!」
―
「やっと着られるな」
「黒装束がお好きですね」
「これが一番楽だからな」
「真珠もこれスキー!」
「気に入ってもらえて何よりです」
「他のものが見たら変な集団にしか見られないな」
「ですが、傀儡にはわかりやすいですよ」
「真珠がいなければな」
「あ…そうですね」
「なになにー?」
「大丈夫だ。行くぞ」
「手繋ごー!」




