14話
「なんで黒装束を着ているんだ?」
「この子が着たいと言うものですから」
「せめて寝る間は脱がせるものだろう…」
「気に入ってくれたみたいです」
「それにしても仕事が早いな」
「欠損が出てもいいように用意はしてありますので」
「この生地が欠損することなんてほぼないだろう」
「万に一があります。特に赤玉などは無くしたなど言いそうですから」
「それは…ないとも言えないな…」
「それで収穫の程は?」
「10軒ほどやってきたが何も」
「残りは3つですか」
「そうなるな」
「もしかしたらこの子ここの人間ではないのかも知れないですね」
「その可能性は高いかも知れないな…そうするとずっと連れて行くことになるのか…」
「拾ったからには最後まで。ですよ」
「この街で見つからなければそろそろ名を付けなければな」
「そうしたら喜ぶと思いますよ」
「蒼玉も考えておいてくれ」
「分かりました」
―
「お前が組織を潰して回っているという…」
「それで先ほどの質問は?」
「黄色髪なら半年くらい前居たさ、すぐどっかに行っちまったけどな」
「半年前か…」
「黒髪の女子についてはしらねぇ」
「そうか、ご苦労」
―
「と言うことだった」
「それではもう黄玉はこの街には居ないんですね」
「しかもすぐ出て行ったとなると何かあったんだろうな」
「それで場所は?」
「いや、知らないみたいだった」
「それじゃ一からですね」
「この娘とももう少しいることになるのか」
「顔が綻んでいますよ」
「3人でこんな黒装束だと怪しまれないか?」




