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ショートショート6月〜3回目

作者: たかさば

鍵をかけましょう

外と繋がる窓に


鍵をかけましょう

他人と話せる場所に


鍵をかけましょう

自分を魅せる舞台に


鍵をかければ穏やかでいられるから

鍵をかければ知らずにすむから

鍵をかければ守られるから


鍵をかけました

外から私は見えません


鍵をかけました

他人は私を見つけられません


鍵をかけました

私は私を魅せることが出来ません


鍵に守られ穏やかな日々を過ごし

鍵に守られ必要のない情報から開放され

鍵に守られ自分自身を取り戻し


鍵は開けません

まだまだ外は危険がいっぱいです

まだまだ安心できません


鍵を開けません

まだ外には怖いものがいっぱいいます

まだ外には待ち構えているお化けがいます


鍵が開きません

手を伸ばす勇気が出ません

手を動かす意欲が湧きません


鍵をかけました

私は私の世界を守ります


鍵をかけました

私は私の世界を見せません


鍵をかけました

私は私の世界を独り占めします


鍵をかけた窓を見つめて安心しました

鍵をかけた窓を見ながら無事を喜びました

鍵をかけた窓を見てようやく落ち着きました


鍵の向こう側を見なくなってから……

鍵の向こう側を見なくなっても……

鍵の向こう側を見なくなって……


鍵を開けるべきではないと……

鍵を開けたらどうなるだろうと……

鍵を開けたいと思っていることに気付いて……


鍵を、開けようか

まだまだ外には怖い人がいっぱいいるよ?


鍵を、開けようか

まだまだ外には待ち構えている人がいるよ?


鍵を、開けようか

まだまだ外を望むだけの気力は回復していないよ?


鍵が、開けられない

外が見えない


鍵が、開けられない

外は見られない


鍵が、開けられない

外を見てはいけない


鍵をかけた部屋の中で、外を思って感情を貯めました

鍵をかけた部屋の中で、外を想像して感情を増大させました

鍵をかけた部屋の中で、外を捏造して感情を爆発させました


鍵を開けようと思いました

鍵を開けるべきだと思いました

鍵を開けなければと思いました


鍵を開けて外を見ました

外には私を待っている人がいました


心配の声を聞きました

安堵の声を聞きました

激励の声を聞きました


鍵を開けて外に出てみました

外には私を待ち構えている人がいました


聞くに堪えない言葉を投げつけられました

聞くに堪えない言葉を投げつけました

聞くに堪えない言葉があふれ出しました


鍵を開けて外に出てしまいました

外には私を知らない人がたくさんいました


気軽に言葉を向けてみました

気軽に交流をかさねました

気軽に感情をぶつけました


鍵を開けて、外に出てしまいました

外には私を知る人がいました


思いつくままに言葉を投げつけました

徹底的に感情をたたきつけました

一方的に自分の信念をぶつけました


私を知る人が、鍵をかけて閉じ篭りました


私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています

鍵が開いた瞬間に攻撃するために


私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています

鍵が開いた瞬間に攻撃するために


私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています

鍵が開いた瞬間に攻撃するために


私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています

鍵が開いた瞬間に攻撃するために

私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています

鍵が開いた瞬間に攻撃するために

私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています

鍵が開いた瞬間に攻撃するために


私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために私は鍵のかかった窓の前で、待ち構えています鍵が開いた瞬間に攻撃するために


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― 新着の感想 ―
[一言] むかし……とある窓がありましてね。 その窓は普段は閉じてるんですけど、まぁ締め忘れたんでしょうね。 たまに開いている時がありまして、見る積りはなくても中身が見えてしまう時があるんですよね、下…
[一言] リアルでもインターネットでもあるあるなのがかなC
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