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ブラック・ハット 〜徒然奇譚(つれづれきたん)〜  作者: フラワダルマン
第1章
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NO2 あご

どうなっていくのやら


〜街中の帽子屋 HATMAN 地下〜


薄暗い部屋の中で低い声が響き渡る。


「おい、街にウォッカーが出たんだって?グハハハ、俺が行ってぶっ潰してやるよ」

その声に反応して透き通った高い声でまた別の言葉が発せられる。


「落ち着きなさいガンマ、貴方じゃ、民間人を巻き込むわ!しかも情報によると異常個体らしいわ。例のあれかもしれないし私が行ってくる。みんなもそれでいい?」

「ホーイ」

「はい」

「シータの仰せのままに…」

点々と反応が返ってくる中、高身長のシータと呼ばれた彼女はその部屋を後にした…





栄司がその視線に気付いたのは本屋から出た直後だ。なんとも言えない粘り気のある視線。

苦手だ。

敵意とも言えない、ただ観察されているようだ。

その時、道の前方の通行人が叫び声とともにこちらに向かって戻ってきた。

「ウォッカーだ!ウォッカーが出たぞー!」

すれ違った人がそう叫んだ。するとさっきまでの視線も感じなくなり。前方に意識を集中した。

ヨダレを垂らしながら目を充血させ魔法をあたりかまわず放っているウォッカーが目に入る。

なにやらブツブツと言葉を発していた。

まわりの警備用ロボの攻撃をかわして次々にロボットを壊していく。

並みのウォッカーの戦闘力ではない破壊力がその化け物にはあった。

1人の女性が化け物に襲われそうになり

栄司は覚悟を決めその化け物と相対する事にした。

栄司の目の色が黒色から蒼色に変わる。

魔法を使う時に目の色が変わってしまうのは父親の遺伝らしい。しかし不思議と悪い気はしない。

ただもうひとつ、遺伝で魔法の過剰な仕様の後

しばらくアゴと鼻が伸びてしまうのだがそれに関してはまあなんというか………うん、なんで?とは思ったりしている。

そう言った意味でも栄司は覚悟を決めた。

威圧するため、身体を覆う魔法濃度を上げた。

そして化け物と目が合う。

「なんだてめー。人間のくせに生意気だな、、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺してやる!」

特大の炎の玉が栄司に向かってくる。それも複数。炎の玉を避け、栄司は杖を取り出し化け物に向かって鋭い氷の槍を放った。

しかし槍は当たる事なく空中で蒸発して溶けてしまった。

「そんな甘っちょろい攻撃が食らうかよ!

大した事ないなてめーも、ハハハハハっ。… ん?」


化け物の違和感は自身の胸元から生まれた。

確かに消したはずの槍が胸に深々と刺さっていた。

そしてその槍を受けた化け物が傷口から凍っていくのを確認すると栄司はその場を後にした。


「ぐぁあああ。なんなんだよあいつはよ!

助けてくれ、まだ死にたくない。死んじゃいけないんだ…。…ぁ…」

化け物は悲しい顔のまま完全に凍った。

シータは目の前で起こった信じがたい事に混乱していた。

(何あの子は?雰囲気が気になって見ていたけど…まさかあの憑き人を一瞬で倒すなんて…。はっ!………どこにいったの?!)


あたりを見まわすが青年はどこにもいなかった。シータのその様子を半壊した店の屋根に止まっていたフクロウが見ていた。彼女はそれに気づくことはなかった。



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