少女の願い
テストが終わったので久しぶりの投稿です。最後まで見てくれたら幸いです。
ーー湊達がボーリング場へいた頃ーー
人気が無く薄暗い路地裏を歩く姉妹らしき二人の影があった。
一人は年齢は9~10歳程度で肩にかかる程度の薄い紫色の髪の幼女、もう一人は高校生程度、髪色は美しい青紫、髪型は肩にかからない程度のナチュラルショートで顔立ちは中性的ながらもどこか女性らしさを感じるという出で立ちであった。
「お姉ちゃんっ 今日ってラミちゃん来てるかな?」
薄紫色の髪の幼女はもう一人のお姉ちゃんと呼んだ青紫の髪の少女にイキイキと話しかける。
その少女はほんの数秒の間をいて喋り返す。
「ラミ? あっラミアのことか…あの娘はいつもあそこにいると思うよ、」
「この前行ったときにね、次来たときラミちゃんと遊ぶって約束したんだっ」と嬉しそうに笑う
「そっか… ほんとに京香とラミアは仲がいいな」
「うん‼ だってラミちゃんは私の一番の友達だもん」
京香はそう言うとそっと姉の手を握る
その時だった目の前の曲がり角から数人のチンピラ風情の男達が姿を現す
「お~こんなとこで会うなんて奇遇だねぇ…糞ったれの唱お嬢さん」
男達のリーダー格の男と思わしき男が話しかけてくる。
その男の容姿は非常に長身で黒色のスカジャンに両耳にピアスを開けていた、服をよく見ると黒茶色に変色した血がびっしりと付着していることがわかる
「お姉ちゃん……」
京香は脅えた表情で姉である唱の後ろへと隠れる
「何が奇遇だよ、待ち伏せしてた癖に…」
唱はチンピラ風情の男たちを睨み付ける
「そーそー先週の借りを返しに来たんだよぉ うちのもんをあんたがぼこぼこにしてくれたもんだからさぁ」
「はぁ? お前らが先に京香に手を出したからだろ…」
唱は表し様のない静かな怒りを目に表しじっと男達を睨み付ける
「俺の名前はお前じゃなくて三崎だっつーの‼ まぁその妹さんを渡してくれたらお前だけは助けてやるよ」
「お前…ふざけてんの? 三崎か何か知らないけどあんたらには京香に手出しはさせないから…」
「あーあ渡してくれたら許してやろうと思ったのになぁ 仕方ない、お前ら行け………女だからって油断するんじゃねぇぞ」
「なぁ兄貴、あの女粗暴だけどよぉ上玉だし殺す前に犯しても問題ないよなぁ…」
一人の男が三崎に話しかける
「嗚呼なんだってかまわねぇ、正し餓鬼の方は殺すなよ?」
「だってよ、お前らあの女はしっかり半殺しにしろよ……」
「嗚呼勿論だっ」
「行くぞ‼」
その掛け声と共にチンピラ風情の男達は一斉に唱へ襲いかかる。
あるものは懐からナイフ等を取りだし人間とは
思えぬ早さで走り唱に跳びかかる。
あるものは鈍器をもち殴りかかりにいく。
そしてあるものは目を赤く光らせ噛みつこうと突っ込んでいく。
ブシャャャア
凄まじい血しぶきが辺りを覆う
しかし次の瞬間倒れていたのは唱ではなく複数の男達であった。
チンピラ風情の男たちは皆すべて首や四肢が切断され見ぬも無惨な姿へ成り果ている。
唱は返り血を浴び服を赤く染め上げる
「もしかしてあんた達私の能力を知らないの…?」
「嗚呼、知ってるさ、狩人どもからは鎌鼬って呼ばれてんだろ? 何だって不可視の鉄の糸みたいな物を自分の周辺に張り巡らしているとか何とか…」
「だったら何で仲間にあんなこと命令したの?」
「あんたの能力が気になってねぇ まぁ見れたし満足したわ」
「……最低……」
唱は軽蔑の視線を三崎に送る
「まぁそんな褒めんなって…さてとっ 次はこっちの番だぜ‼」
三崎の男は先程の男達同様に真っ直ぐ唱へ突っ込んで行く
唱の目の前でたかく跳躍し跳びかかる
「………」
唱は不可視の鉄の糸のようなもの(鉄の糸とはまったく異質なものではあるのだが)を張り巡らせる
三崎は網目状に張り巡らせたその鉄線に引っ掛かり三崎の身体中に絡まりガキィィィィと言う鋭くも鈍い音を上げ三崎の身体に浅く食い込み、食い込んだ傷口から血を滴らせる。
「痛えなぁ…」
三崎は静かにニタァと笑い唱を睨み付け、身体中に食い込んだ目には見えぬ糸のようなものを引きちぎる
「嘘…何で……?」
唱はまったく持って驚いたと言う表情であった。
今までこの糸で切り刻めなかった者はいなかった。しかし目の前のこの男は切れなかったどころかほぼ無傷といっても過言ではない程度のダメージしか与えることができなかったのである。
「あんたはひとつ、自分の能力について誤算がある…それは特別硬ぇ奴にはダメージが入らないってことだ……」
そう言い残すと回し蹴りで唱の腹部へ凄まじい蹴りを入れる。
「……グフッ⁉…ッ……」
腹部に凄まじい威力の蹴りを食らった唱は数メートルふき跳び壁に衝突する、唱が衝突した壁には雷のようなヒビが入る。
この事から«人間であれば即死レベル»の威力であることは間違いないだろう。
壁に衝突した唱は吐血しその場に倒れこむ。
「お姉ちゃん⁉」
京香は吹き飛ばされた姉の元へと駆け寄る
「大丈夫⁉ 今すぐ助けを‼」
「いいから……早く……遠くへ逃げて…」
「でも……」
「私は大丈夫…だから……逃げて……」
「でも、そしたらお姉ちゃんが………」
そのとき三崎は背後から京香の首元を掴み持ち上げる
「やだ‼ 離して‼」
京香は必死に抵抗しようとするが虚しくもその抵抗はまったくもって意味をなさない
「はいはい……。泣ける姉妹愛ですね、そんじゃこいつは貰っていくぜ、…………にしても美味そうな餓鬼だぜ…樽にでも容れてなるべく長く血を搾り取れる様にしてやるから楽しみにしてろよ?」
「京香を離せよ……」
唱は弱々しく立ち上がりたどたどしい足取りで三崎に殴りかかろうとする。
「あの蹴りを受けて内蔵もグチャグチャでしばらくは動けないと思ったけど、動けんだ……」
三崎は京香を片手で掴み上げた状態で軽くあしらうように交わし蹴りをもう一度今度は背中に一撃食らわす
唱は木材が粉砕するような音をたて再び倒れこむ
「お姉ちゃん‼」
「凄い落としたなぁ、……背骨ボキボキ砕けたんじゃねーの?」
三崎は薄ら笑いを浮かべその場に倒れ、悶え苦しむ唱を見下ろす。
(駄目……強すぎる……たぶんこいつには勝てない……せめて京香が逃げる時間は稼いであげないと…………)
「喉も乾いて来た頃だし、俺は帰るとしますかねぇ……」
三崎がその場を去ろうとしたときだった、鉄線が三崎の両手両足を縛り付け動きを封じる
三崎の手足から血が滴り、縛られた衝撃で力が緩んだのか京香を手放す
「何⁉」
「京香‼ 速く遠くに逃げて」
「で……でも……」
京香は困った表情を見せ固まってしまう。
「いいから‼ 速く逃げろよ‼」
その様子を見ていた唱は私の犠牲を無駄にするつもりかなのかと言わんばかりに京香へ怒鳴り付ける
「…ぅ……」
京香はその唱の怒声を聴き、目には涙を浮かべもう会えぬかもしれない姉を尻目に歩いてきた道に走って逃げる。
(京香の面倒はあの人達が見てくれるはず…………後は時間を稼ぐだけ…………か……)
「自分を犠牲にあいつを守ったつもりか………あーあ、お前は本気で半殺しで許してやろうと思ってたんだが気が変わった、 じわじわゆっくり殺してやるよ……」
*
裏路地から抜け出した京香は住宅街を一心不乱に走っていた。
「速く……助けてくれるひとを探さないと……‼」
自分の姉は自信を犠牲に自分を助けてくれたとそれなりに幼い京香でもそれは充分理解していた。
だからこそあのままでは姉が死んでしまうと悟っていた。
だが、だからと行って警察や辺りの人へ助けを求めるわけにはいかなかった。
何故なら自分こそは人間ながら姉は吸血鬼だ、人間に助けを求め大事に発展しようものなら«奴等»に足取りを掴まれかねない、それゆえ助けを求めるならば相手は同じ人ならざる者に限定される。
幸い京香は姉のつながり等で沢山の怪異やそれに準ずるものに触れあってきたのである程度人かそうでないかは目を見て見分けることができた。
しかし仮に彼等を見つけたとしても助けてくれるかもわからない、それどころか彼等の中には人を喰らう者までいる、助けを求めに行ったら人気のないところに連れ去られ食べられてしまう………と言うこも有り得るのだ。
それに仮に助けに応じてくれたとしてあの三崎に勝てる可能性は絶望的に低い
吸血鬼の中でも能力持ちの上位種である姉ですら三崎に一方的にやられていた、つまり三崎を倒すにはそれ以上の実力者である必要がある。
この事を踏まえ姉を助けれる可能性は非常に低い、この事は本人も理解していた。それでも微かな希望を捨てずに京香は助けを探していたーーーーーーーー
京香は助けを求め走り続けたーーーーーーーーーーーーーーーー途中につまずき転び、足から血を流す、途中、何度も諦めかけそうになったが不屈の意思でその度に立ち上がった。
だがこう言う時に限り誰一人見つからない物である。
「速くしないと、お姉ちゃんが殺されちゃう……誰か……」
数十分程度走りまわり探していた頃、京香はボーリング場の前にたどり着く。
もうだめかも知れない、そう思った時だった。
京香は二人の男の話し声が聞こえ、その方向に振り向く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「嗚呼わかった、またボーリング誘ってくれよ」ーーーーーーーーーーーーーーーー「嗚呼、わかってるって」ーーーーーーーー
その様な会話を終えたあと一人の男はその場を立ち去る。
その場に残った一人の男は何かをぼそりと呟きその男と別方向へとあるき出そうとする。
「やっと見つけた………。」
京香は男の影を見るや否や吸血鬼であることを見極めた。
と言うのも吸血鬼は普通の人間と比べ影がほんの少し薄く映ると言う性質がある、それも本人ですらきずかないような些細な物である、京香が姉の影をみていて発見した人間と吸血鬼の選別方法である。
(あの人なら…お姉ちゃんを助けてくれるかも………)
「お兄ちゃん‼」
とっさに声をかけようとしたら学校の先生をお母さんと呼んでしまう要領でお兄ちゃんと行ってしまう。
本来はここで恥ずかしくなる物なのだが彼女にはその余裕すらなかった。
「ねぇお姉ちゃんを助けて‼」とその男へしがみつく。
京香はこのチャンスを見逃せば姉は助けられないだろうと感じる。
「待て‼待て‼待て‼ 話の内容がまったくわからないんだけどお姉ちゃんって誰だ⁉ ……て言うか君は誰? 迷子かな?」
「後で説明するから‼ 速く‼ 速くしないとお姉ちゃんが死んじゃうよ‼」
京香は男を掴んでガシガジと揺らす。
「分かった‼ 分かったから揺らすの辞めてくれ」
男のその発言を聞き京香はすぐさま揺らすのをやめる
「助けて……くれるの?」
「嗚呼、いったい何が何だがわからないけど……」
「……良かった……」
京香は今まで押さえ込んでんでいた感情や不安感が溢れだし涙を浮かべる。
「あっ もしかして俺なんか悪いことしちゃた?」
「ううん、大丈夫……」
「俺ので良ければ使う?」ポケットに未使用のハンカチがあった事を思い出した男はハンカチを京香へ渡す。
「ありがとうっ」と京香はハンカチを貰い涙を拭き取る。
「お兄ちゃん……一応確認するけど吸血鬼でしょ?」
「(この子、俺のことの身体の異変について知ってる? やっぱり俺は吸血鬼になったのか? 聞いてみる必要が有りそうだな……)なるほど、後で吸血鬼について説明してくれないかな?」
「それはいいけど……」
「それで俺の名前は出雲湊、よろしく」
「私の名前は四季京香、よろし……く」
「ところでお姉ちゃんがなんたらかんたらって行ってたけどどうかしたのか?」
「私についてきて‼ 詳しいことは後で話すから、急がないとお姉ちゃんが………」
湊は京香へ連れられ数百メートル程度離れた地点にある路地裏へ連れていかれる。
湊は何でこんなところでこの娘のお姉ちゃんは死にかけてるのか、何か面倒なことに巻き込まれたのではないかと直感的に思う。
「お兄ちゃん‼ 急いで」
湊は京香に腕を引っ張られグイグイと路地裏の奥へ進んでいく。
しばらく路地裏を進んでいるとその湊の直感は当たっていたことがわかる
湊の目の前に衝撃的な光景が目に映る。
地面には四肢や頭部が無惨にも切断された男達の死体が辺り一面に血だまりを作っていた。
そして奥手の方には不気味にニタニタ笑う三崎と、壁に満身創痍の状態で、もたれかかる唱がいた。
唱は片足を酷く損傷しているようで噛み千切られた様な生々しい傷跡がついていおり、片目は無惨にも潰されていた、身体中には大小様々の傷があり、全身血まみれと言う状況であった。三崎と唱はどうやら湊と京香には気づいてはいないようだ。
唱は三崎を睨み付ける
「もう勝負は決まったでしょ?……。殺すなら一思いに殺せ…」
唱は三崎に弱々しく呟く、どうやら喋るのも辛い状態のようだ。
「それは無理だな、こちとらお前のせいで今日の飯を逃がしちまったんだからさぁ、たっぷり痛ぶらせて貰うぜ」
そう言うと三崎は懐から銀色の液体の入った注射器を取り出す
「これ液体は水銀なんだが、もしこれが吸血鬼の体内に入ったらどうなるか分かるよなぁ?」
「お前どこまで屑なんだよ‼ 人を惨めに痛めつけたりしたりしてそんなに楽しいの⁉」
唱はなんとか力を振り絞り三崎に怒声を浴びせるが三崎は聞き入れすらせず、注射器を片手に唱へと迫る。
「お姉ちゃん‼ 助けを呼んできたよ‼」
三崎と唱は突然とその声をした方向に振り向く、そこには京香と湊の二人がいた。
「あの馬鹿! 人が身代わりになって逃がしてやったのに…………てかあいつ湊⁉ 何であいつが?」
唱はポツリと呟く
湊はその壁にもたれかかる青紫の色の髪色の少女をよく見ると彼の知っている人物であった。
(さっきまではきずかなかったがあいつは学校の同じクラスの四季唱⁉ 何であいつがこんなところで血まみれになってんだよ⁉ てかこの子は唱の妹ってことか⁉ ともかくあの男をどうにかしないと行けなさそうだな……)
「何か助けを呼んできたんみたいだが、まぁいい晩飯も帰ってきたみたいだし、とっととかだつけますか……」
三崎は注射器を放り投げ湊へと凄まじい早さで走り回し蹴りを食らわそうとする。
湊は三崎の足を片手で受け止める
「何⁉」
湊はそのまま足を掴み地面に叩きつける、男は勢いよくコンクリートの地面にぶつかり、地面には大きなひびが入る。
(やっぱりか、うすうす感づいてはいたけど、俺の身体能力は創造以上に向上しているみたいだな、しかもこの男も人間では無さそうだし、それを軽々しくこんな風にするなんてかなりヤバイな………)
「てめぇ良くもやってくれたな‼ お前は絶対殺す」
地面に叩きつけられた三崎は立ち上がる、どうやら相当激昂しているようだ。
三崎は距離をつけ走りかかり湊に殴りかかる
「あぶねぇ‼」
湊は両手をクロスさせ三崎の攻撃を防御する。
三崎の拳が腕にあたりゴギィィィと言う鈍い音をたてる、どうやら腕の骨が折れた様だ。
「これ絶対腕の骨折れてんだろ……」
湊はおかしな方向に折り曲がっている右腕を腕をまじまじ見つめる。
「よそ見してんじゃねぇよ‼」
三崎は三崎の腹部に強烈な蹴りを入れる、湊は蹴りの衝撃でよろめく、三崎がもう一度殴りを入れようとするが、湊は折れていない方の腕で拳を押さえる。
「クソ‼ また受けとめやがって‼」
三崎は湊に怒声を吐きかける
(こいつ力は半端無いけど動きは単調だな、てか俺の腕の骨がもうくっついてる⁉……。これなら反撃が出来そうだな)
「なめやがっててぇぇ‼」
三崎は湊に蹴りを食らわそうとするするが再生した腕で足を受け止める
「今さっき蹴りで腕の骨をへし折ってやったのに、いくらなんでも再生力がおかしいだろ‼ 何なんだよお前は⁉」
湊は三崎の腹部へ目掛けて蹴りを入れる、三崎は「グフゥ⁉」と言う声を上げふき飛び倒れる。
「まぁいいや、そのうち殺しに行ってやる……」
三崎は負が悪いと思ったのか起き上がるとその場を逃げるように立ち去っていく。
「とりあえず、何とか撃退した……のか?」
「お姉ちゃん大丈夫⁉」
三崎が立ち去るのを見るや否や京香は唱の元へとかけよる。
唱はかけよってきた京香の腕を掴み、抱き寄せる。
「ほんと、この馬鹿京香は……」
「怒って……る?」
「ううん、全然、助けを呼んで来てくれてありがとね」
唱は京香をより一段と強く抱きしめる。
「お姉ちゃん……怪我大丈夫?」
「しばらく休めば大丈夫だから」
「私の血を呑んで、 怪我の治りを良くなるでしょ?」
「うん、いつもありがと」
唱は京香になるべく痛みを感じにくい様に浅く牙をたて首筋に噛みつく。
京香は痛みに耐えかね「……うっ……」と声をあげる。
唱は傷口から滴る血をしばらく吸うと首筋から牙を離す、血を溢したのか口から血を滴らしている。
「それで………湊はいつの間に吸血鬼になったの? 学校ではあんたから全然吸血鬼の気配を感じなかったし、最近そうなったんでしょ?」
唱は姉妹の暖かい光景に空気になっていた湊に問いかける。
湊は今にいたる経緯をすべて唱に教えた、爆破事件に巻き込まれたこと、血が欲しくなり友人を襲ってしまったこと、謎の男たちに襲われたこと、すべてを話した。
「 私と一緒………」
唱は一息、間を入れて語りだす。
「中学生のとき交通事故にあって両親が死んじゃて、私と京香も大怪我してさ、京香はどうにかなったけど私はこんな身体になって、突然命を狙われて、私も湊と一緒」
「なぁ唱……あの魔法見たいなの使うあいつらは何なんだ?」
「私もあいつ等について詳しくは知らない、私たちは奴等を狩人だとかとかいろいろ言ってるけど、只今あいつらは普通じゃ無いにしろ人間ってことと組織的に動いていることくらいしか分からない……」
唱は力無く生まれたての小鹿の様にふらつき立ち上がる。
「私も何とか立ち上がれる位には回復したし、私と京香はあるところに行く途中だったんだけど湊も来るでしょ?」
「あるところってどこだ?」
「吸血鬼とかその他諸々の集会所見たいな所まぁ数人位しかいないけどね、他の人以外の人達との繋がりは持っといたほうが言いと思うけど……」
「でも大丈夫か? そんな血だらけな格好じゃ目立つだろ?」
「大丈夫、この裏路地の先の方にあるから、それに早くしないと警察とかがくるし……」
「それって不味いだろ……こんな死体の山があるのに……」
「それは問題ないよ……狩人が隠ぺいすると思うしね」
「狩人ってそんな権力持ってんのか?」
「だから人外の事が世間一般には知られてないって分け、それに時間ないから早く行かないと……」
「嗚呼、分かった」
湊と唱と京香の三人は路地裏の奥へと進んでいった。
今回から本文を三倍くらいの長さで投稿していこうと思います。
今までが短すぎたので……