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吸血鬼になったとある少年の憂鬱  作者: まなこんだ
第一部接触編
3/7

助け


 

「なんだったんだ…いったい…」


湊は色々な事を頭のなかで整理する。



  ーーーーーーーーーーーー



  ーーーーーーーーーーーーーーー




(ーーーまずあいつらは俺の事を吸血鬼と読んでいた…………つまりは俺は吸血鬼になったってことか?……確かにそれっぽい変化が身体に現れてるが吸血鬼が実在するなんてにわかには信じがたいしなぁ………ーーーそして二つ目に俺はあいつらを殺して何も感じなかった、確かに最初に手を出してきたのは向こうだけど殺ったときに何も感じなかった、仮に俺が吸血鬼に成っていたとして、その影響か?ーーーそして三つ目にあの二人が火の玉的な何かを飛ばしてきたことだ、あれは魔法的な何かなのか?、て言うか魔法なんて存在するのか?………………まぁ今は取り合えず薬局へ向かうのが先か………この事は優斗へ言うべきなのだろうか?)




湊は様々な事を頭のなかでぼんやりと考えながらも薬局へ向かい大きな絆創膏を買い自宅で待っている優斗の元へと向かった。

最初は優斗に«この事»を報告しようと考えていたのだが最終的には今は言うべきでは無いという結論にいたった。


「ただいま」湊は自室の扉を開け自室で待っていた優斗と顔を合わせる


「おい、湊遅いぞぉ」


「ごめん、色々会ってな、取り合えず一番いいやつ買ってきたぜ」湊は袋からパックに入った大きめな絆創膏を優斗へ渡す


「ありがとよっ」優斗は渡された絆創膏を早速傷口へ貼る


優斗は「んじゃ早速行きますか‼」と立ち上がり服装を整える


「行くってどこへ?」


「ってお前が爆破テロに巻き込まれたコンビニに何か手がかりがあるかもしれないから行くって言ってたろ?もうわすれたのかよ…」


「そうだったな、ごめん」


「……たっく早く行こーぜ」と優斗は部屋を出ようとする


「待ってくれ……色々考えたんだが俺は吸血鬼か何かになったと思うんだがどう思う?」


「確かに人の血を欲したり腕力は化け物じみてるし確かにそれっぽいけども何でそう思うんだ?」


「いや…な、色々考えて見たんだけどそれしか無いかなぁって思ってさ」


「まぁ吸血鬼だろうが無かろうが«そこへ»行ってみる価値はあるだろ?」


「確かに、そうだな………」



*


コンビニの跡地へ着くとそこは解体途中の無惨なコンビニだったものであった。コンビニの瓦礫で溢れ返し重機がその瓦礫を延々とトラックの荷台に積んでいる光景がただただ続いていた。   


「なぁ………優斗………こんなとこに手がかりがあんのか?…」


「すまん湊、何かあるとは思ったんだが………何も無そうだな」


「………で、このあとどうするんだ?何かあるのか?」


「………ごめん、他には特に無いっす」


「何でろくな宛もないのにここに雇用とって行ったのかよ⁉」


「だってさ‼だってさ‼何かしらあるとは思うじゃん‼」


「まぁ確かにそうだけども……」


「せっかくここまで来たんだしさ、そこのカフェよってかない?」


「あのさぁ俺が殆ど味覚を感じなくなったって行ったよな?」


「そう言えばそうだったな、だったら俺が特製の砂糖ドバドバ激甘スイーツを作ってやるよ‼」


「作らなくていいからそんな身体に悪そうな物…」


「だったらボーリング行こうぜ、ボーリングも近くへあるし」


「おいおい俺がボーリング下手なの知ってるだろ?」


「いいからいいから」と優斗は湊の腕を掴み半ば無理やりボーリングと連れていくのだった。



*



バコォォォォン


「やったぜ‼ストライクぅ‼」


「やっぱり優斗はボーリング上手いな」


「ありがとよっ次は湊の番だぞ‼」


「ガターになっても笑うなよ?」


「はいはい、わかってるって」



(レーンに真っ直ぐ投げんのがいいんだよなぁ…それと一応どんだけ力がでるのわからないし手加減して投げた方が良さそうだな)


湊は真っ直ぐボーリングの球をレーンに目掛けて吹き飛ばす


ボーリングの珠は凄まじい速度でピン目掛けて転がっていく……というよりは飛んでいく、ピンに珠が当たるとピンはまるではじけるように吹き飛んだ


(やっちまった‼手加減したつもりだったんだけど…)


「おぉぉぉぉ‼湊、お前ほんとはボーリング上手いんじゃね?」


「確かにもしかしたらね…(どうすんだよ…これ絶対店員に怒られるよね⁉何かピンが色んな所に弾けとんで砕けてるし…回りの客もドン引きしてるよ…)」


「なぁ優斗…早く帰ろう」


「何でだよ?まだ全然投げて無いのに…」


「ピンが粉々に砕けとんでるし…回りの客ドン引きしてるし…何よりこれ店員に見つかったら弁償だって、代金は俺が持つからさ…」


「確かにそうだな、なら早く出ようぜ」



*



二人は何とかバレる前に代金を払い店を抜け出した。恐らくあの店にもう一度来よう物なら追い出されるのは確定だろう


「お前のせいであの店もう行けねぇよ…」


「優斗………ごめんな…」


その時優斗の携帯に着信が入る


「あっごめん、電話だわ」


優斗は小走りで少し離れる


「はいもしもし、あっお疲れ様です。はいはいあっわかりました。それじゃあ今から行くんで、はい」


優斗は電話をきると小走りで戻ってくる


「湊、すまん今さバイト先の店長から今から人手が足りないから早く来てくれってっさ」


「嗚呼わかった、今度またボーリング誘ってくれよ」


「わかてるって」と言い残すと湊はバイト先の店へ向かって行った。


「さてと………優斗も急用で行ってしまったし俺も帰るとするか…」





「お兄ちゃん‼」



湊が足を運んだその時だった。湊の前に一人幼い少女が声をかけてくる。


その幼い少女は年齢的には9才~10才程度で髪色は薄紫という容姿であった。


相等走って来たのだろうか汗をかき息も絶え絶えだった。


「ねぇお姉ちゃんを助けて‼」


その幼い少女は湊へしがみつくーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーまるで最後の希望を見付けたように



もうすぐテストなのでしばらくは投稿スペースが落ちると思います。多分

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