#1 プロローグ
処女作です。
お見苦しいと思いますが余裕のある方読んでみてください。
いつも通りの道を通って学校へと向かっていたはずだった。
が、ここはどこだ?
猛ダッシュで裏門にたどり着き、颯爽と門を飛び越えようとしたその刹那ーーー
眩い光が辺りを包み込み、ズシンッと重たい振動に続いてグラグラと地面が揺れだした。
大規模地震。
なんてデカイ地震なんだ。と思っていた。
何かが崩れ落ちる音、遠くからは悲鳴の様な声も聞こえる。
周囲を包み込んだ光が強すぎて目を開けることが出来ない。
"モハヤミスゴセヌ"
!?
突如脳裏に響く声。
訳がわからない。
ドンッ
キュイーン
激しい音とともに光が収束されていく。
恐る恐るゆっくりと目を開いてみるとそこには見たこともない世界が広がっていた。
ここはどこだ!?
いや、所々には見覚えがある・・・
でもなんでジャングルみたいになってんだよ!?
鬱蒼と繁る木々。その一本一本がとてつもなく大きい大樹と呼べる大きさ。
行ったことはないが南国の熱帯雨林を想像させる姿。
その先には半壊した校舎の様なものが見えた。
みんなは!?
理解がおいつかないまま半壊した校舎へと駆け出した。
校舎は突如現れた複数の木々に貫かれ、元々廃墟であったかのように崩れていた。
みんなは無事だろうか。
無事でいてくれ。・・・神様。
神など信じてはいないが、この時ばかりは願わずにいられなかった。
ツタが校舎の入り口にまとわりつき、侵入を阻んでいた。
くそ、中に入れない・・・
ガッチリと巻きついたツタは素手でどうにかなる強度ではなかった。
カズ・・・助けてくれ・・・カズ・・・
たつや?
達也!!
ツタの奥から聞こえてくる親友達也の声。
薄暗いツタの隙間からうっすらと見えてきた指先。
達也!そこにいるのか!?
カズ・・・カズ・・・カズ・・・
助けて、助けて、助けて
みんな、みんなそこに!?
ツタの隙間という隙間から数多の腕が伸びてきて和也を絡めとる。
よく見ると腕は真紅に染まりべったりとした感触。
うわ、うわぁ〜!!!!!!
カズ・・・
カズヤ!
和也!!!
和也!!!!
ごつんっ
「うわ!」
急に上半身を起こしたことで頭に何かがぶつかり激しい痛みが襲う。
「いったーい」
同時に女性の声が辺りに響く。
「ラシル、ごめん。またあの時の夢を見ていた。」
「うん、うなされてたよ。」
悪夢の始まりとなった『世界の終焉』から1年が経過していた。
未だに当時の夢を見る。
現代文明が崩壊した日。
異生物、異人が発生した日。
人類の存亡をかけた戦いが始まった日。