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ボス戦と…?

昨日、不良が唾をこちらに向かって吐いてきました。その怒りで殴り書き?したので無茶苦茶な文章になってるかもしれません(´・ω・`)

あの女のレイチェルというらしい)と出会ってからは迷宮探索スピードが異常に上がった。

魔物に遭遇すれば刀で。モンスターハウスに入ったら初っ端から極大魔法を撃ち込んで対処した。 

刀は本当に切れ味が良く、途中に居たケルベロスという、3つ頭の10meter級の巨大な犬を余裕で両断出来るほどだった。  


「フトダさん、モンスターハウスです。」


『俺よ、今回のは豊作だ。』


「了解。極大魔法撃つからレイチェル離れてて!」


「はいっ!」


俺はレイチェルが離れたことを見届けて、極大魔法の詠唱を始めた。100体ほどの魔物たちは未だ気づいておらず、俺は確実に魔物たちを屠る為に最高の威力を誇る魔法の詠唱を始めた。


「極大魔法起動。『起動完了』我が魔力をもって空間を支配し、敵を屠らん。空間は消滅し、対象も消滅する。幾多の空間を我が手に収め、幾多の空間を支配する。空間魔法第67『空間消滅』」


詠唱が終わった瞬間、半径300meterほどの球体が目の前に顕れ、ありとあらゆるものを削り取った。

魔物も、壁も、床も、宝箱も…


「あぁっ!宝箱っ!あぁぁぁぁぁ!」


『だから豊作だと言ったのだ!この馬鹿!』


「うるさいわ!なら豊作とかじゃなくて宝箱があるって言えよ!」


『感づかないお前が悪い!』


「あの…」


「いや、何でもないです。ハイ」


彼女は『俺』の声が聞こえない。つまり彼女の目から見た俺は独り言を言い、さらに叫びだす変人である、ということ。

俺は更に心にダメージを負った。


そんな漫才?を繰り広げている間にこの迷宮のボス部屋についた。と、言っても60階ほどしか無かったが。


ギィィィと、重厚な音をたてる重い扉を開けて中に入る。部屋の中はおおよそ直径500meterほどの円だろうか、豪華絢爛と言う言葉がぴったりの場所であった。中心には椅子があり、その椅子には黒尽めの怪しい男が座っていた。


「ようこそ、冒険者よ。ん?何故冒険者って分かるのかって?それはお前のみすぼらしい服!それに見合ってない素晴らしい防具!そして、此処に来たということはっ!ぼう「いや、俺冒険者じゃないんだが。」…え?」


そして、その男はテンションが異常に高かった。


「ま、まぁとにかくお前はこの財宝を求めてきたのだろう?我は第25魔王『黒』である。お主の名も教えよ!」


そう、魔王は沢山いる。魔王の『俺』が教えてくれたのだが、魔物が最終進化して魔王になるケースが在るらしいのだ。ただ、殆どは俺達、『ヘイト』と呼ばれる魔王より弱く、軍でも相手が出きるそうだが。


「おーい…無視するなよ…」


まぁ、されど魔王だ。軍も500人位は必要だし、Sランクの冒険者であれば50人程は必要である。

魔王の『俺』は俺に一般常識を沢山教えてくれた。


•魔法は詠唱した方が強いが、無詠唱もできる

•この世界には8つの国があり、最強なのは帝国である。


「全てを穿て、『ファイアアロー』!」


「ちょ!?危ねぇな!」


「我を無視するからだ!お前が悪い!」


よく見ると怪しい男は半泣きになっていた。まぁ、30分以上放置した上に、名乗ってもいない俺が悪いんだろうが。…わざとだが。


奴のファイアアローをきっかけにボス戦が始まった。


次々と撃ってくるファイアアローを床を転がることで回避する。俺を狙って撃たれたファイアアローは床に着弾し、タイルを巻き上げながら消滅する。10meter、20meterと転がり椅子の真横に俺は移動、そこで立ち上がる。「穿て『ファイアアロー』。」詠唱を極限まで短くした『ファイアアロー』を椅子に向かって発射。『ファイアアロー』は亜音速で椅子に迫るが、結界に阻まれ、消滅した。


その間に怪しい男は詠唱を済ませていた。どのような魔法だろうか、巨大な火の玉が車並みの速度で俺に迫る。慌てて後ろに跳ぶが、目の前の床に着弾し爆発を起こす。ドォォン!と、轟音が俺の鼓膜を揺らす。爆風と衝撃が未だ空中におり、防御出来ない俺を後ろへと吹き飛ばす。魔法防御力はかなり高いため、魔法からのダメージはほぼ無いが、地面に勢いよくぶつかった衝撃でHPが4割ほど削れる。


「ちっ!」


俺は舌打ちをして、起きあがる。空間魔法は規模が大きいため詠唱しなければ発動しないし、基本的に魔法は結界に阻まれる。可能性が有るとしたら刀だが、近づく前にまず魔法を撃ち込まれる。正直、手詰まりだ。頼みの綱の『俺』は何故か無言で、打つ手も無い。


「焔よ、嵐となり敵を飲み込め!『火焔』」



不思議と離れているのに怪しい男の詠唱が聞こえる。足元が蒼く光り、そこから茜が産み出される。渦巻きながら俺の方に近づいてくる炎は、


「っ!水よ、全てを呑み込め!『瀑流』」


間一髪で俺の水魔法で打ち消された。そして100度を軽く超える炎によって、大量の水は蒸発し体積は1000倍にも膨れ上がる。それによって、部屋は白い水蒸気で包み込まれ、俺たちの視界は閉ざされる。


空間魔法を行使して、椅子の位置を把握。レーダーのような図が、頭の中に浮かぶ。前方から魔法が飛んでくるが、レーダーで位置が分かっているので余裕で回避。あと20meterほどの位置で走りながら腰に差している鞘から刀を抜く。あと10meter、その地点でそこそこ高いagiを生かして大きく踏み込む。

踏み込みの勢いを生かして、結界を切り裂き、魔王の喉元に剣先を突きつける。


「動くな。それと、詠唱もするな。」


「っ!俺は四天王の中で「いや、どうでも良いから。」


「…そうか。」



「俺の…仲間にならないか?やりたいことがあってだな、人手が足りないんだ。」


「お前がいて、更に人手が足りない?何をしようとしているんだ?まさか国潰しとかか?」

俺に出鼻を挫かれ、落ち込んでいた魔王はなかなか的を得た答えを言った。


「近いな。ささやかな復讐だ。王と、勇者に対しての、だがな。」


「そりゃあ人手が足りなくなるな。王と勇者か…、微力ながら手伝わせてもらうっ!俺も仲間の仇をうちたいからな!」


あ、テンション元に戻った。とりあえず奴の事はほっといて、扉の外で待っててもらっていたレイチェルの所へと歩く。相変わらず重厚な扉を開けて、そこで俺が目にしたのは…うずくまって泣いているレイチェルの姿だった。


「おい!大丈夫か!?」

こう問いかけても反応はなく、泣き声だけが響く。


耳をすませば、泣き声の間にこう聞こえた。

「捨てないで、捨てないで」

と。


過去に捨てられた記憶でもあるのだろうか、俺には彼女の背中をさすりながら、寄り添うことしかできなかった。


彼女が落ち着いて、俺は彼女にこう誓った。

「俺は君を捨てない。」

と。小心者で、人との付き合いが苦手だった俺にはこの位が限界だった。しかし、彼女はこんな俺の言葉に柔らかく微笑んで頷いてくれた。それだけで俺は……









魔王フトダ[後にグレン]と、レイチェル、魔王黒、この三人ともう一人の『ヘイト』は後に『4大魔王』と呼ばれ、人々に恐れられるようになる。そして、人々は彼らの事を恐れを込めてこう言う。


『ダークネス』


と。



















レイチェルがメインヒロインで良いですよね!?レイチェルの事を詳しく書かねば!

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