放浪団の秘密
真夏日
平凡な日常。それは私にとって退屈ともいえる。
平和。それは私にとっては退屈なもの。そう、私にとってはこの世界にあるものすべてが退屈で仕方ない。
私の名前はアクア。普通の中学2年生だ。
そして私は今日もまたいつもと変わらない一人の空間へと向かっていた。
「眠いなー」
そりゃあそうだまだ朝の8時。学校へ登校中。
「なにか面白いことないかなー」
そんなことを思っていると案外その「面白い事」はあっさりと私の目の前に現れた
「え・・・なにこれ」
私が瞬きをした瞬間だった。なぜか私は暗い何もない空間へと「移されて」いた。
そしてその空間に稲妻が走ったと思えば次に目に入ってきたものは・・・
「「「「え・・・」」」」
見知らぬ男女4人だった。
「わ、私なんでこんなところにいるの!?あ、あれ?」
なにがなんだかわからない。この人たちは誰なのか。それよりもなぜ自分はいきなりこんなところへ飛ばされてしまったのか。
「リーフお前は・・・またか」
「ごめんなさーい」
「ごめんですまねーぞ・・・」
「どうするの?イシカ」
見知らぬ男女4人は冷静に話を進めていうが私にはとても冷静になれる状況じゃなかった。
「あ、貴方たちは?」
「ああ・・・すまん。えっと一応自己紹介はしておくか?」
「そうだね」
「じゃあ俺から。俺はイシカだ」
「私はリーフ」
「私はマカイ」
「オレはヤマt「トマトっていうんだ」ちげえよ!!ヤマトだよ!」
「あ、えっと私はアクアです。あの、なんで私はいきなりここへと来てしまったんですか?」
少しでも会話を交わしたおかげでまともな質問ができるようになった。
「それは、リーフの能力のせいだ」
「能力?」
「まあ、これ以上は秘密情報だからな。教えるわけにはいかない」
「え?」
一体この人たちは何なんだろう。秘密情報?なら何かの組織とか?
「とにかく元の世界へ・・・ってリーフ!?」
「うう~・・・暴走したせいで頭痛があ~」
「ったく。仕方ないな。イシカ、リーフがこれだから当分返せないぜ?」
「くそっ・・・リーフ、お前はいつもめんどうなことを・・」
「まあまあ。じゃあ私はヤマトと一緒にいるからイシカ説明ヨロシク―」
「しかも面倒なことは全部おれに任せるんだな」
「リーダーでしょー?頼んだよー」
そういうとヤマトとマカイはリーフを連れて部屋の端っこにあるドアへと入って行った。