旋律の始まり<153>
ヤマセ
「ヤマセとステーションとの距離50メートル順調です、これより手動に切り替えます」
大型宇宙船ヤマセ船長高橋が無線を入れる、どんなに技術が発達しても、この作業だけは手動である。
「ISS了解、格納庫解放、徐々に距離を詰めろ」
ISS船長新井は指令を出した
「了解」
大型宇宙船ヤマセがISSの格納庫に入ってきた
「格納庫閉鎖、タラップをわたせ、整備班は直ちに整備に入れ」
「整備班、了解」
「ISSおよびヤマセ損傷ありません、成功です」
新井と共にISS中央指令室に詰めている副官新庄が笑みを見せた
「どうだヤマセ船長高橋さんにでも会いに行くか?」
「いえ、船長不在の時に備えるのが副官の任務ですから」
「真面目だな」
新井は苦笑した
ヤマセ船橋
「ご苦労さん」
「新井さん、久しぶりですね~」
「ここにはどのくらい滞在するんだ?」
「3日だよ、ヤマセの整備が終わったら月基地経由で種子島宇宙センターに戻る、いいぜ~種子島は、今度遊びに来いよ、俺の宿舎もあるし」
「わかった、暇があったら行くよ」
「新井!お前同じことを2年前も言っただろ」
「そうだっけ?あまり覚えてないや」
「なんで、お前は生活関係は覚えないんだ?宇宙技術の事だったらなんでも知ってるのに」
「それほどでもないよ、じゃあステーション内観光でもするか」
「ここは来るたびに増築してるから面白いよ」
第153区域
高橋は不思議に思った
「新井、第2、第3格納庫はまだ工事中なのか?」
「いろいろあって工事が進まないんだ」
「そうか~、今日はどこを案内してくれるのかい?」
「第153区域だ」
「153区域といえば最重要防御区域じゃないか!」
「そうだ、ついてきてくれ」
新井はそのまま黙ってステーション内連絡ポッドに乗るとコントロール版に<153>と打ち込んだ、
高橋も訝しげながらその行動に習い2つのポッドは153区域に向かった。
「ここが153区域か・・・」
そこには他のどんな区域にも無い様な頑丈な扉に暗証番号など複数の安全策が施されていた。新井が厳かに口を開く。
「ここに入る前に1つ約束をしてもらいたい」
いったい153区域には何があるのか?こうご期待
初めての投稿です、句読点の打ち方で読みにくいところもあると思いますが、どうぞ御了承ください