『性信親王、教通長女の、速記シャープも持てないほどの瘡を加持すること』速記談3041
藤原教通公が関白でいらっしゃったころ、後朱雀天皇の女御でもいらっしゃる御長女が、両手に皮膚病ができて、速記シャープを持つこともできず、その皮膚病が原因で体調がお悪くていらっしゃった。典薬頭丹波雅忠の見立てでは、医術の及ぶところではありません、仏のお力におすがりするべきです、ということであったので、大御室性信入道親王をお呼び申し上げ、夜通し祈祷をしてもらったところ、夜明け前に平癒なさったという。
教訓:体調不良が治って速記シャープが持てるくらいになったということなのか、皮膚病が治ったということなのか、原文では判然としない。