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不滅の愛[2:2反転改変]

作者: こたつ

この台本は反転2:2の加筆版の台本です。

ルイーズ♀:

ロベルト♂:

リカオン♀:

ヨハネ♂:


正史2:2

https://ncode.syosetu.com/n9633ii/


0:4

https://ncode.syosetu.com/n8419ij/


4:0

https://ncode.syosetu.com/n8418ij/

ルイーズ/♀ヴェラリオ戦線司令官。軍人。メリーという女性と結婚している。


ロベルト/♂ルイーズの護衛。人間兵器だった。ルイーズに恩を感じている。


ヨハネ/♂ 10代ほど。呪われてしまった。ただの心優しい少年だったのに。


リカオン/♀ヴァルツヘルゲン特殊工作員、ハウンドドッグ所属。夫と息子を亡くしている。



____________________________


<<取調室、ロベルトと検察官が対面で座っている>>



ロベルト:……なぜ、ですか?

……そうですね。俺も同じ立場ならその言葉を投げかけるでしょう。

俺はあの人に従った。引き金を引いた。それは揺るがぬ事実です。

それでもあの人は、不滅の愛を誓ってくれた。

寄る辺 (よるべ)のない俺に手を差し伸べた。

ならばまだ終わるべきではない。俺の愛は滅んでなどいない。

戦争を続けましょう。

祖国に仇なす敵国に、呪われたルスラムに復讐を。

忌まわしい天使どもに鉄槌を。

おれの最愛に……っ


ロベルト:親愛なるルイーズベルベットに……不滅の愛を。




<<ルスラム国境沿い>>

<<リカオン、数人の兵隊を暗殺している>>



リカオン:(息を吐く)……クリア。


ヨハネ:相変わらず見事な手際ですね、ヴァングレイドの兵隊をいとも簡単に。


リカオン:猟犬の嗜みさね。主人に手間取らせるまでもない。ヴァルツヘルゲンの人狼は──


ヨハネ:よく躾けてある、ですね?ご褒美を用意しなければ。


リカオン:(微笑み)この手の冗談にあんたが乗るとは珍しいね。いいことでもあったのかい。


ヨハネ:気分が良いのです。とびきりを用意しましょう。


リカオン:言うじゃないか。さ、行くよ。この先の拠点を潰し鉄道に潜り込む。意見はあるかい。


ヨハネ:祈りを。…よろしいですか。


リカオン:時間がない、我慢しな。と言ったところでアンタは聞きゃしないんだろう?


ヨハネ:ふふ、あなたはいつも甘やかしてくれる。いつか手料理も食べさせてくださいね。


リカオン:その話はなしだ。ババアを働かせ過ぎるんじゃないよ。魔銃と銀弾はハーゲンまで保たせなきゃならないんだ。


ヨハネ:オオカミ女の切り札が銀の弾丸だなんて、いつ聞いてもおかしいですね。


リカオン:皮肉なら聞かないよ。こいつで死ぬのは呪われた人間だけさね。


ヨハネ:それ、痛いから嫌いです。


リカオン:…酷い冗談さ。あたしがアンタに使うためにあるんだからね


ヨハネ:ふふ、傷ついてくれるんですね。


リカオン:手早く済ませな。


ヨハネ:ええ。(跪く)……ルスラムの天使の名の下に、あなたたちの死が呪いのくびきから逃れんことを。

──これが救いにならずとも、ひととき罪を忘れる罰を。




<<場面転換>>

<<ヴェラリオ城砦>>


ロベルト:ふう……。やあ、ルー。


ルイーズ:ロベルト、調子はどう。


ロベルト:ルー。……まあまあだよ。


ルイーズ:あなたの「まあまあ」はあまり信用できないわね。(カップを差し出す)……ほら、飲んで。


ロベルト:おお、ミルクティー?


ルイーズ:ナタリアが茶葉を送ってくれたの。終わったの、その…彼らの介錯は。


ロベルト:あと少しだ。今は休憩中。シルバーバレット、すごいね。呪われた彼らみんな、何をしても死ななかったのに。


ルイーズ:敵国ルスラムに巣食う、天使とやらを殺す銃弾らしい。


ロベルト:なにそれ?


ルイーズ:手配書を読んでないわね?天使を名乗る修道士と人狼の二人組が方々で暴れ回ってるんだって。


ロベルト:修道士……忌まわしい響きだ。


ルイーズ:ロジェールね。残念だった。


ロベルト:……気にしないで。それで、銀弾がなんだっけ?


ルイーズ:呪いを断つ弾丸よ、天使は呪われているとかなんとか。大事に使ってね。


ロベルト:あは、全部使っちゃった。助からないならせめて早く殺してあげたい。


ルイーズ:……ごめんね、こんな仕事を任せてしまって。


ロベルト:いいんだ。……呪いを受けた人間の介錯だなんて、「魔眼のハーゲン」にぴったりの仕事じゃないか。


ルイーズ:そんなことは!……そんなことはない。あなたは昔とは違う。変わったんだよ。


ロベルト:変わらないよルイーズ、少なくともこの戦場では俺はいまだ魔眼のハーゲン。先祖代々受け継いだこの眼は、塞ぐことを許されていない。そういう契約、してくれたでしょ。


ルイーズ:……ごめんなさい。


ロベルト:謝らないで。こう見えて俺ね、嬉しいんだ。だってあんたのおかげで今回限りだ!

生まれてからずっと人を殺すことを強いられてた。少し先の未来が見える、ハーゲンの魔眼。この眼に振り回されてばかりだったけど、やっと俺は、俺として生きられる。


ルイーズ:だけど、それでも──。


ロベルト:もういいんだって!この戦場から帰ったら、食卓に招待してくれるんだろ?妹やメリーに会うのも久々。軍服以外に袖を通す機会なんてないと思ってた。


ルイーズ:(苦笑)……素敵なスーツを期待してる。


ロベルト:そうこなくちゃ!明日?明後日?いずれにしろ帰ったらすぐだぞ〜?


ルイーズ:わかった、わかったわ。


ロベルト:ふふ。それじゃあ俺、仕事に戻るよ。


ルイーズ:待ってロベルト、気分の良くない仕事なのは確かでしょう。あとは任せて休んで。


ロベルト:おっと……(目を伏せる)どうして?忌人(いみびと)を殺すことに、俺は何も感じない。


ルイーズ:……ロベルト、本気で言ってるの?


ロベルト:俺はずっと本気。かわいそうだけど、だれも虫を踏んだことに気を病まない。


ルイーズ(M):──そう、恐ろしくはあった。


ロベルト:そう……彼らは違う、違うんだ。ここは差別大国ヴァングレイドだぞ。


ルイーズ(M):人生の多くを戦場と人殺しに捧げた彼の精神は、ヴァングレイドに培われた差別心によって保たれている。


ロベルト:彼らは俺たちと違うから、死なず苦しみ続ける忌み人になったんだ。……そのはず、なのに。


ルイーズ(M):今まで手にかけた呪われた同胞が、


ロベルト:さっき殺したロジェールが言うんだ。フィア、フィア愛してるって。


ルイーズ(M):その実私たちと変わりない、ただの人間だったと知った時、


ロベルト:なあこれは……いや、いいや。彼らは忌むべき人だ。そうでないといけない。そうじゃなきゃ……


ルイーズ(M):彼は耐えられるのだろうか。


ロベルト:俺が殺したのは、誰だったんだ…?





<<場面転換>>



リカオン(M):愛が不滅でないことを、あたしはよく知っている。


ヨハネ:天にましますわれらの父よ。


リカオン(M):もう動かない旦那を抱きしめたときに。ベッドの上で日々痩せていく息子の手をとったときに。


ヨハネ:願わくは御名の尊まれんことを、呪いをもたらさんことを。


リカオン(M):愛は儚く滅ぶのだと知った。


ヨハネ:御心みこころの天に行わるる如く地にも行われんことを。われら積年の恨みを、今日こんにち晴らし給え。


リカオン(M):いずれ、あの子たちに愛されたあたしもこの戦場に滅ぶ。……天国でなら、愛は滅びないのだろうか。


ヨハネ:われらが人を裁くごとく、われらの罪を裁きたまえ。

われらが人を呪うごとく、われらの生を呪いたまえ。


リカオン(M):そう考えて、あたしはまず地獄行きだろうと笑った。


ヨハネ:われらの父よ、この命をもって──


リカオン(M):ああヨハネ、叶うなら。


ヨハネ:われらを悪より救い給え……。


リカオン(M):また愛させておくれ。


ヨハネ:Amenエイメン




<<場面転換>>

<<ヴェラリオ戦線、鉄道に近いヴァングレイド兵の拠点が壊滅。ヨハネ、死んだように倒れている>>



リカオン:エンゼルフォール確認。敵拠点制圧。列車への潜入準備が整った。


ヨハネ:ぅ……あ……。


リカオン:(ため息)……教会の天使の死で起こる呪いの爆発、ねぇ。(手に持つ銃を見る)痛みには、慣れたつもりだったんだが


<<ヨハネ、蘇生している>>


ヨハネ:私は、生き返るから、いいではないですか……。


リカオン:お目覚めかい、坊や。


ヨハネ:ええ、ミセス。少し痛かったですよ。


リカオン:(苦しく)すまないね……あんたのわがままはなんでも聞いてやりたかったのに。


ヨハネ:そんな苦しそうな顔をしないでください。ちゃんと生き返りましたから。


リカオン:顔に、出てたかい……もうあんたを殺したくないよ。


ヨハネ:安心してください、今ので打ち止めです。次のエンゼルフォールは私が真に死ぬ時でしょう。


リカオン:馬鹿なこと言うんじゃない、来させるものかねそんな時。


ヨハネ:まるで誰かを亡くしたみたいな顔でしたよ?まあ私は一度死んだので間違いではありませんがね。


リカオン:っ……。


ヨハネ:……笑ってくださいよ。


リカオン:……すまなかった。


ヨハネ:も〜。


リカオン:ご機嫌なのは良いがあんた、ここは戦場だよ?


ヨハネ:ふふ、すみません。身を案じられたのは初めてだったもので。


リカオン:ハッハ、教会の天使様がご冗談を。


ヨハネ:(微笑む)……残念ながら、いいえ。今回の私は、そもそも我ら教会の天使たちは、帰還を想定されていません。


リカオン:なに……?


ヨハネ:前回の作戦が奇跡的でした。あなた方ハウンドドッグの優秀さは司祭様すら見通せなかったようです。


リカオン:それじゃ、それじゃああんたは……っ(言い淀む)


ヨハネ:死ぬために生きているのか、ですか?


リカオン:……忘れとくれ、ババアの妄言だ。


ヨハネ:いいのです。……あなたはルスラムの聖書を読んだことがありますか?


リカオン:いや、ないね。


ヨハネ:……『苦しみに代わるものは別の苦しみである』


リカオン:なに?


ヨハネ:聖書の、初めの言葉です。


リカオン:……それが呪いかい。


ヨハネ:ええ。…我々にとって、呪いとは信仰なのですよ。呪われることをこそ良しとしたのです。人を思うことそのものが呪いだとうそぶいて。それが本当になってしまった。


リカオン:これが救いにならずとも……。


ヨハネ:ええ、ひととき罪を忘れる罰を。それが呪いです。


リカオン:……


ヨハネ:私たち天使は、あまねく人々に苦しみをもたらすべく産まれました。聖書の、新たなページを綴るために。産まれてからずっと思われ、呪われてきた。


リカオン:そんなものを身に引き受け、挙句兵器にされたのか。年若い少年を数多の呪いに浸すことが神の御意志とやらなのかい。


ヨハネ:……ええ。


リカオン:呪いのるつぼにされ、戦場で爆ぜることを強いられて、なんのために生きているのかわからないじゃないか……!


ヨハネ:…私のために、怒ってくださるのですね。……ええ、そんなあなただから私は嬉しいのです。


リカオン:ふざけたこと言ってるんじゃないよ。あたしゃあんたの犬だがね、それでもあんたを傷つけた連中となんら変わりない加害者なんだ。


ヨハネ:お優しいのですね(微笑む)……あなたが家族ならどれだけ幸せだったのでしょう


リカオン:っ、ヨハネ……。(意図せずこぼれた名前)


ヨハネ:(目を伏せて)…ヨハネ。そう、ヨハネなのでしょう?私の名前なのでしょう。

名前だけの一致。けれどもあなたは、見過ごせなかったのですよね。


リカオン:……!


ヨハネ:あなたのご子息は、亡くなったヨハネは。こんなにも優しく呪われている。


リカオン:なぜ、その名を。


ヨハネ:言ったでしょう?人を思うことそのものが呪いなのだと。身に引き受けた呪いがなんなのか、私には手に取るようにわかります。


リカオン:……そう、だったのか。それはそれは……うるさかったろう?


ヨハネ:いいえ、私は嬉しいです。呪われた私を、息子のように扱ってくれた。石ころのように死ぬことさえできない私を。


リカオン:……。


ヨハネ:あなたの呪いは、生まれてから一番心地が良かった。


リカオン:やめて、おくれよ。……別れの言葉に聞こえるんだ。息子も…ありがとうと言って死んだ。


ヨハネ:いつ死ぬとも知れないのですよ?私はまだまだ話し足りません。


リカオン:いやだよ、死ぬなんて、冗談でも言わないで。


ヨハネ:ふふふ、夢の話や花の話はまた今度ですね。いつかきっと、私の懺悔も聞いてください。


リカオン:死ぬ準備だなんて、もうやめておくれ


ヨハネ:いいえ、それでも。これだけは聞いてください。私は嬉しいのです。こんなにもキラキラした呪いをかけてくれたことが。

私の人生は呪われたものだったけれど、それでも最期は輝いている。それが、嬉しいのです。




<<列車の中>>.



ロベルト:殺されるならあんたがいいな。


ルイーズ:え?


ロベルト:ね、ルー。俺、怖いんだ。


ルイーズ:なに、あなたらしくもない。


ロベルト:だって怖いんだ。名前の知らない誰かに殺されるのがこんなにも怖い。


ルイーズ:……。


ロベルト:俺さ、名前の知らない誰かをたくさん殺したんだ。顔も知らない誰かをたくさん殺した。おんなじように、きっと小石を蹴飛ばすように殺されるんだろうな。


ルイーズ:……そんなことはない。あなたは死なないわ。


ロベルト:……そうかもしれない。でもそうじゃないかもしれないだろ?俺さ、こんな俺でもさ、ルー。怖いんだ。

だから、だからね。

俺、殺されるならあんたがいい。


ルイーズ:………戦争は嫌ね。


ロベルト:どういうこと?


ルイーズ:私もおんなじことを思ったことがある。戦争はね、みんながみんな大層な正義なんて振りかざしていない。そこに立つ一人ひとりはみんな、誰かの復讐をしたいだけなの。そしてそれはとても恐ろしい。


ロベルト:俺はもう嫌だよ、ルー。


ルイーズ:……手のかかる子ね。


ロベルト:なら──


ルイーズ:だけどねロベルト。それはここで死ぬ時の話でしょう?それなら考えなくていい。この戦場から帰ったら私の家で、みんなとディナーなんだから。


ロベルト:真面目な話なのに…。


ルイーズ:はは、いつものじゃじゃ馬はどこに行ったの。


ロベルト:……ねえルー。フィアって、ロジェールの子供だよね。だってあの人、子供の自慢ばかりしてた。


ルイーズ:…ええ、今年で6歳になる。


ロベルト:今際の際に、愛してるだなんて。俺は言える自信がない。


ルイーズ:……私もよ。


ロベルト:ロジェールに、手を差し伸べてあげればよかったのか。手をとって、嘘でもいいから何かいってあげればよかった……?俺にはもうわからない……。


ルイーズ:ロベルト……


ロベルト:ロジェール、誓ってたのかな。不滅の愛を。俺に殺されるまで。忌人に成り果てても。


ルイーズ:……あなたが背負わなくてもいい、ロベルト。

あなたが戦場に来たのは国の意向で、あなたの行いは私の指示よ。あなたの罪は私にある。


ロベルト:それでも、殺したのはおれだった……。


ルイーズ:こんなに弱ったあなたをみるのは初めて。


ロベルト:真面目な話って言ってるのに……もう。


ルイーズ:はは、ごめん。でもねロベルト、それでもやっぱりあなたの罪は私のものなんだ。戦場では命じる者が責任を負う。昔教えたでしょう?


ロベルト:ルー……。


ルイーズ:怖がらなくてもいい、怯えなくてもいい。神様は、きっと君をみている。


ロベルト:ふふ……神は死んだよ。あんたが見てて。


ルイーズ:(微笑み)罰当たり。そうだ、歌を教えてあげる。怖いものなんかなくなる魔法の歌よ。


ロベルト:ふふふ、こんなところで歌う気?


ルイーズ:悪くないでしょう?


ロベルト:少なくとも戦場で歌う歌じゃない。


ルイーズ:ははは、それもそうね。帰ったらにしよう。


ロベルト:それが良い。楽しみが増える。


ルイーズ:食卓で歌ってあげる。


ロベルト:ふふ、奥さんの前で?


ルイーズ:メリーとの仲直りのためだもん。ああ、許してくれるかしら。


ロベルト:(笑う)そのための歌なんでしょ。楽しみにしてる。


ルイーズ:メリーの好きな歌なの、私も楽しみ。

……ねえ、ちょっといい?ロベルト──



<<場面転換>>


ロベルト(M):不滅の愛を誓おう、と。ルイーズが言った。


リカオン:坊や、舞台が整った。


ルイーズ(M):ロベルトめ、口を開けておどろいている。この子には支えてくれる誰かが必要だ。それが私なら、こんなに誇らしいことはない。


ヨハネ:ええ。ヴェラリオ戦線の主要人物が2名、無防備です。


ロベルト(M):子供を授かった時、神の前で誓う言葉。俺がついぞ聞けなかった言葉。笑顔を見せようと思ったのに、涙がこぼれてしまう。


リカオン:死ぬんじゃないよ、坊や。


ヨハネ:(微笑み)ええ、リカオン。生きて帰りましょう。


ルイーズ(M):この子にはもう、これ以上の運命を強いてはならない。恐怖も、血に染まった手も、日常に風化されるべきだ。ああ、ロベルト。何度だって言おう。不滅の愛を──


リカオン:(被せ)いいやいいや、ベルベット。不滅の愛などこの世にはない。



<<場面転換>>


リカオン:あたしたちの命乞いを聞いてもらうよ。


ルイーズ:何者だ!


ロベルト:警備は何をして(ヨハネに気付く)──修道士か貴様。


ヨハネ:はい。ヨハネと申します。


ロベルト:死ね。


<<ヨハネ、ナイフを抜き投擲>>

<<リカオン、それを防ぐ>>


リカオン:遊びたいならよそでやりな、ヴァングレイドの犬め。


ロベルト:おや、獣憑き。


リカオン:どれ、躾直してやろう。


ロベルト:どきな。その男の首をロジェールの墓に供えてやる。


ルイーズ:ロベルト待て。貴様ら何者だ。


ヨハネ:ヨハネです。こちらはリカオン。どうか我々の命乞いを聞いてください。


ルイーズ:くそ、手配書と一致する。アサシンどもか。


ヨハネ:おや?顔がバレていますね。一人残らず祝福したはずですが?


リカオン:誰か死体に埋もれてたのかね。


ロベルト:魔眼の許可を。5秒で殺す。


ルイーズ:許可する。確実に仕留めて。


リカオン:あんた、命乞いすら聞かないのかい。


ロベルト:遺言なら聞くぞ、大人しく死ね


<<ロベルト、魔眼を発動。5秒後の未来を視る>>


ヨハネ:パルデンス条約に反してますね、ふふ。


リカオン:プランBからCに移る。


ロベルト:な、に…!


ルイーズ:ロベルト…?何が見えたの。


ヨハネ:おや、「頼んだぞヨハネ」と言ってくれればいいのに。


ロベルト:これは……!?


リカオン:とっととやりな坊や。


ヨハネ:これは手厳しい。それじゃあ、死なないで。


ロベルト:ルー!早く逃げ──


ヨハネ:(被せて手を叩く)ハレルヤ


<<ロベルト、体が一瞬ぶれ、かき消える>>


ルイーズ:なっ…!


ヨハネ:失礼、サーベルベット。ごゆっくり。(手を叩く)


<<ヨハネ、かき消える>>

<<一瞬の間>>


ルイーズ:なにをした…!貴様!


リカオン:呪いさね。我々の常識を覆すからこそ忌み嫌われる。

ヴァラリオ戦線の司令官はあんただね、ベルベット


ルイーズ:くそ、人狼の相手だなんて…!


リカオン:あたしの名はリカオン。ヴァルツヘルゲン特殊工作部隊、ハウンドドッグに所属している。

あたしたちの命乞いを、聞いてもらうよ。



<<場面転換>>

<<別の車両、ロベルトとヨハネ、対面する>>


ロベルト:(舌打ち)随分なご挨拶だな。


ヨハネ:改めまして、魔眼のハーゲン。ルスラムの天使が一騎、ヨハネです。


ロベルト:忌人に名乗る名はない。


ヨハネ:不要です。存じておりますから。


ロベルト:そう、話が早いね天使サマ。石ころみたいに殺してやろう。


ヨハネ:はは、素敵な死に様ですね。勇ましきミスタ・ハーゲン、我らの神があなたをお招きです。


ロベルト:……神は死んだ。



<<場面転換>>

<<ルイーズ、懐の拳銃にそっと手を伸ばす>>



リカオン:ババアだと舐めてそいつを抜いてみな、あんたの国の銃は何世代遅れてると思う?


ルイーズ:……でも当たれば死ぬ。


リカオン:話にならんね。ベルベット

狩人のいない村人がただひとり人狼に歯向かうって?


ルイーズ:(舌打ち)


リカオン:良い子だね。長生きするよ。


ルイーズ:ロベルトは。


リカオン:隣の車両に移った。坊やが失敗していなければね。


ルイーズ:転移の外法(げほう)か…


リカオン:似て非なる。コツは消えてしまいたいと思うことらしい。


ルイーズ:なんだと…?


リカオン:あの子の名はヨハネ。年端もいかない少年が、こんな戦場で天使を名乗らされている。


ルイーズ:貴様、何を言っている。


リカオン:あの子は毎日胸を灼く痛みで目を覚ますんだ。うなされて、飛び起きる。そしてあたしをみて笑顔を作って、おはようと言うんだ。あの子は悪夢を見続けている。

数多の呪いを押し付けられ、それでもなお天国を夢見、こんな戦場に身を落とした。


ルイーズ:……?


リカオン:呪いとは、誰かを想うことらしい。

あたしはあの子を呪っちまったんだよ。そんなあたしに、坊やは言うのさ。あなたの呪いは、今までで一番心地いいと。


ルイーズ:何を言っているの、さっきから。


リカオン:命乞いだ。何度も言わせるんじゃないよ。

どうかあの子を殺さないでいてほしい。見逃してほしい。あんたたちを殺さないでやるから、この国境を越えることを許して欲しい。






<<場面転換>>

<<ヨハネ、瀕死ながら傷が塞がっていく>>


ヨハネ:あ……ぅあ、もう、少し…やさしく、殺せないのですか


ロベルト:お前たちに呪われたロジェールは、その程度の苦しみで喚かなかった。


ヨハネ:(苦痛に耐える息)ご立派です。呪いと、介錯に耐えるなど。きっと天国に召されたことでしょう。


ロベルト:まだ侮辱する気か…!


ヨハネ:あなたにとって、その人は特別なのですね。

例えば、そう……ただひとり、普通の子として扱ってくれたとか。


ロベルト:……!


ヨハネ:想い人ですか?ああ、いえこれは…。これはきっとそう、初恋とすら呼べない。その方は、あなたの憧れだったのですね。


ロベルト:なぜ、それを。


ヨハネ:ああ、あなたも私と一緒なのですね。

望まぬ力に縛られている。……自分の罪から目を逸らせずに。

愛されたかったのですよね。ただの子供みたいに。

ああ。でも、やはり……その方の介錯を悔やんでいる。


ロベルト:(息を呑む)


ヨハネ:だからこそ、あなたに慈悲を。主の導きを。

たとえ救いにならずとも、ひととき罪を忘れる罰を。


ロベルト:結構だ、死ね。お前は呪われた忌人で、俺は望んでお前を殺す。お前はなす術もなく死に、俺はルイーズを助けに戻る。俺はお前と違う。


ヨハネ:同じです。私は神に、あなたは血に呪われている。選ばれたと思わなければやっていられなかったのですよね?

それでもきっと私たちの役目は、誰が演じても変わらなかった。


ロベルト:黙れ


ヨハネ:私たちは答えが欲しいんじゃないんです。


ロベルト:黙れ…!


ヨハネ:ただそばにいて、泣きたくなったら遊んで欲しい。夢の話をしたい、天気の話も。今日あったことや、花の話をしたい。


ロベルト:黙って神の御許(みもと)に行け (武器を構える)


ヨハネ:…私の懺悔を聞いて欲しい。




<<場面転換>>

<<リカオン、一歩詰め寄る>>


リカオン:あたしらはただ生きたいんだ。

家族を失い、国に捨てられた。作戦もなにも、もはやどうでも良い。


ルイーズ:あなた達は人を殺しすぎてる。


リカオン:承知の上だ。きっとあたしらは地獄行きさ。だがそれまではせめて、二人で静かに生きていたい。


ルイーズ:……家族なの。


リカオン:…一言では足りんね、あんたたちと似てる。


ルイーズ:(ため息)複雑ね、お互いに。


リカオン:ああ。


ルイーズ:協力はしたい。


リカオン:そうかい。


ルイーズ:でも信用できない。


リカオン:だろうと思ったよ。


<<リカオン、ルイーズを撃つ>>


ルイーズ:ああっ…!?


リカオン:──ハッ、あんたに堪え性があるようには見えなかったがねぇ。

未来でも見たかい?魔眼のハーゲン。


<<ロベルト、ヨハネを引きずりながら登場。リカオン達からロベルトはよく見えていない>>


ロベルト:よくも俺にルイーズを殺させたな……!


リカオン:ハッ、そりゃああんたが見た未来の話だろう?


ロベルト:黙れ黙れ黙れ!


リカオン:くくく。当ててやろうか?あんたの投げたナイフがベルベットを射止めたんだろ?あたしがこいつを盾にする未来はどうやっても変えられなかった。それでのこのこ出てきたと。愉快だね、その顔を見るのは。


ロベルト:殺してやる。二度と笑えないように


リカオン:言ったろう?躾け直してやると。


ルイーズ:ぐ、ああ……!く、血が…!


ロベルト:ルイーズ…!


リカオン:急所は外した。次はないよ。


ロベルト:犬畜生が指図とは。


リカオン:坊やを離しな。


ロベルト:哀れなガキだったぞ。くれてやる。


<<ロベルト、ヨハネをリカオンの方へ放り投げる。明らかな致命傷がいくつもある>>


リカオン:……!


ロベルト:急所を何度か突いた。次があるといいが。


リカオン:坊や、死ぬのかい……。


<<リカオン、ルイーズの拘束をやめゆっくりヨハネに近づく>>


ルイーズ:……ぐっ…!(止血している)


リカオン:いつか、あたしの手料理が食べたいと、いっていただろう……あれはどうするんだい。


ロベルト:そんな顔ができるなら、なぜロジェールを──っ(未来を見て顔をしかめる)


リカオン:花の話も、夢の話も、おまえの懺悔も、あたしは聞いてやれなかったんだね……。

──すぐに行くよ。待っててね。


<<銃声>>


ルイーズ:なっ!貴様どこに銃を!


リカオン:……猟犬の嗜みさね。主人に手間取らせるまでもない。


ルイーズ:ロベルト、見えてた?


ロベルト:…ああ、でも……あれは介錯だった。俺には、到底止められない。


リカオン:この子の不死は呪いだ。銀弾でなければ死なない。だがアレでは蘇ることも無かっただろう。


ルイーズ:ただの忌人ではないわね、何者。


リカオン:名乗ったよ、この子は。あたしの天使だ。呪いを押し付けられ、それでも誰も恨まなかった頑固でかわいいただの子供さ。


ロベルト:なぜロジェールを呪ったんだ。


リカオン:あんた、坊やを殺したのは何故かあたしに聞いて欲しいのかい。


ロベルト:……そうか。これが、戦争なのか。


リカオン:ベルベット、これをくれてやる。


<<リカオン、銀弾の入った銃を放る>>


リカオン:ヴァルツヘルゲンの銀弾だ。あたしにゃもう、こんなものは必要ない。


ルイーズ:……そう。


リカオン:ベルベット、あたしはあんたにだけは感謝しているんだ。

あたしらを家族と呼んだね。暗殺者の人狼と呪われた天使の2人をだ。

あんたみたいなやつはきっとどこの国を巡っても出会えない…

──だからね、ベルベット。お前には選ばせてやろう。

呪いの唯一の障害物は人間だ。故にこそ、救いたい奴がもしも近くにいたのなら、迷わず覆い被さるんだよ。

……子を失う痛みなぞ、本来誰も知るべきではないのさ。


ルイーズ:なに?


<<ロベルト、未来を見る>>


ロベルト:え、え…?


リカオン:ベルベット、次があるなら覚えておきな。

あたしのような暗殺者が悠長に話を続ける理由はね、時間稼ぎ以外にないんだよ。


ロベルト:これは…!ルイーズ!!


<<ヨハネ、血を吐きながら祈りを捧げる>>


ヨハネ:天に、まします……我らが父よ………


ルイーズ:そんな!奴は、介錯を…!


ヨハネ:あなたの御心に、私の全てを委ねます……。


リカオン:これが呪いさ。我々の常識を覆すからこそ忌み嫌われる。


ロベルト:ルイーズ!逃げるぞ、早く!魔力が膨張している!呪いを帯びた恐ろしい量の魔力が!


ヨハネ:われらが、人を裁く如く、われらの罪を裁きたまえ……


リカオン:逃げるがいいさ、どこへなりともね。あたしのヨハネは文字通り、死んでも使命を全うする。


<<ルイーズ、ロベルト、逃げる>>


ヨハネ:我らの、ルスラムよ……ごふっ、この命をもって、われらを……悪より救い給え……


<<リカオン、ヨハネの隣に腰掛ける>>


リカオン:悪かったね。最後まで、あんたを付き合わせちまった。


ヨハネ:……謝らないで、ください。わたしこそ、結局、あなたにあげるご褒美、なにひとつ……。


リカオン:いいや坊や、もうもらっているんだよ。


ヨハネ:……?


リカオン:この旅路が……あんたに捧げ、そしてもらったこの呪いが。あたしの救いそのものだった。


ヨハネ:ああ、ふふ……誰かを苦しめずに、人を救ったのは初めてです。


リカオン:誇っておくれ、あんたはあたしの天使だ。


ヨハネ:ねえミセス?私、夢を見たんです。泣きそうな顔で私に縋る、あなたの夢を。思えばあれはあなたの介錯だった。


リカオン:……!


ヨハネ:私、スイセンの花が好きです。


リカオン:ああ、あたしも好きだよ。


ヨハネ:夢によくあなたが出ます。幸せな夢にだけ、あなたが。


リカオン:あんたを想っていたからかね。


ヨハネ:……叶うなら。きっとあなたを呪ってしまうけど、私は、あなたの息子になりたかった。


リカオン:今更構うもんかね。好きに呪いな、ヨハネ。


ヨハネ:ふ、ふふ。最後まで、甘やかしてくれるのですね。

 

リカオン:……懺悔するとね。あたしはあんたを、息子と重ねていたんだよ。


ヨハネ:…ええ、気づいていましたよ、ジョアンナ。天国で、私も家族に迎えてくださいね。


リカオン:ふふ……あたしもあんたも、地獄行きだよ。


ヨハネ:なら、地獄で。二人で。


リカオン:わがままな子だねぇ。


ヨハネ:ねえ、言ってくれないのですか?


リカオン:(微笑み)ああ、ヨハネ。不滅の愛を誓おう


ヨハネ:(微笑みながら)ええ、ジョアンナ。不滅の愛を、地獄で。

──Amen(エイメン)



<<堕天>>

<<場面転換>>



ロベルト(M):恐ろしくはあった。

もしも、ルイーズが呪われたなら?


そんなこと万に一つも起こらないに決まっている。

そう言い聞かせるたびにロジェールの最期を思い出す。

誇り高いロジェール、ヴァングレイドの勇士。

彼は呪いに蝕まれ、狂い、死を望み、その最期に最愛の娘の名を呼ぶ。


満足そうな笑みで、やっと会えたと。この俺を、娘と見間違えたまま。



<<場面転換>>

<<破壊された列車の外>>


ロベルト:くっ……!ルイーズ!ルイーズしっかりしろ!そんな、ああ、なんで庇ったりなんか……!


ルイーズ:(苦しみながら)うっ……はは、そんなの、不滅の愛を、誓ったから


ロベルト:喋らないで…!何か、まだ手があるはず…


ルイーズ:いいや、もう助からない。何度も見てきた。これが呪いね。


ロベルト:冗談でもそんなこと言わないでくれ…!


ルイーズ:ねえ、ロベルト。私もなんだ。私も、殺されるならあなたがいい。

こんなことを願うのも頼むのも、おこがましいとわかっているけど……やっぱり石ころみたいに死にたくないんだ。あなたが殺して。


ロベルト:ああ、そんな、ルー


ルイーズ:こんなところで死ぬなんて、メリーに笑われちゃうなぁ……。あ、ああ(苦しみ出す)


ロベルト:ルー、だめ、だめだ……!メリーに謝るんだろ?俺を食卓に、招いてくれるんだろう…?だめ、だめだめだめ……死なないで……。


ルイーズ:う、ぐ……メリー?メリー、いるの……?


ロベルト:(呪いを悟る)…ああ、そんな、ロジェールと同じ……!俺を、メリーと……


ルイーズ:君に、謝りたかった、家を出てから……ずっと……。メリー、返事をして、お願い。


ロベルト:…!しっかりしろ!ここはヴェラリオだ!ルー!


ルイーズ:ああ、メリー。よかった……


ロベルト:ルー……!もう声は届かないのか…?


ルイーズ:ねえ、メリー…歌を、歌ってほしいの。怖いんだ、ここは暗くて、寒い。


ロベルト:(青ざめる)歌……怖いものなんてなくなる、魔法の……


ルイーズ:ああ……怖いの、怖い。君が見えない……あの歌がききたいの、おねがい……。


ロベルト:っ…!…歌えない。教えて、もらい損なった…俺は……。帰ったら!帰ったら何がしたい?ルー、なんでも、なんでもやるから、教えてくれ


ルイーズ:帰ったら……ああ、いいわね……。きっと、ナタリアが待ってる。……君のアップルパイが、食べたいよ。


ロベルト:ああ、ああ。わかった。あんたの、好きなもの。全部作るから……。


ルイーズ:ああ……楽しみ。メリー、ロベルトを、見てないかしら。……家族に、迎え入れたいの。不滅の愛を誓った。


ロベルト:……!


ルイーズ:勝手なことをしたわ、許してくれるかしら。これで最後にするから……


ロベルト:……っ、もちろん、もちろんだ、ルー……!


ルイーズ:ああ、彼もきっと喜ぶわ……。


ロベルト:……ああ、もちろん。……だからお願い、死なないで……俺を置いていかないで……。


ルイーズ:は、はは……置いていったりなんか、しないわよ。だけど……すこし、眠くなって……。


ロベルト:そんな、そんな!ルー、起きて。俺まだあなたに抱きしめてもらえてない。まだ恩返しもできてないのに。


ルイーズ:メリー………ごめんね……


ロベルト:…!


ルイーズ:君に乱暴なことをした……。メリー、どうか……私を許して。


ロベルト:……そんな、そんな…!最後の別れも俺は奪われるのか…


ルイーズ:………ありがとう、メリー。愛して、る……。


ロベルト:ああ、ああ…!おれもっ……あなたを愛してる……!


<<ルイーズ、動かなくなる>>

<<ロベルト、静かに泣いている>>


ロベルト:……あなたは……あなたは、あのイカれたルスラムなんかに、顔のない暗殺者なんかに殺されてはいない。安心してほしい。あなたは……っ、あなたの最後の望みは、俺の手で……。

<<間>>

──おやすみなさい、ルー。


<<銃声>>



<<取調室、ロベルトと検察官が対面で座っている>>



ロベルト:……なぜ、ですか?

……そうですね。俺も同じ立場ならその言葉を投げかけるでしょう。

俺はあの人に従った。引き金を引いた。それは揺るがぬ事実です。

それでもあの人は、不滅の愛を誓ってくれた。

寄る辺 (よるべ)のない俺に手を差し伸べた。

ならばまだ終わるべきではない。俺の愛は滅んでなどいない。

戦争を続けましょう。

祖国に仇なす敵国に、呪われたルスラムに復讐を。

忌まわしい天使どもに鉄槌を。

おれの最愛に……っ


ロベルト:親愛なるルイーズベルベットに……不滅の愛を。

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