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6話
「何してるの?」
みか「ないしょー」
「あっそ」
―
みか「誕生日おめでと!」
「何これ?」
みか「ケーキ…何だけど失敗しちゃった」
「料理できたっけ…」
みか「誕生日だから特別!のつもりだったんだけど…ごめん」
「うん、美味しくない」
みか「だよねー…それじゃこれ捨てちゃおっか」
「いいよ、勿体無いから」
―
「ありがと」
みか「え?」
―
「そういえばみかって誕生日いつ?」
みか「あれ?いつだっけ?」
「は?自分の誕生日覚えてないの?」
みか「あんまり気にしてないからなぁ…」
「気にしなくても色々書く機会あるでしょ?病院とか」
みか「行ったことない…」
「まじ?病気…確かにしてるところ見たことないわ」
みか「怪我もしたことないしね」
「確かに…ぶつかりそうになった時避けたりしてるもんなぁ…」
みか「ふっふっふ…私に死角は無いんだよ…」
「あ、先生」
みか「え?もうじか…」プニっと頬に何か当たる。
「これは引っかかるんだよなぁ」
みか「ぐぬ…」
「でも毎年祝ってもらってるのに祝えないんだけど」
みか「別にいいじゃん!ほら授業授業!」
「はぁ…」
―
みか「帰ろ!」
「マジでわからん…」