5話
みか「え?遊びに行くの?」
「そう、みかちゃんも来ない?イケメンの男の子いっぱい来るみたいなんだ」
みか「うーん、あんまり興味ないかなぁ」
「ご飯たくさん食べていいから!」
みか「ならいく!」
「やった!ありがと!18時から駅前集合ね!」
みか「はいはいー」
「全く…ご飯で釣られるなんて…」
みか「ただでご飯食べていいのならいいじゃん!」
「人の話を聞いてないのね。たくさん食べていいとは言ってたけど奢るとかタダとかは一言も言ってなかったのよ」
みか「あ…確かに。どうしよう」
「断るなら早いうちにしておいたほうがいいんじゃなーい?」
みか「断ってくる!」
「ったく…アホの子」
―
みか「ふぅ、危うく騙されるところだったよ」
「別のクラスから来る人なんて大体は餌にするようなもんでしょ」
みか「そうなのかなぁ…」
「さっきのこともう忘れたの?あんたが可愛いからそれで男を釣ろうとしただけなのに」
みか「みんな可愛いと思うんだけどなぁ」
「はぁ…神様はなんでこうも同じ人に2物も3物も当たるのかねぇ」
みか(本人だからしょうがないよね)
「何ニコニコしてんの?」
みか「嫉妬しちゃって可愛いなぁーって」
「帰る」
みか「冗談だって!いや、半分くらい冗談だって!」
「ほら、早く帰らないと」
みか「オッケー!」
「ったく、歯医者あるの忘れてたって言ったんだから少しくらい急ぐ素振りくらいしなよ」
みか「えへへ」
「はぁ…」
みか「ありがと」
「…どういたしまして。ジュース一本で許す」
みか「何がいい?」
「パーっと炭酸が飲みたいかも」