1話
私の名前は今は護道みか。その辺によくいる神様である。
八百万の神とよく言うが、実は神様はここにもいたりする。
「みかー!早くー」
みか「今行くー!」
下界を楽しむため、神界から降りてきた。
神界にはない珍しいもの、美味しいものが楽しめるのがいい。
神界には娯楽という娯楽は少ない。
いるのは偉そうなジジイだったり、自分が崇拝させて浮かれているやつだったりする。
居ても自慢話が多くて、相槌を打つのにもめんどくさくなる。
なので逃げるために降りてきた。
多少の神力は残っているため、あまり苦労はしない。
「みーかー!」
みか「今行くって!」
靴を履き、家を出る。
「おっそーい!」
みか「マンションでそんなにうるさくすると怒られちゃうからもうちょっとボリューム下げてくれると助かるかも…」
「みかが早くしてくれればこんな大声出さなくて済むんだからね!」
みか「わかった!わかったから!ボリューム下げて!ほら…周りの人が見てる…」
「ふん!それじゃ行くよ」
みか「オッケー!」
―
「全く、なんでこう毎回毎回遅れるかなぁ」
みか「ほら、ゲームとかドラマとかアニメが面白くてさ」
「また夜ふかし?よくそんなにできるよねぇ」
みか「JKの特権じゃない?年重ねたら楽しめるかわからないし」
「小さい頃からゲーム、ドラマ、アニメ、映画色々見たりしてるのによく目が疲れないよね」
みか「ちゃんとアイマスクしてますから」ドヤァ
「はぁ…家から出ない美女っていうのもなんかなぁ」
みか「だからこうして一緒にご飯食べにきてるじゃん!」
「家から出さないとずっと偏食でしょうが」
みか「だって、美味しいよ?お菓子とか」
「だから、それが偏食だって言ってんの。しっかり栄養を摂りなよ」
みか「お煎餅、サラダ味」
「あれはサラダ油で揚げているだけでしょーが!」
みか「え?そうだったの?」