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生徒会への反対運動だけど具体的になにをするんだろうね

 最初はいきなりのリーダーということに戸惑いもあった。みんなを指揮するとか作戦を考えるとか正直自信はない。


 しかし自分に求められているのは指揮官としてのリーダーではなくみんなを勇気づけられるシンボルなら自分でもできる。なにより生徒会の支配体制をなんとかしたいのは信也も同じだ。


「うん。分かりました」


 信也の返事にみなから「おー!」と声が上がる。


「そういうことなら。生徒会のやり方は俺も間違ってると思っていたしそれをみんなと変えていけるなら俺だって心強い。やります」


 唯一のランクA、信也からの参戦発言にみんなも喜んでいる。


 自分が期待されている。打倒生徒会という同じ目的を持つ仲間もできた。信也の中にもやる気がめらめらと燃えていく。


「よし。みんなで力を合わせて、生徒会を止めるぞー!」

「「おー!」」


 天井に拳を突き上げほかのみんなも突き上げる。一体感に包まれ信也は目を輝かせた。


「それじゃあ詳しい打ち合わせは放課後にね。または来るわ」

「分かりました」


 とりあえず話はまとまりみんなは解散していった。信也も自分の教室へと入り席に座る。


「ふぅー、俺が反対派のリーダーかあ。ふふ」

「なによ信也君ったらニヤケちゃって」

「そんなことないって。ふふ」

「もう」


 リーダーという経験したことのない大役。さらにみなからの期待。今までなかったことに気分がいい。そんな信也を隣の席に座る姫宮が冷ややかな目で見る。


「リーダーを任せられるなんてすごいと思うけどさ、でも大丈夫なの? そんな簡単に引きつけちゃって」

「大丈夫だって。三木島さんたちも言ってただろ? 俺は反対派のリーダーとして正面に立ってればいいんだって。細かいことはほかの人が考えてくれるさ」

「そうは言ってもさ、リーダーなんだからみんなから頼りにされるだろうし。いざとなったら信也君が引っ張っていかなくちゃだめなんだよ?」

「だから大丈夫だって。なんだよ姫宮、俺が注目されて悔しいのか?」

「ふーんだ! もう知らない!」


 姫宮はガッと椅子を引きずり立ち上がった。


「おい、どこ行くんだよ」

「お手洗い!」


 そう言って教室から出て行ってしまった。


「なんだよ」


 せっかくいい気分だったのだがそんな感じではなくなってしまった。


 それから時間は過ぎていき授業を過ごしていく。いつもは退屈な授業だが信也の頬はゆるみ時折笑みまで浮かべている。なんだかんだリーダーになれたことが嬉しい。今まではどんなにがんばっても煙たがれるのがオチだった。でも今は違う。みなから期待されている。みなから認めてもらえている。


 それが嬉しかった。


「ふふ」


 変化を実感している。がんばれば変われる。無駄な努力なんてない。


 そうして学校の日程は終わっていき放課後、クラスメイトは学業からの解放に談笑しながら席を立つ中信也は席に座って待ち続ける。そろそろ三木島さんたち上級生も授業が終わりこちらにやってくる頃だ。


「生徒会への反対運動だけど具体的になにをするんだろうね」

「そうだな、朝はそこまで話し合えなかったし。どうすればいいのかは考えておかないとな」


 シンボルとしてのリーダー役だとしても反対派の一員には違いない。どうやって反対運動をするかは考えておかなければ。


「やっぱり直談判かな、それか署名活動をして民主的に訴えるとか?」

「それが通るなら私もそれでいいと思うけど。でも相手は生徒会だよ? 数じゃなくて質を重視しているっていうか、結局ランクの高低で無視されそう」

「そうなんだよな~。となるとあとは強行手段しかないか?」

「強行手段って?」

「ストライキとかクーデタ―、とか?」

「みんなで学校を休んだり食堂の売券機を占拠したりオウムに生徒会の悪口覚えさせて送り付けるとか?」

「どれも恐ろしい手段だがこちらの負担もでかいな。どうしたものか」

「そういうところも相談しないとね」

「ああ。もしかしたらもっといい案を部長たちが持ってるかもしれないし」


 そうこうしながら教室で待っていると扉が開けられた。クラスメイトからもがやがやとした声が上がり人が来たのが分かる。


 迎えが来たことに信也は立ち上がった。


「え」


 が、そこにいたのは三木島たち部長たちではない。


 白の制服を着た生徒会。三人の女生徒だった。


「生徒会?」

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