酸いも甘いも
ちょっとの空き時間に気楽な気持ちで読める小説です。
僕は甘井優男、31歳。
周りからはよく、「君は甘い。人が良過ぎる」と言われる。
だが、自覚はない。
毎日、甘い物を食べ過ぎてると言う自覚はあるが。
朝昼晩の食後のデザートは欠かせない。
勿論、間食もだ。
スイーツを食べてる時は最高に幸せで、心もお腹も満たされる。
でも、そんな僕の幸せをぶち壊す悪魔が現れた。
奴の名は辛井厳男、13歳。
僕と対を成すその名の野郎は僕の中から生み出された分身で、この世から甘い物を無くして辛い物で覆い尽くそうと言うのだ。
そんな事は僕が絶対に許さない。
この世から甘い物を無くすなんて言う奴は万死に値する。
だがButしかし!
お互いの好きなものを尊重し合う気持ちこそが一番大切な事だから、僕は彼を受け入れて共存の道を選んだ。
酸いも甘いも嚙み分ける人でないと、上手に世渡りなんて出来ないからね。
こうして、午前3時のおやつタイムを深夜アニメを観ながら楽しんだ僕は、深い眠りに就いた。
この度は読んで下さってありがとうございました。