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転生したのにモブだった⁉︎  作者: ましろ水
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序章

ちょっと壁紙が剥がれそうな、いつもの白い天井、ちょっと硬いけど寝心地はいいお布団、枕はちょっと高いからいつも首が痛くなるんだよね〜いたたた…

あぁー今日もまた学校か〜〜



…といういつも通りの朝を迎えるはずだった…


のに⁉︎


「ここはどこなのぉぉぉぉ!!??」


ひっろーいお部屋に、高そうな家具、可愛い飾りがたくさん…私がいるのは…一度入ったら起き上がれなさそうなくらいふっかふかなお布団…ベッドだ⁉︎あ、あれ⁉︎天蓋がついてるぅぅぅぅ…



…はぁ、はぁ、はぁ

ひと通り叫んだら(頭の中で)なんだか落ち着いてきた。

…結論から言おう。私は転生したらしい。


しかも、最近流行ってる(?)乙女ゲームの世界だ。


前世、私は他の人よりちょっと頭が良くて、中学受験というものをした。


ちょっと頭のいいところに行けたのだが、そこで私は…いわゆるオタクというものになってしまった。


理由は簡単だ。高校は受験が無かった。中学生になってお小遣いを使い始め、色々自由にできるようになった。家が厳しく、今までテレビやゲームと無縁だった私は…ゲームにハマってしまったのだ。特に乙女ゲームに。


その中でも、私が1番好きだった「Friends Lover〜いつまでも君と」という、何を言いたいのかわからないタイトルのゲームだ。


主人公、サクラ・セレジェイラは剣と魔法の世界で、平民として生まれる。ある貴族を助けて、魔法の能力と器量を見出され、養子になる。

そして通った魔法の学校で、攻略対象とイチャラブするのだ。


私?私は誰に転生したかって?

あれだろ、どうせいつもの悪役令嬢とかだろ?

と思った人もいるかもしれない。

それだったらどんなにいいか。


私は…悪役令嬢と親友だったたけど、主人公に惹かれて主人公とも親友になる。悪役令嬢と主人公の決闘で、悪役令嬢の攻撃を主人公の身代わりになって受けて死ぬ役だ。


…その後、悪役令嬢は自分の親友を殺し、自分のしたことの重大さに気づく。だが、主人公に慰められて主人公を見直して、親友になる。主人公の恋にも協力してくれるようになる。


…そう。みなさんもうお分かりだろうか。

私は悪役令嬢までもがハッピーエンドになれるのに、死んでゆくモブだ。モブ①だ。


「……。あんまりだぁぁぁぁぁ!!」


…本日2度目の絶叫である。







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