4話 魔法とPvP
読んでくれてる人が居たので昨日からまた書き始めました!
読んでくれてるという結果が書く意欲になります!
ですので今後ともよろしくお願いします!
俺とスズとサラ、ルーンの四人は今、西の荒野で絶賛苦戦中だ
理由は簡単で前衛が足りないのだ
今、俺はホブゴブリン三体を相手にしている、スズが俺の後ろでヒーラーとして頑張っている
サラとルーンにゴブリン達が群がっている
何故そうなかったというとサラの魔法とルーンの弓矢でヘイトを稼ぎすぎたのだ
普通初めて魔法や特に弓を使う時は当たらなく弓などは不遇とされていたのにルーンはリアルで弓道部に入っていて相当上手かったらしく先程から当てまくってる
頼もしいのやらなんやら………
「これで終わりっ!大丈夫か!?」
「うーんヘルプお願い出来るかな?」
「りょうかい、スズ行くぞ」
「うん!」
今二人はゴブリンに近づかれて杖とナイフで対抗していた
一匹のゴブリンを後ろから剣で切りそのまま残る二匹にも攻撃する
一分ほどで敵は全滅した
「うーん。魔法は当たって楽しいんだけどちょっと危ないよね」
「てか、二人ともよく当たるよな。掲示板とか見たら難しいって書いてあったのに」
「さすがルーンだね!サラさんもすごいです!」
「スズちゃんも良いタイミングでヒール掛けてたじゃない!」
「いえ、私はβテストの時から良くやってたので………」
スズが何か言って欲しそうにこちらを見ている。褒めて欲しいのかな?
「ああ、タイミングも完璧で助かったよありがとな、スズ」
そう言うと照れた風にどういたしましてと小さいな声で言った
スズって褒めて褒めてって言うタイプだったけ?今は言ってないでまだ訴えて来たけど。と、そんなこと思っていたら
「やっぱり前衛いた方が良いね、いくらリムが強くたって限度があるしね」
「そうだな。ある程度レベルも上がったしこの剣も傷んできたし一度街に戻るか」
街に戻ってる途中に魔法の使い心地について話していた
「サラさん、どうやってあんな当たるんですか?」
「そうねー、詠唱時間が終わると待機時間になるじゃない?その時に相手がどうやって動くか予想してその軌道上に置く感じかしら?」
「な、なるほど……リムはどういう感じで魔法使ってるのさ?」
「俺か?そうだな、魔法って例えば初期魔法のウォーターアローがあったとするだろ?」
そう言って俺は空中に水で出来た矢を浮かべる
「これって大きくは無理だけどある程度なら形変えれるだろ?矢の長さを長くしたり矢じりを太くしたり」
「え!?知らなかった……」
「βテストでもこんな事出来なかったよ?」
「じゃあ正規版からの仕様なのかもな。それでこの浮かばせる高さも調節出来る。速さは変わらないみたいだから高さによって距離が多少変わるからそれを利用して当てたりしてるな」
「意外にリムが理論的だと……てっきりそんなの感覚できるだろ?出来ないのか?みたいな感じかと思ってた」
「お前の中の俺はどういうイメージなんだよ……」
そんな風に話してるうちに街に着きどうするか話し合うことに
「じゃあ私たちは一緒にやってくれる人探すね、本当に一人で大丈夫?ナンパされたら大声出すんだよ?」
「それ俺がいうセリフじゃないかな!?大丈夫だよ剣買うだけだから」
「じゃあ終わったら連絡するね」
「おう!気をつけて言ってこいよ!
じゃあ俺も行きますか!」
と、歩こうとした瞬間
「ねぇ、君一人?一緒にやらない?俺β組だから色々タメになること教えてあげれるよ?」
………まじか、開始三秒でナンパされた。
これじゃあルーンの言う通りじゃないか
「あー、俺そう言うの大丈夫なんで、失礼しますね」
「おっ!俺っ娘か!いいね、そういうの!良いじゃん良いじゃん行こうよ!」
そう言って俺の腕を掴んできた
すると、目の前にセクシャル ハラスメントに該当する行動です、GMコールしますか?と表示されてさすがにそれは目立つなと思いこう言うことにした
「俺より強かったら考えるよ、そうだねPvPで勝てたらいいよ?」
「強気だねー!俺レベル平均4だよ?本当にやるの?」
「ああ、いいよ。やろう」
そう言ってPvP 制限時間なし HP全損か降参で敗北というルールでコンソメに申し込んだ
コンソメって……笑いそうになるのを堪えてコンソメ(笑)を待った
「今更やっぱ無しですは無しだからね!」
二人を中心に半径15メートルくらいのエリアができた
カウントが減っていき…始まった
相手は剣に盾というオーソドックスなスタイルでこちらに向かってきた
コンソメ(笑)は盾を前にしてそのまま殴ってきた
瞬殺してもいいんだが、そうするといちゃもんでもつけられるかもしれないと思い完膚なきまでに叩き潰すことにした
相手の盾をバックステップで躱し剣を剣で受け止める
何やら驚いた様子で次に魔法で火の矢を放ってきたのでこちらは水の矢を出し火の矢に当てる
衝突した矢は蒸発して消え、先程より驚いた様子をしている
もうそろいいかな?と思って相手の懐に素早く入り剣を首に当てる
「まだやる?」
「う、うっせー!まぐれだろ!」
剣を振り回して対抗してきたので後ろに下がる
これでもダメだったか……とため息を出し【盾術】のシールドバッシュでこちらに突進してきた。これは当たるとノックバックが発生するスキルだ。だが、それは当たればの話だ
シールドバッシュをジャンプして躱し背後に回り手で目を抑え首を切る
そこでYou Winner!の文字が浮かび初めてのPvPは終わった
負けた人はどうなったかと見てみると始める前と同じ状態だった。PvPではデスペナが無いんだなと感心してたところでようやく周りに気が付いた
周りにはプレイヤーが多く集まりとても目立っていた
あー……そりゃあ街のど真ん中でPvPでもしたら目立つよな……
目立つのが嫌だったのに返って余計に目立ってしまった
急いでこの場から逃げた
メッセージが来ていて
『いい人見つかったよ!時間の関係で明日からやることになったから今日は解散!』
と来てたので剣を買うのは明日にして今日はログアウトした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「あー!やっちまった!もういいや!晩飯作ろう」
先程のことを忘れることにして夕飯を作ることにした
ご飯は大体俺が作っている。花梨に任せると白飯に目玉焼きにサラダという献立になってしまうから忙しかったり用事がない限り自分で作っている
料理の腕前的には和洋中を大体作れるぐらいだ、最近はイタリアンにも挑戦している
夕飯が出来て、ご飯をよそって呼びに行こうとしたら降りて来た
「お!今日はハンバーグだ!やったぁー!」
「ちゃんとチーズinにしてるぞ」
「さっすがお兄ちゃん!いいお嫁さんになるね!」
「誰がお嫁さんだ。ほら食べるぞ」
「「いただきます」」
ご飯を食べてると自然にCROの話になった
「そういえばお兄ちゃんの方は今日どうだった?」
「そうだなー、やっぱり前衛が足りないってなって街で探すことになって無事見つかって明日からやる予定だ。そっちは?」
「こっちはね!久し振りにみんなと会ってお喋りして少し狩りにいったら終わっちゃった。ご飯食べてお風呂入ったらまたやる予定だよ!」
「あんまり遅すぎたりするなよ?そういえば花梨のパーティーってどんな感じなんだ?」
「六人パーティーで、みんな女の子で同い年なんだよ!」
「へぇー、βテストの時からだろ?それは凄い確率だな」
「今度みんなを紹介するからお兄ちゃん来てね!」
「わかったよ」
ご飯を食べ終えお風呂を待ってる間この後どうするか考えて、ログインはせずに掲示板で情報を集めることにした。するとお風呂場から
「お兄ちゃーん!私のTシャツしらない?」
そう言って下着姿でリビングに来た、花梨は何故か同じ男の父さんには絶対見せないのに俺の時はこうやってなんだか抜けてるように恥ずかしげもなくこういう姿を見せる
「畳んだ洗濯物の中とかしっかり確認したか?それより花梨ももう中学生なんだから恥じらいをもてよ」
「ん?お兄ちゃんだって上半身裸で前いたじゃん!確認してくる!」
「いや、俺は男だから……聞けよ…」
二階であったー!と聞こえたのでお風呂に入る事にした
PvPの事バレてなきゃいいな…そんなことを思いながらお風呂に浸かっていた
略称はCROで頭文字とっただけのそのまです笑