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こじらせぼっちはハーレムエンドを目指さない  作者: 猫派
一章 こじらせ男と三匹の嫁
2/60

ゴールデンウィーク明け 1.5



「あ、パシりが帰ってきた」


「えっと、あんたはおしるこパンだっけ」


「えっ何それ知らないけどちょっとおいしそう」


「この焼きそばパンに缶のおしるこをぶっかけます」


「やめてくださいしんでしまいます」


「あんたさぁ、パシりはいいけど注文多すぎでしょ……なんで三人分のはずなのにパンで溺れそうにならなきゃいけないわけ?」


「それは単にあなた様が小さすぎるだけでは」


「言うなよな、それを! 本当にぶっかけるぞ?!」


「やめて! それあったか〜い奴だから! 本気できついからやめて!」


「はぁ……で、もう一人は一体どこへ行ったの? 人をパン買いに走らせといて」


「あぁ、あれならさっき花壇に行くって」


「花壇? どこよそれ」


「お花を摘みに」


「……は?! ……伝わんないでしょ、それ」


「今、ちょっとアブノーマルな事考えませんでした?」


「死ね」


「ヒドス・ギルゾー」


「誰だよ」


「ただー。あっるぇー? パシりが帰って来てんじゃん」


「あんたはタピオカパンね」


「とろぴかーなー」


「このカレーパンをタピオカジュースでひたひたにしてやろう」


「北極だった」


「花壇でお花摘んできたん?」


「何それ最高にアツいじゃん」


「通報した」


「そうそう花壇でいいもん見たよー」


「なぁ、花壇ってお便所なん? それともなんかの隠語なん? どっちなん?」


「写真撮ってきた。題して『恥じらい乙女』」


「お便所……写真……恥じらい乙女……閃いた!」


「通報した」


「見てこれー。かわいいでしょー」


「ん?」


「えっ」


「意中の男子に落としたパン拾って貰って恥ずかしい顔になっちゃうJK」


「やだなにこの子かわいい」


「えっえっ」


「お顔真っ赤になってもうてんなーめんこいなー」


「今まで話した事もなかったのに急に話しかけられていっぱいいっぱいでしどろもどろなんやろなー正直クッソムラムラするわ」


「ち、ちげーし! 全然そんなんじゃねーし!」


「おーい、ツッコミ忘れてんぞーい」


「お持ち帰りしたい」


「まぁ、本当にそういうんじゃないんですけどね」


「えっ」


「えっ」


「……え?」

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