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ありがとう

作者: nao

高校三年です。素人まるだしの文章ですがよかったら目を通してください。コメントまってます。中傷お断りします。

自分以外の他の誰かが羨ましくて仕方がない。


とにかくキラキラしてみえてしょうがない。


自分は何をやってもいまいち。


特技なんて特にない。


もし生まれ変わったらあの子がいい!


あの子になりたい。


もしあの子が私だったら世界変わっちゃうんだろうな・・・


いつもいつもそんなこと考えてた。


恋愛をしては人と比べ、


とにかく幸せそうな人をみると急に焦る。


そして自分より悲しんでる人を見たらなんとなく安心する。。。


そんな自分自身に気づいていてもわかっていてもどうしようもなかった。


そんな時ある人と出会った。

10年ぶりに幼なじみと偶然会った。


ケンタという男の子だ。


それからなんとなく連絡先を交換し、メールをするようになった。


地元からこっちの高校に入学したため引っ越してきたという。


その幼なじみとは小さい頃から仲がよく近所の公園で一緒に自転車の練習もしていた。


気づけばアルバムに映っている私の隣にはいつもケンタがいた。


もちろんそんなのおもいっきり忘れていた。


ただ、たまたまばったりあって無理矢理思い出しただけだった。


あの頃は私の方が背が高くてしっかりしていてお姉さん的な存在だったと思っていたけど、あまりに成長していたのでびっくりした。


そりゃあ10年も経てば成長するよなって納得。


それからケンタとはいつのまにか一緒にいるようになった。


その時はそこまで好きという訳でもなかった。


でもケンタはわたしと正反対な性格で、素直で可愛い性格だった。


わたしは好きなものを素直にいえるケンタに羨ましくもあり、嫉妬した。


そして知らないうちに心の中にはケンタがいた。


喧嘩したときは決まってと言っていいほどケンタが折れてくれて優しく頭を撫でてくれた。


わたしはそれが心地よく甘えてた。



その頃わたしの両親は離婚するしないでもめていた。


まあそんなの日常茶飯事で慣れていた。


わたしが小さい頃から喧嘩ばかりだった。


家に帰ると親の喧嘩しか聞こえてこない。


そのうち家に帰らないことはあたりまえになっていた。


どうしようもなく寂しい時は誰でもいいからとなりで寝てほしかった。


誰かにそばにいてほしかった。


いろんな人と寝た。

それが偽りの愛でもなんでもよかった。


ただ一人でいるとおしつぶされそうな感覚になる。この世でたったひとりぼっちなかんじ。


父の転勤が多く友達なんて一人もいなかった。


できたおおもえばすぐまた次ぎの学校へ。


そのうちに友達ができないのではなく作ろうと思わなくなった。


ひとり寒いところを歩いてた。



そんな時、ケンタの暖かさが新鮮だった。


今までに感じたことのない安らぎ。


それから数ヶ月して両親が離婚することになった。


わたしは最初強気だったけどだんだん自然に涙するようになった。


なんでだろう。

お父さんのことあんな憎んでたじゃないか。

もう二人の間に愛はないとわかっているはずなのに泣いている自分がいた。


その時、となりにはやっぱりケンタがいた。


わたしが泣いているときそっと抱きしめてくれてた。


わたしのリカちゃん人形のパンツめくりをしてはニヤニヤしていた幼い頃のケンタがとても頼もしかった。


ケンタはわたしの過去を全て許し、辛かったね、大丈夫だよ、てゆってくれてるみたいに優しくずっと抱きしめていてくれた。


 それから、わたしはお母さんとケンタの3人で引っ越した。


それからはずっとケンタと過ごした。



 でも街がクリスマスを意識し始めた頃突然、ケンタは逝ってしまった。


わたしと待ち合わせ場所に急ぐ途中、前方不注意の車にへられたとのこと。


わたしは最後のケンタの顔を見ても信じることができなかった。


ケンタのばか、ばかばかばか・・・


なんでそんなに急いでたの


なんでわたしを一人にするの


ケンタいないとわたしなんにもないよ。


いつもみたいに昔と変わらないあの笑顔でわたしの頭をポンっとしてほしかった。


けんた・・・ケンタにいろんなものもらったのにわたしまだケンタになにもしてあげてないよ・・・


まだ好きな気持ちを素直に好きっていってないよ・・・



お願いだから戻ってきてよ。


もうすぐ怒ったり泣いたりして困らせたりしないから。



お願い・・・。





 わたしは昔の頃に


朝起きて、いやいやながらも目をこすりながらカーテンを開ける意味さえもうなかった。


ねえ、なんでケンタをつれていったのですか。


ケンタじゃなくてもそこらへんの死刑囚や年老いた老人でいいじゃないか。


けんたはまだ18だよ・・・


けんた・・・ごめんね。


わたしに会わなかったらいまころどこかで笑っていたんでしょ?



それから数年後、全ては時間が解決するというけれど


意外にそんなもんだった。


ケンタのことは今でも大切。なにも忘れてない。



わたしが泣いてるとき、ケンタが、わたしのそばで


がんばれ、いきろっ


ていってくれてるきがする。


あの夜と同じように

もう大丈夫だよって。


都合のいい考え方かたかもしれないけど

こんな風に素直に思えるようになったのはやっぱりケンタのおかげで。


わたしはいま、まだ相変わらず臆病で弱いけれど賢明に青い空の下を歩いています。


けんた・・・


ありがとう。



思い出だけがわたしの中で疼いている。



 わたしは昔の頃に


朝起きて、いやいやながらも目をこすりながらカーテンを開ける意味さえもうなかった。


ねえ、なんでケンタをつれていったのですか。


ケンタじゃなくてもそこらへんの死刑囚や年老いた老人でいいじゃないか。


けんたはまだ18だよ・・・


けんた・・・ごめんね。


わたしに会わなかったらいまころどこかで笑っていたんでしょ?



それから数年後、全ては時間が解決するというけれど


意外にそんなもんだった。


ケンタのことは今でも大切。なにも忘れてない。



わたしが泣いてるとき、ケンタが、わたしのそばで


がんばれ、いきろっ


ていってくれてるきがする。


あの夜と同じように

もう大丈夫だよって。


都合のいい考え方かたかもしれないけど

こんな風に素直に思えるようになったのはやっぱりケンタのおかげで。


わたしはいま、まだ相変わらず臆病で弱いけれど賢明に青い空の下を歩いています。


けんた・・・


ありがとう。





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― 新着の感想 ―
[一言] なんと言うか……、優しいような哀しいような、ぼんやりとしたような……。 適切な言葉が浮かびませんが……、でも、私の素直な感想としましては、とても心に響く良い作品だなぁと思います。 初めの辺り…
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