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武道ってなあに

　ま、今更ですね。日本には古来から剣道、弓道、柔道、合気道、槍、薙刀、空手、様々な武道があります。

　柔道が世界的になり、ジュードーとなっちゃって、ルールや審判で日本が口出ししづらくなっているのは問題だ、とか、ほかの武道も海外で愛好家がいるのに、柔道のように様変わりするのではと拡がりに躊躇があるとか、たまにニュースで聞きます。

　一度でも竹刀や木刀で素振りをしたことのある人なら解ると思いますが、剣道とチャンバラは違います。

　武道だなんだといったって、侍の時代じゃないんだし、スポーツはスポーツでしょ、という考えの方は読まなくて結構です。

　侍も忍者も、そりゃあ今の日本にゃいませんよ。でも、礼に始まり、礼に終わる、そのやり方は、スポーツのやり方とは違ったところがあります。

　武道では、負けて悔しがるのは己の未熟さを晒すことで恥ずかしいものと言われます。そして勝って、大喜びするのは油断と驕りを生む、負けた相手を侮辱する行為とされます。(剣道で一本取った選手がガッツポーズを取ったら、その一本を取り消されたのをトリビアもののテレビ番組で観たことがあります)精神論ですから、侍が全てこうだった訳ではないでしょう。負けて地団太踏むのは見苦しいくらいしか自制はなかったかも知れません。

　勝って喜ぶのはいい、でも敗者を追い詰めたり、惨めな気分にしてはいけない、礼節として大切なことでしょう。

　メジャーリーグでガッツポーズが過ぎれば挑発行為と報復プレイが来るそうです。

勝てば官軍なら、尚更。