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豆腐の角で怪我するぞ  作者: 惠美子
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松江といえば

 家族で山陰に旅行に行きました。旅行前に、島根県といえば出雲大社しか浮かばない家族に代わって、めぼしい観光スポットをチェックしておいてくれと、良人から頼まれていました。

 まあ、神社めぐりの好きな我々家族にとって出雲大社は第一番ですが、ほかにも行ってみたい神社が沢山ありました。

 そして、わたしは神社めぐりの次に楽しみにしたのは、松江市です。ラフカディオ・ハーン、小泉八雲が過した土地です。

 そのほかにも、鳥取の水木しげるロードとか、観光スポットをピックアップして、日程表などを作りました。

 丁度旅行の少し前に日本放送協会の森田一義が日本各地を巡る『ブラタモリ』という番組で出雲大社や松江市が取り上げられました。旅行の参考にと家族と視聴していました。

 ということで、家族には、松江といえば「国宝松江城」と松江の街の掘割や宍道湖がインプリンディングされたのでした。

 わたしの作成した旅行プランを見せますと、やはり小泉八雲? となりました。

 松江に行くなら、ここは逃せない、と主張し、松江観光の後半は小泉八雲旧居と記念館を入れました。お土産には絶対『ほういちの耳まんぢう』を買うのよ!

 松江城を観光し、お堀も船で廻りました。やっと小泉八雲の旧居に入りました。元々お武家さんの家を借りていたのは知っていましたが、とても立派な家でした。座敷から見る庭の様子も歴史を感じさせる風雅な姿をしていました。蛙や蛇が遊びに来ていたそうです。

 ああ、ここで暮らしていたのね、と当時へ思いを馳せました。

 旧居の隣に小泉八雲記念館がありますので、次に入りました。小泉八雲のルーツや生い立ちについての説明のパネルがあり、日本に至るまでの長い道程が紹介されていました。

 小泉八雲自身や小泉家の遺品や手紙などの展示を見て、小泉八雲が身長160センチほどだったと初めて知りました。意外と小柄だったんですね。

 三十年以上前でしたか、やはり日本放送協会で『日本の面影』の題名で、小泉八雲を主人公にしたドラマが放送されました。主人公を演じたのはジョージ・チャキリス、映画『ウエスト・サイド物語』でヒロイン・マリアの兄を演じた俳優です。小泉セツは檀ふみです。二人とも背が高いので、小泉八雲は背が高いと勝手に思い込んでいました。

 かなりドラマのイメージで小泉八雲を捉えていたなと反省しました。

 日本語が上手でなかった小泉八雲、英語が喋れる訳ではなかった小泉セツ、それでも仲睦まじく、怪談を語り、手を携えていったご夫婦。

 いっとう不思議なものがたりはこのご夫婦なのかも知れません。


 『ほういちの耳まんぢう』はあっさりとした甘味で美味しかったです。


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